レポート

モロッコの出入国審査と鉄道について

公開日 : 2013年09月29日
最終更新 :

9月24日から27日まで、極短い間ですが、モロッコへ行って来ました。ほぼ、ガイドブック等の情報どおりの治安のよい、旅行し易い国でした。ここでは、今回特に印象に残った次の2点について記します。

①出入国審査で提出する出入国カードの職業欄に公務員と書いたところ、入国時(タンジェへの船上)と出国時(カサブランカ空港)の両方で業務についての質問を受けました。私は事務系(一般行政職)の総務なので、非常に説明に困りました。(特に入国時の突っ込みはきつく、審査の順を最後にされ、あれこれ聞かれました。)これが私に対してだけなのか、公務員と申告した人全てに対してなのかは、定かではありませんが、公務員の方は念のため、自分の業務について、説明できるようにした方がいいかもしれません。

②モロッコの鉄道について、タンジェ→メクネス→フェズ→カサブランカと利用しました。車両の整備状況は一等は及第点、二等はイマイチでした。(特にトイレの汚さには、閉口しました。一等の利用が無難です。)線路等の施設の整備状況は良好です。一番感心したのは列車ダイヤで、ほぼパターン化され、とても利用しやすいです。特にカサ-フェズ間は、ほぼ毎時1本の運行で、カサ発毎時15分、フェズ発毎時50分で、その内の半数が、速達列車です。所要時間は、速達列車が3時間20分、その他は4時間程度と結構早いです。肝心の定時性については、概ね5分から10分程度は遅延するようですが、殆ど問題はないと思います。
 ただ、拍子抜けしたのは、どの駅も設備が極めて簡素なことで、ターミナルのカサ(Voyageurs)駅ですら、乗車券等の発売窓口、軽食等の売店、トイレくらいしかなく、各種の店舗や設備がにぎにぎしく並んでいる欧米や我が国の主要駅とは、大違いです。
 最後にメクネスには、中央駅とAbdelkader駅の二つがあり、市の中心部に近いのは後者ですが、速達列車を始め通過列車も多く、個人的には、中央駅の方が利便性は高いと思います。

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