私は、ホテルを探すとき、町中の目ぼしいホテルを見て回り、交渉しまくる。
バナラシで、ホテルを探して、歩いていたとき、ふと、気が付くと、5~10人のインド人の少年たちが、私の回りに群れて、一緒に歩いていた。
年齢は、10才~13才くらい。
私は、
「これは、Commission(手数料)狙いだぞ!」
と思った。
ホテルへ行くと、ヒンドゥー語で、
「俺たちが、この人を、ここへ連れてきた。手数料をよこせ」
と、ホテルマネージャーから、金をせしめる算段だ!
ホテルが払った手数料が、私の部屋代に、上乗せされるから、その分、高くなる。
冗談じゃない!
私は、ガイドブックでホテルを探したが、ホテルに着くと、まず、ホテルマネージャ―に、
「I have no relation to them. You dont have to pay any commission for them(私は、彼らとは、何の関係もない。あなたは、彼らに、手数料を払う必要はない)」
と英語で言ってから、交渉に入った。
少年たちは、私のこのセリフを聞くと、がっかりして、ホテルを出て行った。
こういう悪質な子供が現れたのは、バナラシだけだった。
(続く)