茂朱で明け方事件が起きる(笑)-釜山発茂朱リゾート・公州旅行記8-

結構熟睡していたと思う。
ドアをたたく音がする。
女性の声で、SORRY!と言っているようだ。
一回は、無視する。
再度SORRY!と言っている。
ネーと返事をする。
寝ぼけた頭の中で、開けるべきかどうか逡巡している。
夜の女性の誘いか?しかし、時間は明け方。
うむぅ!
最近法改正があって、厳しくなったはずだ。
警察沙汰はいやだ。
のろのろと起き出して、ドアのところへ。
どうもフロントのアジュマらしい。
何か言っているが、モルラヨ!!である。
とりあえず、着替えるからと言って、部屋の中へ戻る。
まあ、あたってくだけろだ。

ズボンをはいて、フロント行く。
中年の男女がいる。
時間は、4時過ぎだ。

聞いていると、何となく事情がわかってきた。
どうも、この客をみなみやまの泊まっている部屋に泊めたいらしい。
あの部屋である。(笑)

どうしても、断れないらしい。
それで、これからアジュマが!大田まで車で送るという。
だから部屋を空けてくれと。

まあ、笑ってしまった。
昨夜、泊まれるはずがないのに泊めてくれたアジュマ。
もうけのためか親切か?
話の中で、明日は大田へ行くと言ってあった。
それで泥縄的に、朝4時半に客をたたき起こし、これから車でタダで送るという。

まあ、韓国らしいと言えば韓国らしいが、腹も立たないのは不思議だ。
しばらくして、OKを出す。
昨日はこちらに弱みが、今日は相手に弱みがあるのだ。
おもしろくなった。
ハハハ!!また旅行記の話題が増えたくらいの感じ。貴重な体験だ。(笑)

さすがに今日は眠たい。
着替えて、アジュマについてモーテルを出る。
中型の乗用車、アジュマが運転をする。
ボディガードに31歳のオッパーが助手席に乗る。
それはそうだな。
客とアジュマ一人ではそれは危険だ!!(笑)

車は、すぐに高速道路に入った。行き先を確認しておく。
これから公州に行くので、大田東部ボストミナルへと言っていたのだが。

ところが、アジュマ、気が変わったようだ。大田まで行くのが面倒になってきたよう。確かに、高速道路で1時間で大田だ。
しかし、距離はある。

話の中で、途中の錦山のヨグアンで眠らないかという話になったようだ。
もともと、みなみやまはクムサン・錦山と言う田舎町に行ってみたかった。
渡りに船である。それは言わないと言うよりは、通じない話だ。
あとは、宿泊費はどうなるかが関心事。
まあケンチャナヨ!の精神だ。
相手に任せる。
ぼられることはないだろう。

OKである。いい加減なものだ。
おかげで、高速道路の料金所の様子も初めて見ることが出来た。
高速代は1300ウォン、安い!。

インターを出て、とある5階建てのヨグアンに着く。
場所はどこかわからない。(笑)
話がついて、部屋があるという。オンドルでいいかと聞かれた。OKだ。
アジュマが料金を払っていた。タダではなかったようだ。
いくら払ったのかは知らない。
5階の部屋まで案内して、中を確認してくれた。
きれいな部屋である。満足した。

朝5時過ぎ、アジュマたちとお別れした。
さてここはいったいどこか、とにかく朝風呂にはいることにした。

バスタブもきれいで、お湯も出る。

一晩で、二軒のモーテルを一泊料金ではしごしたわけ。
おまけに高速道路を車でタダでドライブしたわけだ。

こんな笑える経験みなさんありますか?
風呂に入り、そして一眠りした。
もう外は明るくなっていた。





































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  • 一晩で茂朱と錦山で2軒のモーテルに泊まったわけ。-釜山発茂朱リゾート・公州旅行記9-

    錦山は、クムサンといい、忠清南道の最南端でインサム・人参市場があり「韓国のインサムの80%が売買される」(ロンプラ韓国)と言う。2と7のつく日に市場が開かれる。結構確率は高いわけだ。屋台でもインサム料理が出るというのは本当だろうか。
    実は、大田からモジュに向かう途中高速道路から人参畑が数多く見えたのだ。
    例のカップルに聞いてみたがそうだと答えてくれた。
    畑の作物を見ていると、黒いシャが日光を遮断している姿があちらこちらに見られた。インサムは直射日光を嫌うと聞いたことがある。
    それで、錦山に寄ってみようと考えてみたわけだ。

    それが、ひょんなことから実現してしまった。しかし、今泊まっているヨグアンがいったいどこにあるのか、市外バスターミナルはどこなのかもさっぱりわからない。
    しかし、今回の韓国旅行は、いろいろとスリルがあって楽しい旅になった。

    日曜の早朝である。
    5階の窓から外を見ると、うっすらと霧がかかった田舎町が見える。
    古い韓屋と新しい家屋の屋上が見える。
    屋上には、たくさんの伝統的カメが置かれている。
    働き者のオモニたちが、カメのふたを取って朝ご飯の用意をしているようだ。
    きっと、キムチやテンジャンといった食品が蓄えてあるんだろう。

