天気の好い週末の11月10日、電車も大宮ルミネの食堂街も人で賑わっていました。
行楽の人も多かったと思います。わたしは都心方向へ向かい、永田町の国立国会図書館へ。
11月5日から企画展示『日本と西洋−イメージの交差−』が始まりました。
http://www.ndl.go.jp/jp/event/exhibitions/1196027_1376.html
この企画展示はちょうど自分が今持っている問題意識と重なって、テンポラリーな企画に感じました。
イエスズ会宣教師らの日本紹介から始まり、鎖国時代のオランダを通じた相互の情報交換、幕末の開国から万国博覧会などを通じた近代ヨーロッパへの日本文化の紹介、浮世絵画が印象派に影響を与えたジャポニズムの時代。イサベラ・バードなどの旅行者のみた日本紹介。そして日本の発展と共に黄禍論も起こります。大戦中の熱帯雨林を猿が移動する風刺絵で展示が締めくくられています。
今から見れば奇妙な日本紹介書もたくさん展示紹介され、興味深いものです。
展示品の中には高橋景安からシーボルトに手渡された伊能図などの貴重なものがあります。東日本編と西日本編は日を変えて展示されるようです。その図は中央子午線が京都になっているようでした。
もう一つの歴史資料の目玉は日米和親条約写しの原本。
美術的に美しいものでは北斎の富岳三十六景に影響されたリヴィエールの「エッフェル塔三十六景」(1902)。
ほかにもグリム童話を日本風の挿絵で描いたものなど楽しいものがありますので、一度ご覧いただけるといいと思います。
11月5日から12月8日、日祝休館、10時〜19時、入場無料。
ギャラリートークは午後2時から30分程度、11月10日(土)、20日(火)、12月1日(土)。