田舎町茂朱の夜はお祭り騒ぎ-釜山発茂朱リゾート・公州旅行記7-

夜9時過ぎ、シャトルバスは、ムジュの町に入った。
しかし、町にはたくさんの人と夜店が出ている。警官が、交通整理をしている。
シャトルバスは、ムジュ市外バスターミナルまで行かず、手前で降ろされた。
プロポ-ズルームのあるパーラーのアジョシが言っていたイベントはこのムジュの町だったのだ。あとで気づいた。


とりあえずバストミナルまで行くことにする。
たいした距離ではないはず。
警官や通りがかりの人にトミナル?と聞きながら進む。
みんな親切だ。
大体こんな時間にムジュで日本人がうろうろしているはずがないのだ。
そう思った。
そんな、外国の喧噪の中での外国人というシュチュエーションが好きだ。

それにしてもにぎやか。
確かに、夕方バスターミナルに着いた時から、町の様子が違ったことを思い出した。

ボストミナルについた。
ところが、中は電気がついていない。
中に若者が数名いたので、バスはジエンドかと聞くとそうだと声が返ってきた。
時刻表を見ると、9時発が最終。
さらに、翌朝7時が始発だ。
行き先はわからないが。(笑)

田舎のトミナルは健全だ。
夜中にバスを利用する発想がないのだ。

当たり前といえば当たり前だと納得をする。
ついでに、若者にヨグアンかモーテルはないかと聞いてみる。
親切に、橋を渡れと教えてくれる。
「ねえさん」の旅行記にあった。

そこで、礼を言って、いわれた通り進む。
極めつけは、その橋だ。
橋には電飾でトンネルが出来ていた。
川向こうを見ると、左手にモーテルの看板。
これだけの人が繰り出しているのに、小さな田舎町のモーテルが空室なはずがない。

モーテルは奇妙なことに裏口が3階につながっている。
とりあえず、階段を上って、一番奥の階段横のフロントにいってみた。
「パンイッソヨ!」と聞くとないという。
その間も宿泊客が横を通っていく。
それでもあきらめずに粘っていると、年配のアジュマが、フロントのアジュマに何か言い、ついてこいという。
部屋を使わしてくれそうだ。

部屋に入った。
驚いた。
布団やがらくたが置かれている。
部屋は広いが、客室ではない。
ちなみに置いてあるテレビは付かなかった。
積んである布団を指してこれをつかえという。
バスのお湯もあとで出ることを確認した。

ここでいいかと聞くので、OKを出す。
まあ、何とかなるものだ。(笑)
次は「オルマエヨ?」

イーマノオーチョノン。
相手の言い値。
しかたないですよね。
金を先払いする。

昼から何も食べていない。酒だけ。
早速荷物を置いて、外に出た。

橋を渡ると、屋台が。立派なテントだ。
川べりの一軒の店にはいる。

スンデが積まれている。
どんぶりにご飯を入れ、スンデを刻んだものを入れ、横の大鍋から白濁スープを入れるとできあがり。
値段は、5000ウォンだという。
早速注文する。
ついでにソジュも頼んだ。

この時点でよく思うのだが、どうして話が通じるのかいつも不思議だ。(笑)
韓国語はいつまでたってもわからないみなみやまなのだ。

ところでこの料理何という名かわかる方はお教え下さいね。

バンチャは、カクテギとペクチェキムチ。
屋台でもこれだけはある。
アジョシは、中国人か?と聞いた。
イルボンと答えておいた。
韓国で中国人かと聞かれたのは初めてだ。(汗)

こんな時間に日本人が来るという発想は田舎町ではないのかもしれない。
カメラを出し、料理の写真を撮る。
アジョシが、スンデも撮れという。
あとで、「スンデ」を別に切って出してくれた。
少し癖のある味だった。

遅い夕食を、すませ、夜店を冷やかしていると、突然花火が上がりだした。
写真を撮り、モーテルに戻る。

まあ、今日はラッキーの連続だった。
そのままシャワーも浴びず寝ることにした。

しかし、このままここで朝を迎えられたかは、定かではない。(笑)














































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  • 茂朱で明け方事件が起きる(笑)-釜山発茂朱リゾート・公州旅行記8-

    結構熟睡していたと思う。
    ドアをたたく音がする。
    女性の声で、SORRY!と言っているようだ。
    一回は、無視する。
    再度SORRY!と言っている。
    ネーと返事をする。
    寝ぼけた頭の中で、開けるべきかどうか逡巡している。
    夜の女性の誘いか?しかし、時間は明け方。
    うむぅ!
    最近法改正があって、厳しくなったはずだ。
    警察沙汰はいやだ。
    のろのろと起き出して、ドアのところへ。
    どうもフロントのアジュマらしい。
    何か言っているが、モルラヨ!!である。
    とりあえず、着替えるからと言って、部屋の中へ戻る。
    まあ、あたってくだけろだ。

    ズボンをはいて、フロント行く。
    中年の男女がいる。
    時間は、4時過ぎだ。

    聞いていると、何となく事情がわかってきた。
    どうも、この客をみなみやまの泊まっている部屋に泊めたいらしい。
    あの部屋である。(笑)

    どうしても、断れないらしい。
    それで、これからアジュマが!大田まで車で送るという。
    だから部屋を空けてくれと。

    まあ、笑ってしまった。
    昨夜、泊まれるはずがないのに泊めてくれたアジュマ。
    もうけのためか親切か?
    話の中で、明日は大田へ行くと言ってあった。
    それで泥縄的に、朝4時半に客をたたき起こし、これから車でタダで送るという。

