【2日目】ローマRome→ブラッチャーノBracciano→・・・ 神経が張り詰めているのか、3時間くらい寝た頃、ダンナがトイレに起きたので目が覚めてしまう。 ダンナはその後も高いびきだけど、ワタシは本日のルートで頭を悩ましはじめる。 昨夜は寝る前に、「もうローマの街は運転が怖いから、午前中バチカンを見たいけど地下鉄で行くことにしよう」 と決めたが、ブラッチャーノに行くには、通り道といえば通り道なんだよね~。やはり車で行くとしよう。。。 そして、ホントは日程に入れていた、ボマルツォ観光を今回は残念だけどパス。 昨夜の調子でボマルツォをまわっていたら、日没までに最終目的地のサトゥルニアに行けなくなる、、、 イタリアでのギュウギュウプランはあぶない。 6時ごろシャワーを浴びてダンナを起こし、車で出発することを伝え、朝食をいただいてチェックアウトの準備。 いちど駐車場まで車を取りにいき、荷物を取りにゲストハウスまで戻る。駐車場代金は12ユーロ。 まだ辺りは太陽が昇りきらず、薄暗いカンジ。テレビで見た天気予報でも、今日は雷のマーク。ビミョ~!! まっすぐバチカンのサン・ピエトロを見学しようと思っていたが、せっかくなので、 まずはコロッセオを見ながら向かうことに。 今日は、夜に運転するのとは比較的ラクチンに思える。通りの名前が見やすいからかな?? 順調にコロッセオが見えてきて、あまりに大きく見えるのと、まっすぐ来られた感動に、 ちょっと車を停めてコロッセオの写真を撮り、そのまま停めて置いても良さそうだったので、コロッセオを1周あるいてきた。 フォロロマーノをちょびっと、コンスタンティヌスの凱旋門。 古代ローマの騎士姿のおっさんが日本語で「シャシン撮リマスカ~??」 ワタシ「撮りませ~ん」・・・・・・ 以前に来たときノラネコがいたので、イタリアでネコに会ったときにと思って今回はおつまみスルメを持ってきていた^^ あげたら、初スルメなのか一生懸命なめている。目つきは悪いがかわいい。カメラに収めて立ち去る。 見ていると、いろんな人がいろんなネコにいろんな食べ物をやっている。 思い出せば、以前来たとき、キャットフードも置いてあったっけ。 さて、本命のサン・ピエトロへ。「そんなドレッシングあったよね」というダンナをスルーしながら 道路わきのパーキングに車を停める。しかし、券発行機にお金が入らない。う~む。 パーキングの標識を見ると、どうも平日は終日1時間1ユーロらしいけど休日は??? そのまま停めるのはちょっと気が引けたので、他のパーキング表示に沿って進んでいくと、大きなトンネルのような駐車場が。。。 ここなら間違いないだろうと、入ろうとしたら“1回7ユーロ”???ちょっと高くない??ということでバック^^ そこから坂道を下った道際に、たくさん車を停めてあるパーキングが。チケットもきちんと発行できる。よしここに停めよう!!(1h1ユーロ) サン・ピエトロまで歩いて10分弱くらい。まさか目の前の通りは駐車場いっぱいだよね、 と言っていたら結構余裕あり。ちと失敗。。。 広場はセキュリティチェックの長い列。。。そうか今日は日曜礼拝だ~。混んでいるかな??と思ったら 以外にすんなり進めたので、やはり以前に来て眺めの良かったクーポラに登り、 ダンナに景色を見せてあげたくエレベーターのチケット購入。(ひとり7ユーロ) 以前はエレベーターに乗るのにも30分は余裕で待ったのに、今回は待ち時間なし!! だけど、残り3分の1くらいの階段を昇りきったら、いや~人人人!!! 眺めを堪能する雰囲気ではない。おまけに修復中で通行に制限があり、押すな押すなの大混雑。 マナーもくそもあったもんじゃない。とにかく人を掻き分けて思い思いの景色を眺める。 やはり広場とバチカン市国方面の眺めはいいなぁ。 教会の中も見学して、あれやこれや美術品を教えてあげたんだけど、ダンナが1番興味あったのは新ローマ法王だったようで ミサの中央に座っている人の写真を何枚も撮っていた。けっこうミーハーなのか???
