ウラジオストックから(途中イルクーツクでホテルに1泊)モルクワまで車中6泊のシベリア鉄道の旅を体験しました。
列車の走行は予想したより揺れがなく、空調のいい加減なのは大目に見るとしても、我慢のならない問題が一つありました。
車内トイレ使用に現代では考えられない様な制限のあることです。
殆どの途中停車駅の到着30分前から、停車中、発車後30分、計1時間半
ほどの間、車掌が清掃、衛生上の理由でトイレに施錠し、利用できないのです。(イルクーツクとモスクワ間は停車駅との前後の駅の間が、
サニタリー・ゾーンとして同様、トイレに施錠)
深夜、尿意を催し目覚めた時、車掌がトイレに鍵を掛けた直後だったりすると、1時間半近く我慢する羽目になります。
停車中に用を足すにも、ホームにトイレはなく、駅舎まで走って行って
探さねばならない仕儀。下痢でもしようものなら一大事。
シベリア鉄道の旅を斡旋する旅行社は、この点を事前に確りと利用者に
案内をすべきだと思いますが、実際には各社無視しているようです。
これまでに多くの方々が乗られて、本掲示板に寄稿されておられますが、痛痒を感じなかったのでしょうか?大変大様、無頓着な方々ばかり
だったのでしょうが、将来乗車予定のある方に、一言忠告する次第。
未だに、垂れ流しの列車が走っていることに留意はするとしても、中国、ポーランド、ウクライナ、ルーマニア、ブルガリアで夜行寝台を利用した際ですら、これ程キツイ思いはしたことがないので、驚きを禁じ得ませんでした。宇宙開発並みとは言いませんが、早急にタンク式にするとか時代に即した改善をしたらどうでしょうか。