いろいろと国内で詐欺や強引な勧誘での修羅場をくぐったつもりではありますが、遂にバンコクでやられました。多いとは聞いていましたがここまで巧妙な手は初めてです。今となっては恐怖さえ感じます。なぜ自分がやられたのかを振り返りポイントとなるものを紹介するとともに、ささやかではありますが対策を講じたいと思います。正直かなり自分に情けなくへこんでいますが、ただやられただけで済ますのではなく、さらに先の闇組織暗躍防止のためにも投稿させていただきます。損した金額は生命保険と芸術の域に達しそうな手口の受講料としようと思います。
かなり手の込んだ手口
1.若い方相手の場合、広場前の大学の門のところで声をかけ、わざと留学生と間違えてみせる。話はわざと大学の構内でする。かならず世間話から始まる。
2.最近はトゥクトゥクを捕まえる際は白トゥクトゥクを2台スルーさせ、3台目の黄トゥクトゥクを捕まえるなど怪しまれない工夫が見られる。
3.信用させるために値切り方をこちらに教えてターゲットに実際に値切らさせ、上手くいかないところを横から怒鳴りつけるなどの芸の細かさが特長。
4.自分の場合は寺院を2つ紹介した。一院目は敬謙な信者が何故か大目。今となっては少々怪しく感じる。写真撮影拒否の芸の細かさ。
5.2院目に仕掛け人が居る。営業をさせたらぴか一の会話能力がある。知識がかなり多く、簡単に術にはまることだろう。話題の転換がかなり巧妙のため、あっという間に洗脳されてしまう。タイ式のお祈りの仕方を教え、何のご利益があるかまで教える配慮。
6.問題のVで始まる店に連れて行かれた。普通に聞いていたら絶対に断る自信があったが、上記の仕掛け人にかなり洗脳されたためやられる始末に。一年で5着までの限定つきとプレミアム感で追い討ちをかけてくる。
7.極めつけは運転手と高級四輪駆動車を無料で手配し案内する。
8.クレジットカードは利用されたくないらしく、現金の引き出しをさせる。理由はここは工場で従業員の給料が安くカードの習慣がないからだと。怪しまれないため、カードの知識は恐ろしく豊富ですぐにかわされる。
対策
こんな格言があります。多勢に無勢。少なくとも3人以上で行くべきでしょう。ちなみに私以外にも5,6人の外国の個人旅行者が術にはまっており、おそらくやられていました。また移動はタクシーを利用すべきです。メーター付ですからトラブルは少ないはずです。被害は日本人だけではありません。
余談
実はとなりにカンボジアがありますが、この国家にはかつてポルポト派の内戦の影響でかなりの銃が国内に出回っています。この騙し取った金を元にカンボジアから銃を取り寄せる可能性が十分に考えられます。カンボジアは宝石類が取れるらしくタイとの闇の関りは十分ありえると言わざるを得ません。有名なVでの仕掛け人がアラブ系の人間のようでしたので、カンボジアの銃がアルカイダに流れる可能性は否定できません。また、極めつけの運転手手配は、もし断ったとすれば連れ回して脅迫・殺人の可能性さえあったということになります。敬虔な仏教国であるにもかかわらず、寺院が利用されていることに何の対策も打とうとしないところにタイの共産主義に底知れぬ闇を感じます。最後にもらう名刺のアドレスにはウイルスがあるようです。