【2日目】ブラッチャーノBracciano→ピティリアーノPitigliano 11時過ぎ、サン・ピエトロにも別れを告げ、次は、ローマとトスカーナの間に位置する ブラッチャーノ湖ほとりの街その名もブラッチャーノへ。 ここからまたローマの街を抜けるのに一苦労。また一方通行に悩まされ、川沿いをグルグルしたあげく、 オリンピックスタジアムに迷い込み、人に尋ねてやっとなんとか軌道に乗り、1時ごろに目的地ブラッチャーノへ到着。 ここに来たのは、けっこう前だが日本のテレビでスローフードで取り上げられた レストランがあって、ぜひ行ってみたいと思っていたから。 ブラッチャーノは小さな岡の上の街だけど、お城があってずっしりとしたたたずまい。 城下の広場にレストランを発見。広場の駐車場に車を停めて、入っていってみた。お客さんは思ったより少ない。 ワインを勧められるけど、お水を注文。そうだよね~店の名前にワインって入ってるんだもん・・・ ワイン好きならたまらないだろう数のワインが棚に。 もちろん、メニューはイタリア語なので、ちょっと英語が話せそうなおにーちゃんを呼んで説明してもらう。 これがイタリア訛りの上、イタリア語がミックスの聞き取りにくい英語だったんだけど(おまけに酒臭い)^^ なんとか想像してテキトーに頼む。 実際出てきたのは、、、生ハムの盛り合わせ・ツナとトマトとスペルト小麦のサラダ・ムール貝のワイン蒸しトマト味。 まぁ、80%くらい想像してたものだったので安心。 生ハムの中には、最初「イカ??」と思うような真っ白の脂身状のスライスがあり初めてで驚きましたが、しつこくなく、 それでいて濃厚。それを含めてすごくたくさんの大皿4種の生ハム(1種ベーコンのようなもの←これがまた美味)。 スペルト小麦のサラダも初めてだったのですが、これがアンティパストだとしたらこれでお腹がいっぱいになりそう。 ツナと小麦とトマトが大体同量ずつの配合。さっぱりしていてこれも美味しかった。 ムール貝は文句なしに美味しい。パンにスープをしみこませてムシャムシャ。身が小さいのが惜しかった。 そのころになると、お客さんがどんどん増えて満席に・・・みんなランチは1時半を過ぎてから召し上がるのね。。。 あ~おなかいっぱい!!!さっきのおにーちゃんに「ドルチェは何があるの??」と聞いたら、ちょっと待っててと言われ すると他のウェイトレスが来て、「プリモのパスタを頼んだわよね??」 「!!!!!」 そうだった、、、たしかナスのショートパスタとかって言ったような☆照れ笑いをしながら、「ドルチェはいいので、プリモをもってきて」と頼む。 これがホントのスローフード???でも冗談抜きで素材の味はまぁまぁ美味しいかもしれない。 プリモを待っている間、周りのテーブルを見回すと、さっきワタシ達が食べていた3品と同じものを皆たのんでいる。 アンティパストミストではないから、定番なのか、それとも皆観光客で「あれと同じもの」と指差しオーダーだったのか?!疑問。。。 プリモが来る。オーダーはみんな1人前で頼んだはずだが、それぞれに皿に取り分けて持ってきてくれ、それだけでも 普通に1人前ほど。さすがに食べきれず、お互い半分ほど残してしまった。最後にコーヒーを飲んでお会計。 この大量の、そして質の良さを感じさせる料理、いくらくらいになるんだろうと思っていたら、、、ふたりで35ユーロ。安っ。。。 カードの支払いで、レシートにサインをしたら、日本人・・・というか漢字が珍しいらしく オーナーっぽい白髪のおじさんが皆に見せていた。 ヴィーノ・エ・カミーノ http://web.tiscali.it/vino_e_camino/ お城を見学したく、小路を登っていったけど、どうも入り口が分からずあきらめて戻ってくる。城の塔の下がすぐ住宅になっていて 子供たちが遊んでいる。のんびりしていい街だな~とのほほん。。。ノラネコにまたスルメをあげたりして城下広場まで戻る。 さてお次は、ピティリアーノを経由して最終目的地サトゥルニアへ。 ピティリアーノは、14世紀から凝灰岩の上に立つ城塞都市、ということらしい^^ ピティリアーノまではなんとなく順調に行くことができた。大きな街を抜けて田舎に入ってきたら、だいぶ運転が楽になってきたようだ。 ところが、ピティリアーノの城塞の写真などを撮っていたら、予報どおり雷が鳴って、空が真っ暗になってきてしまった。 まだ16時過ぎくらいなのにただならぬ天気で、これからまだ山道を進むワタシたちは先を急ぐことに。
