【3日目】Monte Argentario→エルバ島Isola d Elbaへ ピオンビーノに着く頃にはお腹もかなり減り、時間も14時半をまわっていた。めぼしい店の無い中、 船着場の直前にマクドナルドがあったので、もうここでもいいよねと話し、 フェリーのチケットを買ったら食べに戻ろうということになったのだけど 混んでいるかと思ったら予想に反して、15時半のフェリーに乗れることになりマクドナルドまで戻る時間はなくなった。 チケットショップの周りには何もない。唯一あるバールは閉まっていた。 とりあえず、2日後の帰りのチケットも一緒に予約してチケットを受け取り、乗るフェリーの船着場を確認しに行く。 ちょうど乗る予定のフェリーが着いて、車や乗客を降ろそうとしているところだった。 船の中にも何か食べるものを売っているところがあるだろう、最悪さっき買ったポテチでしのぐ、という案まで出たけど 船着場の目の前に交番が入った大きな建物があるのに気づき、何かあるかと急いで入ってみると、 こちらが正規のチケットオフィスで、バールやピッツェリアまで併設されている。 さっきチケットを買ったのは、港の入り口の混雑緩和のためのチケットセンターだったのだ。 早速バールに行き、カルツォーネとカットピッツァ、それと生絞りのオレンジジュースを頼む。 「Take away」が通じず、その場で急いでほおばる。急いでいてもフレッシュジュースはウマかった。。。 ガイドブックなどに「車を乗せる場合は30分前には船着場に行くこと」とかって書いてあったので慌てちゃったけど さすがイタリア、まだまだ車を乗せる気配はない。車を誘導し始めたのは、出港15分前。 さて、ワタシ、フェリーに車を乗せるなんて初めてなのでドキドキワクワク。。。乗っちゃえばなんてことなかったが。。。 (フェリー片道:大人2名・普通車1台で34.46ユーロ 復路のみprevendita credenzial?として3.30ユーロ追加) 乗船する車が少なかったのもあって、ほぼ時間通りに出港。バカンスシーズンは予約がないと フェリーに乗ることさえできないとのことだが、バカンスが終わってしまえば想像もつかない。 それにしても海面を渡る風が冷たい。中に入るとゲームセンターや子供の遊び場などもあり、 面白がってゲームなど(ほとんどテーブルゲームで日本製)で遊んだり、景色を見たりしているうちに 1時間ほどでエルバ島に着く。ピオンビーノからエルバ島をつなぐ港は3箇所あるようだが今回は、 船の本数が多いポルト・フェッライオPortoferraioを往復することにした。 まず、船を降りてまた道を間違える。でも小さい島なので、間違えてもたかが知れていると余裕。 なんだかんだと17時半ごろ、マリーナ・デ・カンポMarina di Campoより少し西にあるCavoliという地区にある ホテルにチェックイン。今回の旅では最上級の4つ星★★★★!!「ホテル・バイア・インペリアーレ」 http://www.hotelbaiaimperiale.it/eng/servizi.html 入り口が狭くて分かりにくいので通り過ぎそうになり、Uターン。しかも断崖絶壁からビーチの方面に降りていく地形なので フロントまで急な坂を降りていかなくてはならない。車が2台すれ違うことができないので、そろりそろりと降りていった。 荷物を降ろしたら、駐車場は道路から入ってすぐ、上のほうだと言われ、車で坂を昇ろうとするがオートマなのに後ろに下がってしまうので オートマだけど、 坂道発進のごとくエンジンをふかしながらブレーキを放すということをした。マニュアルの坂道発進は経験あるけど。。。 このホテルは英語が完璧に通じる。そしてサービスも良い。スタッフはみなフレンドリー。最初から好印象。 まず、乗馬がしたくてメールを送ったが返事が来なかった農場の情報をプリントアウトしたものを見せて 「ここで明日、乗馬をしたいが予約してもらえるか」と聞いたら、すぐに電話をかけてくれ 「出ないので、明朝またかけて連絡します」とのこと。 それから食事の時間を聞いたら、チェックアウトの日の朝食を取ることが出来なそうだったので弁当を作ってもらえるか聞くと にこやかに「問題ない」とのこと。しかもこのホテル、男性従業員はイケ面ぞろいだぞ~~~!!! 一緒に来たのがダンナじゃなければ、もっともっと親切にしてくれそう(^_^; フロント脇のトイレに籠っていたダンナを、知らなかったワタシと一緒に探してくれたり♪ (黙って消えるダンナが悪いが、呼ばれて用を足すのに気が気ではなかったろうと推測。数日ツマり気味だっただけに)
