ピアチェンツァにモザイク遠足とトレニタリアにしてやられた話 月曜日の午前中はピアチェンツァへモザイクを見に出かけました。 ピアチェンツァはミラノのあるロンバルディア州ではなくエミリア・ロマーニャ州にあるのですが、ミラノから電車で1時間といったところです。 この日の午後はミラノで食品の買い物と決めていたので、見たい順に二つだけに絞ることにしました。どちらも駅から近くて好都合です。 サン・サヴィーノ教会は外見はあっさりしたバロックというか(よくわかってない)現代風な感じなのですが、中に入ると一気に中世まで時間を遡ったような気持ちになります。柱頭の装飾もロマネスクらしさがあります。床には白と黒の帯状のモザイクが一面に施されていて、その白黒の帯のところどころに魚がモザイクで描かれていて楽しい。私がこの教会に通う子供だったらお説教の間はずーっとこの魚を見ながら空想遊びをしそうです。 そして祭壇の下に広がるクリプタがとても良いのです。 広い階段を降りると自動的に照明が灯され(ありがたいっ)、クリプタの床に描かれた白黒のモザイクが浮かび上がります。このモザイクが「すっごいかわいい」。 写真を付けられないのが残念です。 白黒の帯のモザイクの中に10個の円があって、その中に月の名前とその月の星座を表現したモザイク画が描かれています。二つ足りませんけど。 この空間とモザイク画の魅力を表現するのは私には無理なので後日4トラで旅行記を作ろう・・・ サン・サヴィーノ教会から5分も歩くとピアチェンツァのドゥオーモに到着。 このドゥオーモは正面から見ると白くあっさりした作りですが後ろに回ると美しい茶色のレンガで複雑に組み合わされた小さな塔や鐘楼が威容を誇っています。 あっさりした正面のファサードには、受胎告知やご訪問、マギの礼拝にご誕生、エジプトへの逃避や悪魔の誘惑など聖書に出てくるシーンが脱力系の浮き彫りで表現されていて楽しい。ずっと見上げていると首や肩がえらく痛むのは年齢のせい・・ ピアチェンツァにはとても満足したのですが、この日のトレニタリア(イタリアの鉄道)は全くいただけませんでした。 朝、中央駅に行って電光掲示板を見ると遅れが多発していました。一番ひどい列車は150分遅れ。 ミラノ中央駅からピアチェンツァに行く直通の普通列車は案外少なく、ICやフレッチャなど別料金が必要な列車は多い。(私は精神衛生のために列車の乗り換えは極力避けています)。 私として乗車1時間のこと、普通列車(6.7ユーロ)で十分です。 その朝私が乗りたい列車は乗車ホームが予定発車時刻にやっと発表され、ゲート近くで待っていた大勢の人と急ぎ足でホームへ。15分遅れで出発したものの順調に遅れを増やし40分遅れでピアチェンツァに到着。 帰りの列車はちょうど直通の普通列車がない時間で1時間以上待つ必要がありました。 ちゃんとお昼ご飯を食べるには時間が足りないかな・・ 30分後のIC(11ユーロ)を奮発しようと自動券売機を操作すると途中で「この電車は今10分遅れなんだけどいいですか?」とメッセージが。いいわけないだろう、もっと遅れるくせに。 20分後のフレッチャなら遅れはなくて15ユーロ。ミラノに早く戻ることを優先して歯噛みしながらフレッチャの切符を買いました。 普通列車の倍以上払っただけあって40分ほどで定刻にミラノに到着しましたけど・・ なんだかトレニタリアはダイヤ組みや遅延をわざとやってるんじゃないかと疑ってしまいました。 半端ない「してやられた」感。うぐぐ・・
