補足:パス≠乗り放題切符 ややこしい書き方をしてしまいました。 補足します。 日本語においては、pass元来の意味をそのまま輸入しているので、カタカナの「パス」は「乗り放題の乗車券」と同義ではありません。 使用例を挙げます 「パス」という名詞がつけられた乗車券は、たいてい一定期間・条件範囲内で乗り降り自由の商品である。 例:都区内パス、東急東京メトロパス、ジャパンレールパス 一定期間・条件範囲内で乗り降り自由の商品には、必ず「パス」という名詞がついているわけではない。 例:東京フリーきっぷ、東京メトロ・都営地下鉄共通一日乗車券、東急ワンデーオープンチケット、青春18きっぷ こんな感じですね。 鉄道旅行の文脈で使ったとしても、日本語の会話で「パス」と言われると、何かの略であることまではわかりますが、乗り降り自由の乗車券の意味で使っているとは、なかなか察することができません。この掲示板のやり取りを見ていると、日本語の「パス」が「乗り放題の乗車券」と同義だと誤解されるかもしれませんが、掲示板jargon的な運用例ですので、要注意です。 では!
専門家の意見 夏草やさん、こんにちは。 専門家の意見だと、 https://www.amazon.co.jp/dp/4479305688/ ですが、あれ、変わってますね。 https://www.amazon.co.jp/dp/4479306250/ https://www.amazon.co.jp/dp/4330861186/ ちなみに、ちょっと古いのですが、この本なんかもお勧めです。 https://www.amazon.co.jp/dp/4062691426/ よいご旅行を。
横から失礼します 夏草やさんへのコメントなのに横から失礼します。 こういう本があるのですね。 見たことも当然読んだ事もないですが、以前ならJRかJTBですか、時刻表に周遊切符の説明があるので、よく読めばそれで充分でしたし、今ならネット検索で手軽に情報を得られる時代。 こういう本は買う価値があるのでしょうか? パスという単語の説明の為なら、見当違いのコメント、お許しください。
Re: 専門家の意見 高島さん、こんばんは 書籍ご紹介の意図がちょっとわからなくてですね(笑)、こういうことですか? 鉄道旅行の専門家・小林氏による鉄道旅行ガイドのタイトルを見ると、 2015年『新幹線・特急乗り放題パスで楽しむ50歳からの鉄道旅行』 「新幹線・特急パス」とせず、わざわざ「乗り放題」と形容をつけていることから、氏に「世間一般の鉄道旅行ファンの間で”パス=乗り放題乗車券”との認識が共通されている」との前提はないだろう。むしろ、「乗り放題」と付けなければ本の内容(乗り放題で楽しむ)が伝わらないとの認識があるのだろう。つまり、「パスと乗り放題乗車券が同義である」との認識は氏にはないのであろう。 2016年『私鉄・バス乗り放題きっぷで行く週末ぶらり鉄道旅』 「乗り放題パス」とはせず「乗り放題きっぷ」としていることから、氏は「世間一般の鉄道旅行ファンの間で”パス=乗り放題乗車券”との認識が共通されている」とは考えていないだろう。控えめに解釈しても、私鉄やバスの場合には、乗り放題乗車券に「パス」の名をつけるのはふさわしくないと考えているのだろう。 2018年『JR乗り放題きっぷの最強攻略術』 「パス」という名詞を使った商品を抱えるJRに特化したガイドブックであっても、乗り放題「きっぷ」としていることから、氏に「世間一般の鉄道旅行ファンの間に”パス=乗り放題乗車券”との認識が共通されている」との前提はない。つまり、「パスと乗り放題乗車券が同義である」とは氏は考えていない。 ひょっとしたら、本の中に「パスとは乗り放題乗車券を意味する」と宣言されているのかもしれませんが。 ……と、小林氏の著作タイトルが日本語の標準であるとして良いか否かはさておき、いずれにせよ日本語では、「パス」だけでは乗り放題乗車券の話だとはわからないですよ。わからないから、鉄道各社の乗り放題商品ですら「乗り放題」や「フリー」や「周遊」など形容をつけて売り出しているわけで。パスと乗り放題乗車券が同義であるならば、どの鉄道会社もバス会社もずばりシンプルに「社名+パス」という商品名にすればいいんです。 また、「チケット」や「きっぷ」や「券」でも、前に「乗り放題」や「フリー」などの形容をつければ、「乗り放題パス」と同じ意味になります。なぜなら、乗り放題の意味を運んでいるのは、「パス」という単語ではなく、乗り放題を示唆する形容だからですね。 ポチとミケさん、英語ではどうなのでしょうか。 英語だと、元々がpass=入場券・入場許可証との意味であったのが、蒸気機関やジェットエンジンの発達にともなって、boarding pass=乗船券・乗車券・搭乗券との熟語が登場し、さらに鉄道網が発達するとcommuter pass=定期券が登場した。その延長線上に、欧州でrail passという条件範囲内で乗り降り自由の商品が登場した。したがって、いきなりrail pass をpassと略したのでは、passの前の何を略したのかはわからないのは、日本語と同じだ。また、passでなければ乗り降り自由商品の意味にならないわけではないのも、日本語と同じだ。乗り降り自由の商品名が、〇〇ticketであってもかまわないのがその証拠。英語においても、パスと乗り放題乗車券が同義である、わけではない。……と、私は認識しているのですが。 こんなことを力説して、そうとう暇だなあと思われるでしょう。 暇なんですよ(笑)。 では!
パスとは誰もがわかる乗り放題きっぷの総称です >鉄道旅行の文脈で使ったとしても、日本語の会話で「パス」と言われると、何かの略であることまではわかりますが、乗り降り自由の乗車券の意味で使っているとは、なかなか察することができません。この掲示板のやり取りを見ていると、日本語の「パス」が「乗り放題の乗車券」と同義だと誤解されるかもしれませんが、掲示板jargon的な運用例ですので、要注意です。 いえいえ、鉄道旅行を中心に旅する人々の間パスといえば、乗り放題の乗車券であることは周知の事実です。 フルムーンパス、大人の休日倶楽部パス、おとなびパス、北海道&東日本パス、秋の乗り放題パス、週末パス、三連休東日本パ・函館パス、休日おでかけパス、都区内パス、北海道フリーパス、青空フリーパス、関西1デイパス、ハロー自由時間パス(以上JR)、箱根フリーパス、まるごと日光東武フリーパス、大阪周遊パス、近鉄週末フリーパスと、青春18きっぷ以外は乗り放題切符は「パス」という日本語になっています。 私鉄系は乗り放題の「きっぷ」もありますが。 海外は乗り放題乗車券としてのユーレイルパスを知らない人はいません。ユーレイル・グローバルパスをはじめ数十種のユーレイルパスが。 ジャーマンレイルパス、スイストラベルパス、ブリットレイルパス、RENFEスペインパス、ヨーロッピアンイーストパス、バルカンフレキシーパス、セントラルヨーロッパトライアングルパスなど、バイエルンチケットを除き、乗り放題の乗車券類はほぼパスで統一されています。 国内外を合わせ、パスとは乗り放題乗車券を指すことは皆さまの共通認識になっていると思います。