    まあ、韓国らしいと言えば韓国らしいが、腹も立たないのは不思議だ。
    しばらくして、OKを出す。
    昨日はこちらに弱みが、今日は相手に弱みがあるのだ。
    おもしろくなった。
    ハハハ!!また旅行記の話題が増えたくらいの感じ。貴重な体験だ。(笑)

    さすがに今日は眠たい。
    着替えて、アジュマについてモーテルを出る。
    中型の乗用車、アジュマが運転をする。
    ボディガードに31歳のオッパーが助手席に乗る。
    それはそうだな。
    客とアジュマ一人ではそれは危険だ!!(笑)

    車は、すぐに高速道路に入った。行き先を確認しておく。
    これから公州に行くので、大田東部ボストミナルへと言っていたのだが。

    ところが、アジュマ、気が変わったようだ。大田まで行くのが面倒になってきたよう。確かに、高速道路で1時間で大田だ。
    しかし、距離はある。

    話の中で、途中の錦山のヨグアンで眠らないかという話になったようだ。
    もともと、みなみやまはクムサン・錦山と言う田舎町に行ってみたかった。
    渡りに船である。それは言わないと言うよりは、通じない話だ。
    あとは、宿泊費はどうなるかが関心事。
    まあケンチャナヨ!の精神だ。
    相手に任せる。
    ぼられることはないだろう。

    OKである。いい加減なものだ。
    おかげで、高速道路の料金所の様子も初めて見ることが出来た。
    高速代は1300ウォン、安い!。

    インターを出て、とある5階建てのヨグアンに着く。
    場所はどこかわからない。(笑)
    話がついて、部屋があるという。オンドルでいいかと聞かれた。OKだ。
    アジュマが料金を払っていた。タダではなかったようだ。
    いくら払ったのかは知らない。
    5階の部屋まで案内して、中を確認してくれた。
    きれいな部屋である。満足した。

    朝5時過ぎ、アジュマたちとお別れした。
    さてここはいったいどこか、とにかく朝風呂にはいることにした。

    バスタブもきれいで、お湯も出る。

    一晩で、二軒のモーテルを一泊料金ではしごしたわけ。
    おまけに高速道路を車でタダでドライブしたわけだ。

    こんな笑える経験みなさんありますか?
    風呂に入り、そして一眠りした。
    もう外は明るくなっていた。





































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    一晩で茂朱と錦山で2軒のモーテルに泊まったわけ。-釜山発茂朱リゾート・公州旅行記9-

    錦山は、クムサンといい、忠清南道の最南端でインサム・人参市場があり「韓国のインサムの80%が売買される」(ロンプラ韓国)と言う。2と7のつく日に市場が開かれる。結構確率は高いわけだ。屋台でもインサム料理が出るというのは本当だろうか。
    実は、大田からモジュに向かう途中高速道路から人参畑が数多く見えたのだ。
    例のカップルに聞いてみたがそうだと答えてくれた。
    畑の作物を見ていると、黒いシャが日光を遮断している姿があちらこちらに見られた。インサムは直射日光を嫌うと聞いたことがある。
    それで、錦山に寄ってみようと考えてみたわけだ。

    それが、ひょんなことから実現してしまった。しかし、今泊まっているヨグアンがいったいどこにあるのか、市外バスターミナルはどこなのかもさっぱりわからない。
    しかし、今回の韓国旅行は、いろいろとスリルがあって楽しい旅になった。

    日曜の早朝である。
    5階の窓から外を見ると、うっすらと霧がかかった田舎町が見える。
    古い韓屋と新しい家屋の屋上が見える。
    屋上には、たくさんの伝統的カメが置かれている。
    働き者のオモニたちが、カメのふたを取って朝ご飯の用意をしているようだ。
    きっと、キムチやテンジャンといった食品が蓄えてあるんだろう。

    時間を逆算してみる。この分なら公州まで行けそうだ。
    6時半過ぎに、ヨグアンを出た。鍵を返し、入り口のアジュマに声をかけたが熟睡していた。日曜の朝だ。

    外に出ると2,3人の人影がやっと。
    年配のアジョシにシウエボストミナルオデイェヨ?と聞いてみた。
    すると指さして方角を教えてくれた。
    繰り返し方角を確認をして、歩き出すと一緒について来る。
    そのまま10分ほど歩いて、錦山シウエボストミナルまで案内してくれたのだ。(笑)
    お礼に、手持ちのタンベを2本渡し、一緒にタバコを吸って別れた。親切に感謝。
    窓口が開いていて、大田東部バストミナルで通じた。
    3000ウォン。
    今回、みなみやまは切符を買う時にハングルで文章にして言う努力をした。
    が、失敗が多かった。(笑)
    片言でもいいから、行き先をハングルで言えば、窓口で理解されるというように思ったのだが。ムリはしないことにした。
    さて、バスの乗客もちらほら。
    運転手に、サムシプン?と聞いてみた。
    すると、ハンシガンという答え。

    その理由はあとでわかった。
    バスは、結構くたびれたもと高速バスの中古車。
    やはり、韓国でもローカル線には新車バスは似合わないのだと思った。
    少し安心した次第。
    バスの行き先表示は、トンテジョン。
    トンソウルと同じ表示だ。これも納得した。勉強になるなぁ。
    バスは、定刻7時にバストミナルを出発した。
    そして、今回は高速道路には乗らず、一般道を快調に走る。
    本当に田舎道だ。実は、みなみやま的にはこれが一番楽しみだ。
    それは、乗客や車窓の様子から韓国の田舎の素顔が見れるからだ。
    高速道路だとそれが少ない。
    急ぐ旅行では、ついつい乗車時間の少ない高速バスに乗ってしまうのだが、
    こんなハプニングがあると、それが楽しめるのだ。

    茂朱のモーテルのアジュマに感謝!!した。
    市外バスは、数回バス停に止まりながら、大田に向かった。