2011年8月、私は、タイ・バンコクから、ラオスへ行った。
ラオスの首都ヴェンチャンから,空路ルアンプラバンへ行った。
ルアンプラバンの空港で、ホテルの予約をした。
一泊15万キープ(約1,500円)のホテルだった(バスルーム付き個室)。
空港外へ出ると、タクシー乗り場にタクシーが1台もなかった。
「どうしようか?」
と思いながら、ウロウロしていると、タクシーが1台来た。
タクシー運転手は、嫌そうな妙な様子をしながら、私に、乗るように、合い図した。
私は、後ろのトランクを開けてもらい、スーツケースを入れた。
私は、ホテルの名前を告げながら、乗り込んだ。
ルアンプラバンは、山の中だ。托鉢僧で有名な観光地だ。
タクシーは、山の中へ入って行き、妙な所で停まった。
私は、
「ホテルへ行け!」
と英語で怒鳴った。
助手席のドアを開けて、男が一人、乗り込んできた。
私は、
「降りろ!これは、私一人のタクシーだ!」
と英語で怒鳴った。
運転手が、
「降りろ」
と私に英語で言った。
私は、ドアを開けて、タクシーを降りた。
周りは、ラオス内戦で、大虐殺があった村のように、土塀は、崩れ、廃墟になった家々が、建ち並んでいた。
男が数人、立っていた。
タクシー運転手の携帯電話が鳴った。
運転手は、何か話し、私に、再度、タクシーに乗るように、合図した。
助手席に乗ってきた男は、タクシーから降りた。
私は、タクシーに乗り、ホテルへ向かった。
ルアンプラバンには、1週間くらい滞在した。
ホテルから空港に行くタクシーは、なんともなかった。
ラオスで怖い思いをしたのは、この1回だけだ。