私は、2006年9月24日~2007年3月半ばまで、ネパールに長期滞在した。
(年末には、1週間ほど、香港に滞在した。ネパールの観光ビザは、延長しながら、1年間に、4か月間滞在できた。)
ネパールの首都カトマンズのツーリストエリア・タメルに、2006年9月24日から、3か月間滞在した。
当時、タメルは、大勢の外国人観光客で、ごったがえしていた。
日本人も、たくさん、いた。
2006年11月か、12月だったと思う。
私は、日本大使館に、家族からの手紙を受け取りに行った。
日本大使館は、タメルから歩ける距離にあった。
大使館の中の掲示板に、「尋ね人」の貼り紙があり、若い男の写真が貼ってあった。
大使館員の中年の男性は、何か様子が変で、
「歩けばいい!私は、歩いた!空港まで、1時間、歩いた!」
と言っていた。
私は、家族からの手紙を受け取りに行っただけなので、彼が、何が言いたいのか、わからなかった。
「歩け」ということは、「タクシーに乗るな」ということだ。
その大使館員は、「タクシーに乗るから、いけないんだ!」と言いたかったんだろう。
行方不明者は、タクシーに乗って、山の中へ連れて行かれ、強盗に遭い、殺されたんだろう。
ネパールの日本大使館には、行方不明になった人の相談が、殺到していたんだろう。
それで、日本大使館員が、トゲトゲしかったんだろう。
ラオスとか、ネパール、エチオピアなど、海に面していない、山の中の国は、こういう犯罪が多いようだ。