アメリカがくしゃみをすれば・・・

先ず中国が風邪をひいて、次に日本の順番でしょう。

なんと言ってもアメリカは中国にとって輸出先様です。
リーマンショック後、中国は輸出先をアメリカから欧州へ切り替えようとしたのですが、リーマンショックは欧州にも影響し、ギリシャを初めとする各国のバブル崩壊の処置で余裕がありません。

しかもアメリカは国債の償還として、これ以上国債を発行しない（上限を1100兆円）と議決したそうで、今年の償還の費用は年金をけずるのだそうです。

そりゃあオバマさん、立場悪くなりますよね。

勿論日本も国債発行高はアメリカより少ないとはいえ、格付けがジンバブエ並みという多額さ。

違いと言えば日本の国債は日本人自身が95%を買い支えているので、IMFに資産を差し押さえられる可能性は低い・・・かもしれません。

でも、日本がハイパーインフレになり、極端な円安になると、海外の工場（年間10兆円程度の生産をしている）を全部日本に戻し輸出に転じれば、ある程度のバランスは取れるのではないか・・・楽観的な素人である私は、そう思っています。

アメリカの場合、ドルで国債を発行しているので、ドルを刷れば（ドル安になります）、お金は返せます・・・が、ドルの信用がなくなります。

ドルの信用がなくなると世界経済の秩序が崩壊する・・・そういうこともあり日本は過去360円時代からせっせと買い支えてきた（売れない）アメリカ債権が溜まっています。

橋本龍太郎総理が「アメリカの債権、売ってもええのやけど・・・」と呟いたとき、ドルが下落した・・・事実もあります。

問題は中国。
ドルが崩壊すると世界的な問題になる事は明白ですが、判っているのかいないのか、アメリカ債権を持っている事をタテに、アメリカに圧力をかけようとしている・・・

バブル期に歌手の千まさお氏が不動産投資で何十億円かの損害を出しましたが、彼は未だ生きて歌っています。

反対に・・・当時数百万円の借金が返せず首を吊った庶民もいます。

死なせてくれないほど（死んでもらっては困る）借金をできるというのは、その人の力量でもあります。

アメリカが返せないのをわかっていながら、お得意様なので国債を引き受けざるを得ない・・・日本は、そうやって国債を買ってきましたが、中国はそんな殊勝な国、まともな国ではありません。

アメリカは、何をしでかすかわからない敵に財産をもたれているのです。
私はそれが一番怖いです。