非道な行い

軍が直接戦争に関係ない住民を無差別に大量に殺戮する非道な行いは許されることではない。

軍隊が相手国に上陸して村人を武器で虐殺するのとかわりません。
しかし、空襲は爆弾を落とす側が空の上。直接目に見えないので罪の意識が薄くなる。

原子爆弾の下には軍需工場ばかりではなく病院や学校があった。子供たち、お年寄り、病人、医療関係者。外国人もいたはずです。無差別な大量殺戮・・・。

連合国が都市もろとも攻撃して多くの市民が犠牲になったのは、空襲を受けた日本本土に限りません。
ミャンマーのメイッテイラもそうです。イギリス軍はメイッテイラの町を包囲して、いきなり大口径の大砲で住民もろとも町を破壊したそうです。そこにビルマ防衛の日本軍がいたために犠牲になったのです。
マニラの市街戦でも多くのフィリピン人が町もろとも滅ぼされました。負けた日本人に殺されたことになっているようですが、日本軍の火力の主体は旧式の歩兵銃でした。ルソン島の日本軍はマニラを離れて布陣するつもりが、すでに統制が取れずマニラ守備隊が残ってしまったそうです。
沖縄戦でも多くの住民が犠牲になりました。負けた日本軍の非道だけが言われますが、住民もろとも攻撃したのは米軍ですからね。

しかし、わたしたち日本人はだれが悪かったという議論を離れて、戦争そのものが何の利益ももたらさないこと罪のない人々を殺し傷つける行為であることを認識し、これからは戦争のない世の中を作ると決意したはずなのです。

しかし本当は、戦争が起こった原因を客観的に整理して歴史を見直すことが必要なのでしょうね。

戦争が終わってもそこに勝者と敗者が存在し、負けたほうは悪を引き受けて沈黙するのみだった。日本人は言いたいことを引っ込めて言わかったために、過去の記憶が世代を越えて伝わらなくなった。そんな気がします。