【3日目】エルバ島Isola d Elba/思っていたほどではないな 部屋はここもコテージ風のいくつかの棟で成り立ち、フロントよりさらに階段で下る。 大きな荷物を持っていると少しツラい。ポーター不在。 予約のメールでは、「海側のお部屋は満室」とのことだったが、「もしキャンセルが出たら換えてください(同料金だし)」 と頼んでいた。そのまた返答では「たぶん無理だと思いますが」とのことだったが、なんと海側の部屋だった。嬉しかった。 ただ、1階でしかもテラスが出入り口なので、通る人からは室内丸見え。見えないようにする外扉もあるけど、 出かけるときも誰も閉めない。昔、三宅島に行ったとき、島からの出入りが制限できるので犯罪が起きないと聞いたけど、 やはりエルバ島も治安は良いのだろうか。 ここはゆっくり過ごしたかったのでハーフボードで2泊頼んでいた。夕食は19:45~21:30。 イタリア人にしては早めに終わるみたい。 ビーチまで行ってみようということになり、長い階段を下りていく。これがまた “行きはよいよい帰りは・・・”ということで登りはツラかった。 やっとビーチに下りたけど、想像してたより水は澄んでいない。 しかも歩き方には9月がもっとも水温が高いと書いてあったけど、とっても冷たくて泳ぐどころではない。 真に受けてシュノーケルなんかわざわざ持ってきちゃった!!もう!!!ひと気もまばら。。。 ホテルまでぜいぜいと息を切らしながら帰っても、夕食までまだ1時間ほどある。 マリーナ・デ・カンポまでちょっとドライブに行くことに。 出かけるときにレストランを横目で見たら、ガラス張りの部屋の中でスタッフがいっせいに夕食を取っていた。 ホテルからマリーナ・デ・カンポまでは車で10分くらいだろうか。街の入り口にスーパーがあるのを発見。 駐車場に入ろうとしたけどロータリーを曲がりたいほうに曲がれず失敗。 曲がった方向は悲しいかな一方通行で、ぐるりと1周してこないとロータリーに戻れなかった。 ロータリーに戻れる直前で、なんと立っていたふたりの警官に停められてしまった。 前の車は停められなかったので何か原因があるのか。あせった。シートベルトはしているし、ランプは点灯してるし。 ・・・恐る恐る窓を開けると「☆%&$¥◎#」イタリア語で何か言ってる。。。 「ノ・イタリアーノ」とかとりあえず言ってみる。通じない。ダンナが「免許証だしてみたら?」と言うので 「ライセンス?」と試しに言ってみたら「スィ」とか言ってるし、通じてんだか通じてないんだか。 あぁ、でもしまった。国際免許証はホテルだ。日本の免許証しか持ってないけど、いいや、えいっ見せちゃえ☆ 警官は受け取ると、見ながら後ろにいるもうひとりの警官のほうに歩き出したが、 2・3歩ほど踏み出したらすぐ振り返って笑いながら免許証を返してくれて「行っていいよ」みたいなジェスチャー。 えーっ!!何それ?! いまだに原因はわからず。ワタシが考えるに、日本人は若く見られがちとのこと、 髪をブローもせずおかっぱ頭みたいになっていたワタシを、無免許で運転しているんではないかとにらんで停止させたのかと。 しかし免許証の写真は、みなさんご存知の通り写りが良くないし、その免許更新時は けっこう大人っぽい(オバさんぽい)髪型で疲れた顔に映っているので、わかってくれたのかも、と。 だって、誕生日は西暦じゃなくて年号で書いてあるし、これじゃぁ分からないよね。 でも真相はどうなんだろう。。。 スーパーの駐車場は有料でちょっとケチくさいな~なんて。また1ユーロでパーキングチケットを購入。 このとき初めて車の助手席側フロントガラスに、パーキングチケット入れ(ビニール製)が備え付けてあるのを発見!! スーパーに入ったら、久しぶりにどこからか日本語が聞こえてくる。 「!!」と思って顔を上げると、関西系のイントネーションで話している人を 発見!!でもすぐに帰っていってしまわれた。。。日本人すくないな~こんなに日本人に会わない旅は初めてかも。。。 ハチミツ売り場をじっと見る。それほど美味しそうに見えないな~どうなんだろう。でも日本で買うより美味しいかもね。 ダンナが、ち~さい小瓶4本セットのハチミツ(3.7ユーロ)を2セット購入。バラ撒き用のお土産にするのだという。 ふむ、エルバって書いてあるし、それはいいかも。下手なチョコレートより喜ばれるかもね。 とりあえず、それと一緒に水を大きいボトルで購入。午前中に買った水は「Acqua Naturale」って書いてあるのに なぜガスが入っているの??ガス入りが、どうしても苦手なワタシたち夫婦。 このスーパーで買いなおしてみたけど、またガス入りだったらヤダなぁ。。。
