レポート
  • 女性
  • 50代
  • 元県庁職員
  • 香川県
  • 英検2級、ロシア語教員免許、ドイツ語4級

マイソールで会ったチベット人医師

公開日 : 2023年03月18日
最終更新 :

2007年8月のことだ。
私は、当時、南インドのマイソールに滞在していた。
周りに、外国人は、ほとんどいなかった。
私は、一泊400ルピー(約1,200円)の安宿(シングル、トイレ、温水シャワー付き)に、約1か月間、滞在していた。
私は、ガイドブックに載っていた、チベット料理店へ、よく行った。
チベット料理は、日本人の口に、よく合う。値段も、手頃だった.
マイソールに、チベット難民キャンプがあるので、チベット人が、たくさん住んでいたみたいだ。
ある日、私が、このチベット料理店へ行くと、30代くらいの、若いチベット人男性が、客として来ていて、相席になった。
私は、その男と、向かい合って、座った。坊さんでないチベット人男性は、初めて見た。
彼は、ウェイトレスのチベット人女性のエプロンを指さして、英語で、
「あれは、既婚女性がつけるものだ」
と教えてくれた。
私は、その男と、英語で、話をした。
彼は、
「私は、医者だ」
と言った。私が、、
「じゃあ、金持ちだね」
と言うと、彼は、
「いや、全然」
私が、
「大学へ行ったんでしょう?」
と聞くと、彼は、
「いや、行ってないよ」
と答えた。
私は、びっくりした。
日本では、「医者が、大学へ行っていない」なんてことは、ありえない!
彼は、
「ヨーロッパから来た医者が、いろいろ教えてくれるんだよ」
と言った。
その後、ダライ・ラマの話をした。
医者の資格や免許は、国ごとに違う。
インドでは、「役に立ったら、それでいい」という発想だ。
健康保険も、年金制度もない。
それでも、ネパールには、病院らしい病院がないので、ネパールで、大怪我をしたら、即刻、インドの病院へ向かう(タイとラオスの関係と同じ)。
インドは、周辺国の中で、一番豊な国だ。

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2件のコメント

  • 貴重な体験談!

    とても貴重な体験談で、つられて読んでしまいました。
    日本では考えられない事ですね。
    ネパール→インド
    ラオス→タイ
    の様な関係。

    コロナ前までは毎年ラオスに行っていましたか……
    7〜8年前まではラオス→タイという関係がよくわかりました。
    通貨自体もタイのバーツが残っていたのでバーツでほとんどすませました。
    コロナ直前に訪れた時はバーツではなくほとんどがドルで、1〜2年
    たてば通貨もこんなに変わるのか!と思いました。

    話は横道にそれましたが、1年でこんなに変化する国もあるのだなぁと感じました。

    インドでは経験豊富で役に立てばそれで良いとは素晴らしいです。
    実際本当に役に立っているのですから……。

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  • インド旅行で、健康を保つ方法

    私は、2007年3月~2008年3月まで、インドを周遊した。
    インドで、一番困るのは、食事だ。
    ヒンドゥー教徒は、肉も魚も、食べないので、こっちまで、栄養不足になる。
    私は、インドの薬局で、アミノ酸と、ビタミンⅭのサプリメントを買って、飲んでいた。
    ORC(生理食塩水)も、毎日、1リットル飲んでいた。
    インドでは、英語がよく通じるし、ネパールと違って、何でも、手に入るので、意外と便利な面がある。

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    食堂で注文するときは………

    北インドには、外国人向けの食堂(チップは、いらない)がたくさんある。
    が、メニューを見ると、全部、カレーだ。
    どの料理も、具は、2種類しか、入っていない。
    私は、いつも、チキンとじゃがいものカレーを食べていた。
    この料理にしか、肉が入っていないのだ。(卵は、どの料理にも、入っていない)
    南インドのバンガロールには、駅近くに、ミルクスタンドがあって、5ルピーで、コップ1杯の牛乳が飲めた。
    でも、北インドでは、ミルクスタンドも、見かけたことがない。
    インドには、スーパーや、コンビニもない。(東南アジアには、ある)
    インドでは、気を付けて、たんぱく質を摂らないと、病気になってしまう。