フレッチェのためならその他の列車は待機です cokemomoさま、またまたこんばんは。 トレニタリアには私もよくしてやられます。 フレッチェの遅れを最小限にするために、途中でRV,Rの類はわざわざ待機させられます。それまで順調に走っていたのに途中停まらない駅になぜか待機で、横をフレッチェがすり抜けていく・・という経験よくあります。 幹線なら仕方なく赤矢に乗るのですが、私が良く行くところは赤矢が走っていないところが多くて、白矢だけだからRVと時間的に殆ど変わらないので、わざわざ追加料金払う気がしないのです。 しかし待機で遅れて到着だとやっぱり矢に乗れば良かった~と後悔します。 わざとやるほど技能があるとは思えませんが、遅れがかさんでぐちゃぐちゃになって、こういう結果になるのでしょうね。 いや、それよりも、ピアチェンツァには私はボッティチェッリのトンド(円形画)を見るためファルネーゼ宮まっしぐらだったので、それ以外のものが目に入っていませんでした!!またもや不覚。大聖堂は行ったのですが記憶に残っていないし・・そのサン・サヴィーノ聖堂は全く知りませんでした。またリベンジします。まあここいらなら幹線だし機会はいくらでもありそうです。 ミラノでパネットーネをたくさん買われたとのこと。私はフィレンツェ・シエナ周辺のメーカーのしか知りませんので、おいしかったメーカーをお教え下さい。ミラノが本場だからきっといいところがあると思います。 ちなみにBABBIのサイトでは、イタリア中の販売店が探せますよ。エミリアロマーニャが本拠地なんですね。 http://www.babbi.it/babbi_finder
パネトーネ Sabinaさん、こんにちは。 トレニタリアの赤い矢は早いですね=3 私は今回初めて乗りましたがアンコーナからミラノまで3時間(5分遅れたけどこんなの遅れにはカウントしない)。これは早い。リミニとボローニャにしか止まらなかったと思います。でもその陰で通過待ちをさせられた普通列車も多かったかもと思うと・・ 長い移動でしたが(3時間は私にとっては長いです)山と海が近いマルケ州を通ってアドリア海を眺めながめ、しばらくすると土地が真っ平らになって行くその変化が面白かったです。 ピアチェンツァのサン・サヴィーノ教会は数年前にある方のブログで知って、いつかは行きたいと思っていたのです。それでこの教会を教えてあげた(偉そう)友人がこの夏に先に行ってしまって「よかったよ〜」なんて言うのが悔しかったもので、今回は無理に半日で行ってしまいました。 ファルネーゼ宮も他のロマネスクも見てないので、いずれまた行くような気がします。 パネトーネですが、大きいのを一つ買っただけなんです。見るのはたくさん見ました。イータリーにおいてあるほぼすべての商品の味の説明を読みましたもん。はたから見ると不審者並みです。 私は機内持ち込みサイズのスーツケースと大きめのバッグで旅行しているのでパネトーネを一つ買うのも大決心でした。スーツケースには入らなかったので折りたたみのバッグを持ち出して・・手持ちで運びました。 私がジェラートを食べながら迷いに迷って買ったのはこちらです。 https://www.eataly.net/it_it/panettone-crema-di-pistacchio-di-bronte-dop-santa-agata-900g-antica-bronte-dolceria シチリアのものだと思うのですが。 イータリーでもピスタチオを使ったものは案外少なくて、これはブロンテのピスタチオと書いてあるので(私はこの言葉に大変弱い)決めました。 ピスタチオ入りなのか薄緑のホワイトチョコレートがけにピスタチオのトッピング。中にはピスタチオクリームも所々に入ってました。このクリームは瓶詰めのクレマなどと違ってでんぷん質の多いカスタードクリームにピスタチオクリームを混ぜたような感じです。パン生地と焼きこむので粘性の問題だと思います。 先日宴会のデザートに振る舞いました。「パネトーネあるある」だと思うのですが、見た目から「パサパサのパン菓子」と思うらしいんです。でも食べてみるとしっとりふわふわでピスタチオクリームは珍しいしで高評価を得られました。 ところでパスクァ(イースター)の頃に出回るというコロンバも形は違ってもパネトーネと同じようなものでしょうか? まだ見たことがないのですが、作り方動画など見るとそんな気がします。