中仙道は「ご教授ください」と同じ誤用からスタートしたのではないか? 東山道と東海道が先に出来て、その後に中山道が作られた。 東山道はとうせんどうやとうさんどう、ひがしやまみちなどの読み方が併用された。 漢字の意味合いから言えば、山を使うべきであって仙ではないことは自明の理。 ところが、読み言葉でなかせんどうと言われて、中仙道と書いてしまう者も多く発生。 江戸幕府が誤用を許さず「中山道」に統一したのだろうが、一度誤用が広まるとなかなか消えない。 標識だってなんだって、深く知らないものが書いたり作ったりすれば誤用がはびこる。 「ご教授ください」も”ごきょうじ”という音を普段の日常会話で聞いたことがない者が、聞き覚えのある”きょうじゅ”と誤用してしまうことから広まった。 今だって、山にセンという読み方があることを知らないものが多い。 センと言えば仙のほうが馴染みがある。 だから、中仙道という書き文字が消えない。
グーグル検索結果:中山道 4,270,000 件 に対し、 中仙道 639,000 件だ。 7倍の開きあり。 下記より差が広がっている。 H25のNHKの調査 https://www.nhk.or.jp/bunken/summary/kotoba/yougo/pdf/111.pdf ⑥インターネット検索(gooによる検索) 中山道(「中仙道」を除く):9 万 2,300 件 中仙道(「中山道」を除く):5 万 6,400 件
じゃー、どっちだっていいということですね(笑) 実際歩いてご覧なさい。 それからレスすること。 歩いているサンフランさんや歩いた私の記憶では中仙道の看板の記憶しかないのです。 実際に歩くと、中山道が少ないのにショックを受けるでしょう。 私が持参したガイド本には中山道と書かれていたのに、現地では中仙道表示が多いのです。 海外もそうですが、日本の地名には○○とも呼ばれるというのが無数にあります。 複数あるのは文化の高さと理解しましょう。
グーグル検索結果: ご教示ください 731,000 件 に対し、 ご教授ください 1,700,000 件 ご教授ください、が誤用扱いでなくなる日が近いかもしれない。 赤信号、皆で渡れば・・・と同じか。
「学術的に指導的であるべき博物館名までが中仙道博物館」だと(笑) どうやら、「ミュージアム中仙道」のことを言っているらしい。 http://www.nakasendou.jp/museum/index.html#sisetu この私営のしょぼい美術館に権威を見出すものなどいない。 中山道に関する美術館、博物館、資料館なら普通は下記を紹介するだろう。 中山道広重美術館 http://museum.city.ena.gifu.jp/index1.html 中津川市中山道歴史資料館 http://www.city.nakatsugawa.gifu.jp/museum/tabibito/exhibits/ 南木曽町博物館 |中山道 妻籠宿 http://nagiso-museum.jp/ 中山道69次資料館 http://www.geocities.jp/nakasendo_69tsugi/ 全て、中山道であって、仙ではない。
中仙道という誤用を処罰はしない (完) 言葉自体に罪はない。 江戸時代当時の藩や町によっては仙が使われ、現在も自分の土地の歴史を尊ぶ心理からあえて使用している所もあり、それはその土地の人々にとってはセンシティブなものであろう。 または、ノー天気に、或いは文字変換ソフトに起因して、というケースも多分にあるだろう。 だからといって、誤用を無理矢理に正当化しようとする者の精神性はきっちり否定しておく。 たかが掲示板で誰かにちょっと指摘されたくらいで自分の名誉がとか、批判するなとか過剰に反応した行いとしては誠に邪道。 鷹揚に構えるべし。 (完)