成田〜リマの往復をアエロメヒコでメキシコシティ経由としたが、帰りに大変な目にあった。am58便でトランジットのためメキシコシティに着いたが、受託荷物が出てくるのに一時間。そして、でてきたらピンクタグに「inspection]の文字があるではないか。悩んで居たら、空港の太った女性職員がすかさず駆け寄って来て、「あなたは、あそこのinspectionのコーナーに行くのよ」ときた。これは尋常じゃないと思い、リマでだれかにヤバいものでも入れられたかと記憶を辿るも思いつかない。
で、inspectionコーナーではまず荷物をスキャン。ランプも警報音もならないので、出口に向かおうとすると「セニョール!」と男女の検査官から呼び止められる。こっちに来いと手招きされ、一発お見舞いするかとばかりに「あっちのお姉さんがもう行ってよいといっただろ?」と反撃してみた。すると、相手2人の目が大きくなり同時に「ノー」というではないか。私も苛立って居たので、問題のキャリーカートを投げつけるようにころがしてやった。内心、別室に連れてかれるかなとも考えたが、身にやましいことはなかったので「ほら、中身を見ろよ」と睨み返してやった。
そして、女性職員が10分ぐらいかけて中身を点検するが何も発見されず、残念そうな顔をしていた。ここですかさず追い討ちをかけ、「Everything Is Ok?」と畳み掛けてからその場を離れた。
同じような再検査を受けたのはおそらく10名程度と思うが、中には車椅子の高齢男性や小さい子供二人を連れた夫婦とか、およそ対象として相応しくない乗客が目に付いた。もしかすると、航空会社側のランダム抽出かもしれないが、実に不愉快な二時間だった。
今後はメキシコ経由で南米行きはやめる。アメリカの検査官も陰湿なので、カナダ経由が現実的かもしれない。
逃げるは恥だが役に立つ。