あくまで庶民の側に立ってみるのが大切です yugon さんへ どうやらベナレス滞在の根拠には、ガンジス川での沐浴とか、死の家で末期を迎える者とその家族とか そうした一般的な日本人が抱くイメージに支配されているようですが違いますか。 ベナレスはたしかにヒンドゥー教徒の聖地です。しかし、彼らと触れたり交わったりは出来ません。 インド人から見ればカモネギのお客さんの一人にしか過ぎず、得られるものは何もないと思います。 インド人の人生観に触れるような旅行をしたいという主旨は分かります。 でしたら最もふさわしいのは田舎、村へ行くことです。 具体的には、ラジャスタンの西ルートにあたるビカネールとかマンダワあたり。 一応、観光地ですがフランス人観光客の団体さんがたまに寄るくらいでジャイプルやジョードプルほど観光地化 されていません。素朴さがまだ残っている地です。 そして、そこを拠点にして近郊の村を訪れたらどうでしょうか。 日々の暮らしですね。居・食・住をどうしているか見てみるのです。 インド舞踊といいましても、ステージがあって客席から見物するショーはお勧めしませんね。 分かりやすく日本の例にたとえれば、能や歌舞伎が私たちの生活に関係していますか。していませんね。 ではなくて、村祭りとか神社の神事とかが日々の暮らしと関係しているのです。 ラジャスタンなら大道芸カーストの人たちがいますから、土着のダンスを見物できます。 運が良ければ、村の収穫祭とか結婚式や葬式に出くわすこともあるかもしれません。 20日間でどれほど庶民の生活に触れることができ 彼らの物の見方考え方、ひいては価値観の片鱗をどれほど知り得るか分かりませんが 観光地は避けて、できるだけ田舎へ。インド庶民の暮らしぶりを実際に眺めるのが大切だと思います。
ブーバー様 ありがとうございます ブーバー様、全くおっしゃる通りです。 >どうやらベナレス滞在の根拠には、ガンジス川での沐浴とか、死の家で末期を迎える者とその家族とか… >日々の暮らしですね。居・食・住をどうしているか見てみるのです の両方を感じてみたいのです!!…でも、なかなか両方は難しいようですね。う~ン… ガンジス川には観光として1,2泊ほど行き、その後田舎へ向かうのがいいのかな・・・。 このインド旅行では、特に宗教観・生死観みたいなものを感じてみたいと思っています。歩き方を読み死生観を一番感じられるのはやはりガンガーかな、と思ったのです。…というのも、先日大切な友人を亡くしました。初めて身近で死に直面して散々涙して改めて生きる意味・死ぬ意味などいろいろ考えさせられてました。このインド旅行では何か精神的なものを感じたいと思っています。 また、もともと価値観・生活観の違いにはとても魅力を感じています。インドでも衣食住に浸ってみたい!と思い、 観光地を周るよりは1都市滞在型の旅行を考えていました。 ブーバーさまのおっしゃる通り、 >20日間でどれほど庶民の生活に触れることができ >彼らの物の見方考え方、ひいては価値観の片鱗をどれほど知り得るか分かり>ませんが… 20日しかないので、お気に入りの町を探すために周遊するわけにも行かず… ビネガールは砂漠都市なんですね。それも面白そうですね!! マンダワという町は歩き方には載っていませんでした。よろしければどんな感じの町か是非是非教えていただけますか???
ラジャスタンの魅力 yugon さんへ そういう事情でしたか。単なる物見遊山が目的でインド旅行を決意されているのではないと思いましたが…。 死生観を感じられるのは、ベナレスのガートから望むガンガーに限ったことではありませんよ。 それにヒンドゥー教徒の聖地に行かなければ得られないものでもありません。 お尋ねの件、マンダワについて。 ビカネールは「歩き方」地図に載っていますね。デリーとの中間に位置する小さな町です。 家々はラジャスタン地方独特のハヴェーリの特徴をもち、精緻な壁面装飾と壁画で飾られています。 ビカネールも同じ様式の家々がありますが、こちらは保存状態がいいです。マンダワの家並み自体がなかば 崩れかかっていて、時代に取り残されたかのような雰囲気があります。 ビカネールからはバス。150Km。デリーからも同じ距離。なので移動にそんなに苦労させられません。 町に降り立つと、小遣い稼ぎの少年がやってきてガイドをします。Rs20のチップで十分です。とにかく静かです。 ラジャスタンの良いところは、観光に力を注いでいますから道路がいいのでバスでも移動しやすいこと。 デリーからそんなに遠くないこと。 電力事情が貧しいビハール、オリッサ州などよりいいこと、つまり停電が比較的少ないこと。 インドでは裕福な州に入りますから、おのずから人びともインド人特有の金、金…、という発想があまりない。 それから何といっても、観光地を一歩外れれば、とたんに砂漠の田舎になり、住民も純朴な人びとが多いことです。 どこに行かれるかは、むろんご自由ですが1都市滞在型の旅行。 そうした旅こそ、求めるものがつかめるのではないでしょうか。