コンノートの駅で

長文失礼します。コンノート駅での出来事です（１年ほど前。午前１１時頃）

改札口をでて地上口の表示を探していると、「どこに行くのか」と身なりの小奇麗な紳士が声をかけてきました。「パリカバザールに」と答えると、親切にも案内してくれるといいます。「この地下鉄は日本の援助で完成したのだよ」と嬉しそうに話すおじさん（実際に日本の援助で地下鉄が出来たという看板は貼ってあります）。

地上へ出た時に、何を買うのか聞いてくるので、「DVDを」と答えると、「良い店を知っている。でも、まだこの時間は店が開いていないから、他の良い店を見てからにしたら」と言ってきて、またまた親切にも、近くにいたリキシャーを呼び、その良い店とやらまでの運賃まで交渉するといいます。「いや、プリペイド・リキシャーを使うよ」と答えると、目の前にいるリキシャーを使ったほうがいいじゃないかというおじさん。ちなみに、プリペイド・リキシャーのブースは、パリカバザールの地上、インナーサークル沿いにあります。

このあたりでだいぶ怪しいと思ったのですが、時間もあったし、どうなるか興味もあったので、とりあえずおじさんお薦めの店に行くことに。すると、以前もタクシーに乗ったときに、勝手に連れて行かれた土産物屋に到着。店はインド各地の物産を扱う、よくあるタイプの土産物屋。買い忘れていた土産をひとつだけ買ってその店を出ました。

運転手は店の前で待機していて、何を買ったのか聞いてくるので、先程買った小さな土産を見せました。そして、DVD屋までの運賃を交渉すると、 As you like　といいます。その店までの距離を聞くと、２キロということだったので、「１キロ10ルピーで、20ルピーで」と答えて乗車。そしてしばらく走ったところで、「急に用事を思い出した。ここにも店はあるから」と、住宅街の一角でリキシャーから降ろされました。

きっと、土産物からのマージンも少ないし、リキシャーの払いも少ないので、相手にしなかったのだと思いますが、今から考えると、駅の構内から土産物屋まで良く出来た客引きです。

本当に親切なインド人はたくさんいますから、全てを疑うというのはつまらないことですが、客引きもいろいろな手を使ってくるものだと、ちょっと感心した出来事でした。たまたま、土産物屋だっただけで、もっと危険な場所へ連れて行かれる場合もあるのかもしれません。コンノートではプリペイドを使いましょう。たしか車番なども登録されていると思います。

もし似たようなことを経験されたら、思い出してください。