レポート
  • 女性
  • 50代
  • 元県庁職員
  • 香川県
  • 英検2級、ロシア語教員免許、ドイツ語4級

バナラシの思い出 その2

公開日 : 2024年10月27日
最終更新 :

バナラシは、ヒンドゥー教の聖地で、ガンジス川があり、ガートがある。ガート(焼き場)で死体を焼くのを見物したり、船で、ガンジス川を下るのが、観光の目玉だ。
行って、すぐの日、私は、ウロウロ歩いていて、道の真ん中に落ちていた牛のフンに、足を突っ込み、
「ギャー!!」
と、悲鳴を上げて、飛び退(すさ)ったことがある。
周り中にいたインド人男性たちが、一斉に、
「ワッハハハハ!!」
と大きな笑い声を立てた。
デリーのデパートで買った、新品のシューズが、台無しになった。
インドは、ヒンドゥー教なので、牛は、聖なる動物だ。牛を殺すのは、人を殺すのと同じ、と、見なされ、「死刑」と決まっていた。
牛肉を食べると、牢屋行きであった。(今は、厳格ではない)
インド人が牛を飼うのは、牛乳をとるためである。乳が出なくなると、町へ連れて行き、放す。牛は、ごみ捨て場をあさったりして、生きる。バナラシには、多数の野良牛がいた。
ベンガリートラは、両側に、外国人向けのゲストハウスや食堂、土産物屋、インターネットカフェ(1時間20ルピー、約60円)等が建ち並ぶ通りだが、道幅は、1メートルそこそこしかない。牛がやっと1頭通れるくらいの狭さだ。そして、よく、牛が歩いていた。牛が歩いていると、追い越すとこができないので、後ろをついて歩くことになる。牛は突然、立ち止まり、ホースから放水するような、すごい勢いの尿を、シャーと出した。私は、濡れないように、後ろに、飛び退(すさ)ったものだ。牛は、フンも、よく落とした。突然立ち止まり、ドサッ、ドサッと、大きなフンを落とした。
ベンガリートラには、野良犬も多く、インド人がよく、餌をやっていた。
猿は、バナラシ全体に多く、ゲストハウスの部屋の窓には、猿が入ってこないように、鉄格子がつけてあった。猿は、鉄格子にしがみついて、腕を伸ばし、バナナなどをねだった。
(続く)

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