“この1〜2週間が瀬戸際”と言ったのが一ヶ月前。すでに、その最低2倍、最高4倍から5倍の時間が過ぎていますが、誰もが感じているように、例の巨大国際的イベントが延期になった途端、次々感染者が出て来て、国内もパニック状態。本来は国民や自治体民を安心させるべき地位の人たちが発する言葉は、全てあなた任せ。自粛と自制という個人の力で乗り切れ。さらに、誰もが人とは違う頭脳の持ち主で人並み外れた能力の持ち主と認めている某研究者にまで、”欲しがりません勝つまでは“的な発言をさせている現状は異常だと思います。
そのおかた(たまたま国営放送でインタビューをやっています)も個人の行動を抑える程度のことしか言っていません。無知な政治家が言っているのならまだしも、彼ですらそれしか言わないか・・・。
例えばです。あくまで一つの可能性。
感染は年齢に関係なくすることはわかっています。ですから感染力は年齢に関係ないでしょう。この点で、居酒屋からおじさんが消え、変わって暇になった若者が集まっているという現状は危険です。ですが、人の動きを完全に止めて、地域封鎖と自宅軟禁は現実的には不可能で、副作用が強過ぎるし、継続はできないのです。感染後、4日くらい発熱があり、これは通常のカゼでは見られません。このあと、数日のラグタイムで呼吸困難、自立呼吸不可に陥る人が二割出ます。この数日の間に既存の抗ウイルス剤、一番有力なのが中国での早期投与で九割以上の効果が見られたアビガンでしょう。このような薬で重症化以降を阻止。全く異なる膵炎治療に使われるセリンプロテアーゼ阻害剤も別の作用点で効くと思われます。
これらの治療剤で重症化を阻止する。これが達成できれば、少し重いカゼを引き起こすウイルスとして恐らく人類と共存するでしょう。本人が罹ってしまった英国首相が以前に言っていた集団免疫に近いものの形成されるでしょうが、これまでの知見から、感染阻止できる免疫は三ヶ月で、増殖阻止できえる期間は六ヶ月といわれるので、一年後には再感染を覚悟せなばなりません。
10年以上前に書かれたものですが、強毒型トリインフルエンザに感染したかた(なくなったかたも含め)の症状は通常のインフルエンザでは発症しない肺炎とサイトカインストームが見られたそうです。やはり、肺から血流にウイルスが出て全身感染になっているようです。これは、COVID-19とよく似ています。実は100年前のスペインガゼも直接の死因は肺炎で、多くがサイトカインストームだったと言われています。死亡者に若者が多かった理由です。ならば、若者がCOVID-19でやられる筈ですが、実際は逆。SARSも同じなので、これは年齢とともに、様々な環境物質などに侵されれボロボロになった肺がウイルス感染により異物となった途端、獲得免疫系の攻撃を受けると考えると説明がつきます。重症化が獲得免疫ができる時期と合致していると考えると、これも説明がつきます。若い人は自然免疫系が強いので、初期で排除され、重症化しない。このウイルスはインフルエンザに比べ増殖数が格段に少ないので、強い自然免疫で排除されやすいのでしょう。喘息薬が重症者に効いたというのもこれで説明がつきます。
展望が示されないで、ひたすらに我慢で、今を乗り切ろうとか、今は遊びとか経済はご法度。そのようなことを考える前に、目の前の危機を精神論で乗り切ろうってのは、日本が80年前に犯した過ちの再現みたいで、気持ちが悪い。欲しがりません、同様に、”贅沢は敵“みたいな雰囲気もあるし。海外でも、人から笑いが消えて暗い顔をしている、他人が皆敵に見えて気が滅入る。こんな声が聞こえてきます。
やはり、上に立つ人や社会的影響力の強い人は、人々の展望を与える発言と提案、実行できる力がある人は積極的に動いて欲しいのです。官僚の書いた文章をプロンプターでさも自分の頭で考えたように喋るのではなく。行動が求められているのです。