【2日目】ピティリアーノPitigliano→サトゥルニアSaturnia もう既にサトゥルニアへの標識は出ている。 標識が出ていればあとはそれに沿って進むだけなので、へぼナビでも運転しやすい。 ピティリアーノからサトゥルニアまでは30キロくらいの道のりだが、 アップダウンの激しい山道なので、酔い易い人は厳しいかもしれない。 サトゥルニアは、たまたま見つけたサイトで知って以来、行きたくて行きたくて仕方なかったテルメである。 歩き方フィレンツェとトスカーナ編‘05~‘06では表紙にもなっている。 あこがれの地を目前にして、非常にも嵐が襲う。どしゃぶりで前も見えない。徐行しながら道を進む。 小さな街をひとつ過ぎた頃に雷が遠のき、小降りになってきて、ようやく一安心。 と思ったら、今度は違う集落で、水はけが悪いのか道路に洪水のように水が流れて側道に溜まっていく。しかも何箇所も。 「うわ~」と言いながら、マフラーから水が入らないことを祈りつつジャパーと茶色い泥水を撥ねながらアクセルを踏む。 途中、サイレンをつけた道路作業車とすれ違ったけど、やっぱり尋常じゃないことなのかなぁ。 山道なので、右の崖から滝のように流れてきた雨水が、左の崖に流れ込んでいくという状況のなか、 なんとかサトゥルニアに入った。・・・とりあえず宿にチェックインしたい。 今日の宿は、超高級ホテル「テルメ・ディ・サトゥルニア」・・・と言いたいところだが、 その入り口にある、レストランが始めたアパートメントタイプの「イル・ゴレッロ」 http://www.ilgorello.it/index_uk.htm ハーフボードもあるけど、料理はイマイチらしいのでB&Bで予約をいれておいた。 街に向かって走っていくと、「テルメ・ディ・サトゥルニア入り口」の看板が。 とすると、いま通り過ぎたガソリンスタンドの所のお店が今夜の宿泊地なのだろう。Uターンして入っていってみる。 お店に入ると、そこはワインやジャムやはちみつがおいてある売店、左手がレストラン。 売店の奥が宿のフロントになっているようだけど、とにかく簡単な英語さえ通じないので、 イタリア語の手引きを取り出して、なんとか意思の疎通ができた。 このおじちゃんがオーナーっぽい。犬や孫と写った写真がフロントのまわりに貼ってある。 部屋に案内すると言って車に乗ったので、あとをついていくと、店の裏側、少し離れたところに、 キャンピングカーを停められるスペース、そのまた先に、まだ建ててそれほど経っていないだろうと思われる、 日本でいえばコテージのような建物の集まりがあった。 ひと棟4部屋ほどで、もうひと棟は建築中・左官工事が終わったくらいだった。オーナーの手作りか??? 人気が出てきたので増築中といったカンジ^^部屋はせまくもなく、キッチンまでついていて長期滞在向け。 キッチン用品はなかったけど。 観音開きのガラス窓でテラスに出られ、見える景色は青々した草原!! 洗面所も広いけど、ビデとシャワーのみでバスタブはない。 これは自然のお風呂に入ってこないと!!!まだ6時で明るいし。 と、早速水着に着替え、ホテルの名前にもあるゴレッロの滝に行く。 もと来た道を戻る方向なんだけど、来るときにそんなのあったっけ???と思いながら 300メートルくらい戻ったカーブの所に舗装されていない駐車場のような所があって、水着の人がウロウロしている。 ここか~と思い、早速車を停め、奥に行ってみる。ちょうど雨が降り始め気温もだいぶ下がってきていたので肌寒く、早く入りたかった。