    時間を逆算してみる。この分なら公州まで行けそうだ。
    6時半過ぎに、ヨグアンを出た。鍵を返し、入り口のアジュマに声をかけたが熟睡していた。日曜の朝だ。

    外に出ると2,3人の人影がやっと。
    年配のアジョシにシウエボストミナルオデイェヨ?と聞いてみた。
    すると指さして方角を教えてくれた。
    繰り返し方角を確認をして、歩き出すと一緒について来る。
    そのまま10分ほど歩いて、錦山シウエボストミナルまで案内してくれたのだ。(笑)
    お礼に、手持ちのタンベを2本渡し、一緒にタバコを吸って別れた。親切に感謝。
    窓口が開いていて、大田東部バストミナルで通じた。
    3000ウォン。
    今回、みなみやまは切符を買う時にハングルで文章にして言う努力をした。
    が、失敗が多かった。(笑)
    片言でもいいから、行き先をハングルで言えば、窓口で理解されるというように思ったのだが。ムリはしないことにした。
    さて、バスの乗客もちらほら。
    運転手に、サムシプン?と聞いてみた。
    すると、ハンシガンという答え。

    その理由はあとでわかった。
    バスは、結構くたびれたもと高速バスの中古車。
    やはり、韓国でもローカル線には新車バスは似合わないのだと思った。
    少し安心した次第。
    バスの行き先表示は、トンテジョン。
    トンソウルと同じ表示だ。これも納得した。勉強になるなぁ。
    バスは、定刻7時にバストミナルを出発した。
    そして、今回は高速道路には乗らず、一般道を快調に走る。
    本当に田舎道だ。実は、みなみやま的にはこれが一番楽しみだ。
    それは、乗客や車窓の様子から韓国の田舎の素顔が見れるからだ。
    高速道路だとそれが少ない。
    急ぐ旅行では、ついつい乗車時間の少ない高速バスに乗ってしまうのだが、
    こんなハプニングがあると、それが楽しめるのだ。

    茂朱のモーテルのアジュマに感謝!!した。
    市外バスは、数回バス停に止まりながら、大田に向かった。



















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    残り時間を逆算しながら大田から公州へ-釜山発茂朱リゾート・公州旅行記10-

    6月5日(日)朝8時クムサン発の市外バスは、無事東大田到着した。
    これから残り時間を計算しながら公州へ向かう。

    今回の旅行の欲張りなおまけである。
    帰りの大田発釜山行きKTXの発車時間は12:31である。

    残り時間は、4時間。
    公州への所要時間は、片道1時間のはず。
    今日は日曜日。
    大田市内の渋滞も少ないはず。高速道路はないので、それで時間が読めるとふんだ。


    しかし、それも少々甘かったが。

    大田東部市外バスターミナルを出る公州行きバスは、40分おき。
    ちょうど7時発があったから7:40、8:20、9:00となる。
    この辺から微妙に時間の誤差が生まれる。

    朝食は抜き。
    バスに時間は読めなかったが、とりあえず8:20分に公州行きバスは出発した。
    大田市内を20分近く走っただろうか。

    ふと気づくとバスは、狭い道路を走ってとあるバスターミナルへ入った。
    そこが儒城バスターミナルだということに気づくのに少し時間がかかった。
    儒城バスターミナルは狭いのだが、さすがにソウルからの直行バスもあり、
    表示がハングルだけでないのが、ローカルなバス停でないことをあらわしている。
    このバスターミナルは初めてだが、昨年中国山東省からの帰り、儒城オンチョンに1泊したのでその位置は理解していた。
    ここから、早朝大田駅までタクシーで7000ウォンかかったはずだ。
    ここで、バスは、時間調整をする。
    しばらく停車をした。

    これで、1時間で公州につくのか少々不安、その予想は的中した。
    儒城を出てバスは、幹線国道へ入った。
    道路表示は公州となっている。
    漢字表示がちらほらと見えるようになる。
    しばらくすると、大きい川沿いの道を走るようになった。
    この川があとでクムガン(韓国第3の川錦江)だとわかった。
    クムガンの左岸には、高速道路もあるのだが、バスは国道を走る。
    そして、その国道からもはずれて、ローカル道を走り、バスストップに泊まる。時間だけが過ぎていく。ハハ、これははずれだと思い出した。
    さらに、バスは、途中で川を渡り、本当に片側一車線のローカル道を走った。
    川沿いの道なので、対岸の高速道路と幹線国道がよく見える。
    少々心中不安がよぎる。果たして、大田に時間までに戻れるのかと。

    しかし、今回は珍事件も含めラッキー続き、それを信じる気持ちもあり、ケンチャナヨと自分に言い聞かせることにした。

    そしてバスは公州市内へ入っていった。
    公州は、こじんまりとした町だ。
    最初から気に入った。
    バスターミナルは高速、市外とも町の中心部から離れて川の対岸だ。
    市内バスターミナル近くでバスストップがあるとロンプラに書いてある。
    そこで降りることにした。
    場所は、公山城の川の裏側になる。
    到着は、9:30前。およそ1時間超だったと思う。
    道路を横切り、少し奥まった市内バスターミナルへ行く。
    しかし、ここからは郊外へのバスがが出ているようで、目的の武寧王陵へ行くバスはなさそうだ。
    近くには、みなみやまの好きなシジャンも見え隠れしたが、気持ちの余裕なし。

    もう一度、バス通りまで出て、タクシーに乗った。
    当然、助手席に乗る。(笑)

    武寧王陵を告げるとOKだ。
    タクシーは、道路を大きくUターンした。
    韓国は右側通行だ。
    反対方向へ行くのは本来は嫌われるのだが、気のいい運転手だった。