【3日目】エルバ島Isola d Elba/ホテルはかなりいいカンジ ホテルに戻ったのは20時くらい。レストランにはもう人がたくさん。行ってみると部屋番号を聞かれ席に案内された。 席には部屋番号の札が置いてあり、「滞在中はずっとこのお席です。とても良い席ですよ」と言われる。 確かに暗くて見えないが海を一望の窓際のふたり席。左隣は上品そうな老夫婦、 右隣はホテル関係者っぽい人(オーナーか)の家族連れ(ちなみにこの家族、2夫婦こども1人の5人連れだったが、 全員がスタッフと親しげ。特別メニューらしく前菜はメロンの生ハム添え、 プリモは同じだったが、セコンドはブイヤベース的なものをカメリエーレが取り分けてサーブしていた)。 メニューを見ると、やっぱりイタリア語。しかも筆記体。しかもメニュー自体がむずかしい。 担当のおにーさんに英語で説明してもらう。アンティパストはサラダビュッフェで各自・ プリモとセコンドとドルチェはプリフェクスらしい。プリフェクスの内容はそれぞれ3品ずつの中から選ぶ。 おにーさんの説明がとてもアバウトだったのだけど(セコンドなら魚・牛・豚みたいな) とりあえず頼んで、お互いやれやれというカンジ。飲み物のメニューはなく、 料理のメニュー(日替わり)の下に、同じく日替わりで赤と白のワイン(10ユーロ強ほどの値段)が 1種ずつ書かれているだけ。でも「プロセッコとビールありますか?」と聞いたらあるとのことで グラスでひとつずつ、それと水を頼む。アグリツーリズモのハーフボードはワインが込みの値段だと聞くけど、 やはりホテルは別なんだろう。でもワインがボトルで12ユーロとかって良心的だよね。 サラダビュッフェは、レタス・ルッコラ・トマト・コーン・ビートなどの生野菜があり、それに自家製ドレッシングや、 オリーブオイル・バルサミコ酢などをセルフサービスでいただくようになっていた。自家製ドレッシングが美味しかった。 サラダを食べ終わると、プリモが運ばれてきた。ワタシはミートボール入りトマトソースショートパスタ。 ダンナは魚介のリゾット。ワタシのほうは可もなく不可もなくといったところだったけど、 ダンナのリゾットはプリプリのエビがはいっていて非常にウンマい。 セコンドは、ワタシのはタコとエビと白身魚の串揚げフリット。ダンナは牛ステーキ。これはどちらも美味しかった。 魚貝好きのダンナは、ちょっとステーキを食べた後にうらやましげにこちらの皿を見るので、 お行儀悪いけど取り替えてあげた。満足な様子。本当は昼にアルジェンタリオで、 ゆでタコなんかないかな~と期待していたらしい。シチリアで食べた味が忘れられないんだな。 ドルチェは、モカアイス・3種のジェラート・フレッシュフルーツから選ぶ。ダンナはモカ・ワタシは3種ジェラート。 これは・・・どちらもビミョウ。昔、駄菓子屋で食べたアイスの味に似ている。。。素朴といえば素朴なんだけど。 フレッシュフルーツはどんなのかいなと他のテーブルを見ると、デッサン画にあるような丸のままフルーツ盛り合わせ。 す・すごい。。。フルーツはどのテーブルも頼んだ大体の人が残していっていた。そりゃ限度ってものがあるよね^^ みんなコーヒーを飲まないで席を立っているので、これは含まれいていないのかな??でも飲みたい。 いつものごとくカプチーノとエスプレッソをひとつずつ頼む。わざわざ頼むほどの味ではなかったけど、落ち着いた。 部屋に帰りながらふたりで話した。ちょうどオフシーズン料金とはいえ、 この食事がついて1泊ひとり¥7500程度ってすごい安いね~と。 今夜から2泊なので、お洗濯のチャンス!!とばかりに「わっせわっせ」と流し台で押し洗い。 「ミス・イタリア」がついに決定!!決勝まで残った片方は昨夜からカワイイな~と思っていた娘だったのに負けちゃった。 それにしても警官に停められたときは、ちょっとビックリしたな~なんて思いながら眠りについた。 ところが翌日はもっととんでもないことが起きちゃうことになる。