インドでは、日本料理店は、このバナラシと、デリーの高級ホテルの中と、バンガロールにしか、ないのではないか。
ネパールの首都カトマンズだと、日本円に直すと、360円~380円くらいで、生姜焼き定食(ご飯、みそ汁、豚肉生姜焼き、キャベツのみじん切り、つけもの、お茶)とか、朝食定食(ご飯、みそ汁、焼き魚、サラダ、つけもの、納豆、生卵)などが食べられる店が、いくつもあった。
西洋料理も手頃で、西洋人向けの朝食セットは、日本円に直すと、約400円くらいで、パン、ソーセージ、サラダ、コーヒーなどが食べられた。英字新聞も置いてあった。
日本人向けの店には、日本語の新聞が置いてあり、TVでは、NHKの日本語放送が見れた。
食事は、カトマンズの方が、インドより、ずっと楽だった。
私は、インドを1年かけて旅行したが、健康には気を付けた。
毎日、肉を食べる。毎日、ORS(生理食塩水)を1リットル飲む。
薬局で、アミノ酸とビタミンCのサプリメントを買い、飲んだ。
南インドだと、何日も、外国人に会うことがないので、すごく不安になった。北インドのデリー、バナラシ、アーグラーだと、日本人にも会った。
インド旅行で、一番良かったのは、ゴアだった。魚介類が食べられてよかった。
一番インドらしいと思ったのは、バナラシだった。
バナラシのゲストハウスで、ある夜、何か騒がしくて、目を覚ました。窓の向こうは、隣のビルの屋上になっていたが、その屋上に、無数の猿がいて、おしくらまんじゅうをしていた。寒さにわななきながら、中へ中へと押していた。中の方の猿は、暖かかったんだろう。だんごになって、わなないていた。
この光景は、1回だけ見た。幻想的だった。
インドでは、動物を殺すと、罰せられるんだろう。牛、猿、犬、ラクダ、馬、と、様々な動物に会った。
インド・ネパールというと、色眼鏡で見る人がいるが、癒しの旅ができるのが、インド・ネパールの特徴だ。
(了)