アユタヤ 4 旅のカタチ

「俺、○○ね、よろしく」

歩きながら、優しい笑顔で自己紹介してくれました☆
右手を差し出されたので、自然に握手しました。
日本じゃぜったい握手なんてしないのに、外国っていいなぁ~、自然にこんなことできるなんて!

「のんです、よろしくおねがいします。あのぉ~、アユタヤにどれくらいいるんですか?」

さっき、話がとぎれたのでもう一度きいてみました。

「まだ1週間かな~」

「あ、いえ、そうじゃなくて、どれくらい滞在するんですか?」

「1ヶ月やで」

「え~!すごーい!私なんか1週間しかないんですよぉ泣」


Aさん(としておきます)は、

「でも、それがふつうでしょw。学生さん?」

「ハイ。初海外です。タイ語、一生懸命勉強したんですけどむずかしくて...どれくらいで覚えたんですか?」

「ん~...、最初の1ヶ月くらいかなぁ..」


びっくりです!多少は英語をはなせる...といってもはなしにならない程度ですが、それでもがんばって勉強してこのレベルなのに、タイ語なんてもっと難しそう!

「最初はね、挨拶しかできなくてw、後、お決まりのアローイとかサバーイとかw。でも、リゾートにいるわけでもないから英語を使うのも一切止めてん。ココ、タイやしなw。白人相手に旅してんとちゃうから」


心にズキンときました。

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  • アユタヤ 5 旅のカタチ 

    アユタヤのトゥクトゥクはしつこいといろいろなガイドブックにかいてありましたが、Aさんと一緒のせいかだれも声をかけてきません。
    1台だけ声をかけてきましたが、Aさんが一言二言ことばをかわすとわらっていました。

    「いまなんて言ってたんですか?」

    「ん?あぁ、トゥクトゥク使うかって言われたから、ソイ1まで?って言うてんw」

    「ソイヌン?」

    「あ、そか。ソイは路地とか通りって意味で、ヌンは1。その通りの事。GHがいっぱいある通りがソイヌン」

    そう言って指をさした先は、わずか10m右手でしたw


    それにしてもいいなぁ、この雰囲気☆

    しごと帰りとか学校帰りの人たちでにぎわう通り、交差点には屋台が準備をはじめてたり、もうたべてる人もいたりw

    「あっ!ピンクの卵がある~w、これってやっぱりピンクのひよこがうまれるんですかぁ?」

    「はっはっはっ!それおもろいなw、ピンクのヤツはカイヨーマーって言って、ピータンみたいなもんやね」

    「ピータン?」

    「うん、中華料理にアヒルの卵を泥の中で熟成醗酵させたヤツがあるやろ?アレのニワトリ版。妊婦さんとか、体が弱ってる時に食べるといいらしいよ」

    といわれても、そのピータンもしりませんでした恥


    「あれ?さっきのソイヌンってゆう通りがGHがいっぱいある通りって言ってましたよね?○○GHもあそこにあるんですか?」

    「うん」

    「じゃあ船着場からあるいても5分くらいなんですね」

    「うん。なんで?」

    「だってあの日本人の男の子たち、あそこで声を客引きしてたトゥクトゥクに○○GHって言ってみんなで乗ってましたよ!?」

    「知ってるよw」

    そのいたずらっぽい笑顔に、私もおもわず笑ってしまいました☆

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    アユタヤ 6 旅のカタチ

    10分ほどあるくと、Aさんの泊っているGHにつきました。

    「ただいま~」

    「オカエリー」

    「おかえりなさ~い、...あれっ?」

    タイの人と日本人の男の子がでむかえてくれました。
    私がいっしょにいるのでみんなおどろいていますw
    パッと見はGHとゆうよりも普通の家のようにみえました。

    AさんがこのGHのオーナーらしきタイの女性に、へやがあいているか聞いているようです。

    「コニチワー、ゲンキ・デスカ?」

    かたことの日本語で、でも、すごくやさしい笑顔であいさつしてくれました☆

    「シングル2つ空いてるって。とりあえず見てみたら?」

    ひとつは大きな窓から裏庭がみえるダブルベッドのへやで、扇風機、トイレ、シャワー、それに、天井からカーテンをたばねたようなものが吊られていました。

    「あのぅ、これは何につかうんですか?」

    Aさんにきくと、

    「あぁ、しってるわけないやろなぁ若い子はw これは蚊帳って言って、こうやって広げて先の方をマットレスの下に押し込むと...
    ホラ、こうしたら蚊が入って来れへんやろ?」

    すごーい!!ベッドがテントみたいになったー!!

    私がおもしろくてはしゃいでいるのをみて、こまった顔で笑っているAさんw
    だってはじめてみるんだもん☆

    「ここが200Bでもうひとつの部屋が180B。ベッドが少し小さくて窓もないけど、トイレとシャワーもついてるし、一人なら十分だと思うけど、見てみる?」

    次にみせてもらったへやも、別にぜんぜん汚くないし(逆に清潔に感じました)、かわいい山小屋みたいなふんいきでしたw
    まどがないっていってたけど、押し開け式のちいさなまどがひとつついていて、ちゃんと網戸もついています。
    もちろん扇風機と、私の好きな蚊帳も☆

    シーツも洗濯したにおいがしたし、バスタオルもついてる♪

    「こんな感じやけど、無理しないでもっといいとこ紹介しよか?アヨータヤーホテルって言う中級ホテルもそんなに高くないから連れていってあげるけど」

    「私、ここがいいです!」

    Aさんはキョトンとした顔で、

    「...あぁ..わかった。じゃあ、ここの人に言っとくよw。夕方過ぎると、この時期水シャワーはつらいと思うし、今のうちに浴びといたら?
    チェックインは後でもいいから」

    180Bのへやでひとりになると、いよいよGHに泊った実感でわくわくしてきました☆

    2階にある私のへやのまどからは、ここにすんでるらしいこどもたちの遊んでる声や、台所でりょうりをしている音やにおいがしてうれしくなってきました。

  • Re: アユタヤ 5 に期待

    アユタヤ 2 渡し舟
    アユタヤ 3 ハイシーズン
    アユタヤ 4 旅のカタチ

    ・・・・と、標題のつけかたもこなれてきて、展開が楽しみです。

    YHは満室で泊まれなかったとのこと、
    1月末に、10年ほど前に泊まった、
    船着場から左へ5分ほど歩いたYHへいったところ、
    経営が変わりYHではなくなっていました。

    翌日たまたま、もう少しバンコク寄りの橋の近くに、
    数年前に移転開設したYHを見つけ、見学させてもらいましたが、
    受付の愛想も良く、各部屋TV・ホットシャワー付で、
    次回はぜひ泊まろうと思っています。

    渡し舟の関西人、私も同感です。
    対話の様子も、まるで録音したように臨場感あふれ、
    ほんわかとした雰囲気が伝わってきて、続きが楽しみです。

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