今回の旅行は最近の深圳をじっくり見たい、というのがあったのだけど、香港の高鉄と港珠澳大橋を渡って・・・というのは香港滞在実質1日では両立出来ず、諦めて乗り鉄、乗りバスに徹することになった。と言えども、この辺は数年ぶりなので、勝手も分らずだが、とりあえず、香港→深圳→広州→珠海→香港と回るのは何とかなりそうである。ということで名付けて「珠江デルタ一周の旅」・・・・
https://tabisuke.arukikata.co.jp/album/28620/
(12枚目以降の写真)
西九龍站(正式名称は香港西九龍だが、紅磡と区別するつもりなのだろうか。紅磡の方がどうなっているかは見なかったけど。)はMTR西鐵の柯士甸に隣接しているので、九龍側にいれば何とか西鐵に乗る方がよい。また、九龍站にもつながっているので、香港島にいれば香港站から東涌線に乗った方が早い。
西九龍站は案内に従っていけばいいのだが、切符を買うために外国人は有人窓口に行くことになる。MTRが委託されているみたいなのだけど、ここの窓口はいろんなカードも使えて便利がよい。もちろん大陸ルールに従い、「実名制」なのでパスポートが必要。(どっちにしろ出国するから必要だが)出てくる切符は・・・そう大陸高鉄のあの様式の切符である。一瞬、唖然としてしまった。
ここで一番難しいのは、窓口に着いた時間の何分後に発車する列車の切符を買うか?ということである。私は香港も中国もe道は使えないので、超用心して一時間後の列車にしたが、実際、出入国に時間がかかって乗り遅れた人は何人もいる(!)そうで、この判断力が問われる。私は結局早すぎたのだが。・・・なぜか北京西行きの列車、多分、大陸で最も「優等」列車ではなかろうか・・・で深圳北までの切符を購入。85HKDというのは高いというか、まあそんなものかというか・・・。
香港を出国、免税店を過ぎると中国イミグレがある。この辺は羅湖と同じだが、入国カードがおいてなく、一度イミグレの管理官のところまで取りに行った。たまたまかも知れないが外人イミグレは人が全く人がいない。例の指紋採り機械で大音量日本語音声が流れる前にOKを取った。「西九龍」のハンコが押される。尖沙咀のすぐ隣なのに中国に入国というのは、民主派が最後まで反対した気持ちも分る。
待合室も大陸式なのだが、1~8号車と9~16号車で改札が全く違うところにあるので注意が必要。それを整理する係員が大勢いる。改札が始まり、ホームに降りて・・・私は一度だけ紅磡から広州に4時間かけて行ったことがあるが、あのワクワクさはない。普通のCRHのように見える。
定刻に出発・・・近頃思うのだけど、ダイヤの正確さと言う点ではTGVやICEよりCRHの方が優れているのではないか。しかもドイツやフランスとは比べものにならないややこしい路線網と頻度で走っているのに・・・おっと「一帯一路」に感化されてしまったか。
定刻に出発して、20分もしないで深圳北に到着。途中福田があるがここは地下駅で「北京行き」はもちろん通過する、深圳北の直前までずっと地下である。これは・・・早い。TSTを出て20分で深圳のかなり北まで着くのである。多分、この感動は今後品川から甲府まで15分に行くときまで味わえないのではないか、というくらい驚異的である。特に羅湖で苦労して越境していた世代にとっては、着いてみたら確かに大陸・・・というのは、感動的ですらある。
深圳北は一応地鉄がつながっているので、市内のどこにもそんなに苦労せずに行ける。かの有名な華強北まで行ったのだけど、昔のガラガラの地鉄とは打って変わって大混雑である。ちなみにラッシュアワーには上海の人民広場でさえやってない「入場制限」をやっている。