アユタヤ 54 ライトアップツアー 天ぷらとすいか? ウナギと梅干だったかなぁ、おばあちゃんが昔言ってたような気がするけど......どっちにしても不思議だなぁw Aさんに聞いて、おすすめのドリアンに挑戦してみよおっと! 「Aさんって、タイ博士ですよねぇ~w」 「ハハハ、そりゃ長いもん! アノ人のタイ歴はw でもみんなラッキーだよね、アノ人と出会って。 だってAさんといたらガイドブック要らないからねw 変な奴寄って来ないし」 「きっと、世界中にAさんみたいな人がいるんですよね、何かの巡りあわせで」 「かもねw 俺もアジアばっかり旅してるけど、まだまだ人に世話やけるほど現地にベッタリって旅してないし、そんな時間も取れないしなぁ....結局ほら、仕事を辞めるしか長期旅行って出来ないじゃん、日本人って」 そっかぁ....そうだよぅ.... 「Aさんは主に海外で働いてるコックさんだからさ、契約の合間に1ヶ月とか旅行出来るけど、俺たちは普通無理だよねw」 「えっ!? Aさん、海外で料理してるんですか!?」 「アレ? 知らなかった? Aさんアメリカでシェフやってるらしいよ」 「知りませんでした.....すごいなぁ。 そんなこと一言も聞いてませんでした....」 「どこで働いてるかって、のんちゃんが聞かなかったからだよw アノ人、聞かれた事しか話さないからw」 ますますすごい人だなぁ、Aさんは..... しばらく歩いて、さっきのお父さんの店に戻りました。 Kさんが言っていた通り、店には旅行者っぽくない作業服を着た日本人のお客さんも3人ほどいました。 「おお~ぅ! おかえり、どうだ、楽しかったか?」 まるで実家の近くのおじさんのように、お父さんは迎えてくれましたw 「お父さん、また酔ってるんですか? あ! オーナーも飲んでる! 帰り、飲酒運転じゃんw」 宿のオーナーは、店に残ってお父さんと飲んでいたようですw 「マイペンライ、マイペンライw ダイジョブ、ダイジョブw」 「ダメだよ~w 今日はのんちゃんいるんだから~」 「お! のんちゃんって言うのか、そうかそうか、よく来たな、のんちゃん。 タイは初めてか? ま、こっち座れw ここに若い女の子なんて滅多に来ないから、今日はお父さんがいろいろサービスしてやるからな!」 タイに来て3日目、日本にいたらこんなに簡単に人との出会いって無いのに、外国って不思議です。
アユタヤ 55 ライトアップツアー 店内はガランとした感じだけど、席はお座敷になっていて日本にいるのとそんなに変わらないような気がしました。 壁にはマジックでお客さんが書いた落書き(メッセージ?)が書いてあったりします。 「わぁ!なんでもあるんですね~」 メニューにはお寿司、どんぶり、定食まで何でもそろっています。 「お~ぅ、そうだよ。 何でもあるからたくさん食べてよ、ちゃんと安くしてあげるから! でも、日本に比べれば元々安いもんだけどなw」 でも、さっき夕ご飯食べたばっかりでおなかいっぱいだし....こまったなぁ..... 「お父さん、さっき言ったじゃんw ご飯食べて来たから飲むだけだけどってw」 「お~ぅ、そうだったなw まぁ、つまみ程度でもいいから何か注文してくれよw そうじゃないとこいつら仕事しないから、私また血圧上がっちゃうよw」 そう言いながらお父さんが見た先は、奥にいるタイ人でした。 「あのぅ、お父さんが料理してるんじゃないんですか?」 「私? 私はしないよ~、いや、やろうと思えば出来るんだけどね、表を見てないとお客さん相手出来ないでしょ。 もう歳だしねぇ、裏も表も出来ないからw お金の管理は任せられないしなぁ」 「じゃぁ、タイの人が日本の料理をつくってるんですかぁ? すごいですねー!」 Kさんは、驚く私の顔を見て、少し笑ってからお父さんに言いました。 「でも、ここのタイ人が作る料理ってそこそこイケますよね」 「そりゃそうだよー! だってわざわざクンテープまでいって材料買って来るんだから」 「アハハw のんちゃん、クンテープってバンコクの事だよ」 「ハイ、知ってますよ。 『クルンテープ』は発音がおかしいんですか?」 「ん~...どうなんですか?お父さん」 「あ~、のんちゃんに言っても分かんないよなぁw 私だって分かんないよ。 私はこっちに来て20年過ぎたけど、歳とって来たからねぇ。 未だに家では日本語で話してるからさぁw Aの方がよっぽどタイ語出来るだろw ウチの奥さんが日本語喋れなかったら、私なんか生活出来ないよw」 「えっ!? 奥さま、タイ人なんですか?」 「そうだよ~、じゃないとこっちで商売なんて出来ないよ。 私みたいなジジィがw」 「あそこにいるウェイトレスのお姉さんが奥さまなんですか?」 向こうに立っているタイ人の若い女性を見て言うと、 「ハハハハハ、それだったら良いけどねぇw 奥さんはイサーンだから、毎日電話で怒られて大変よ~w」 「イサーン....って、あのぅ....東北ですよね....?」 お父さんは少し酔っているようです。 「そうそう! 私の家はイサーンにあるからね、前はあっちで店してたんだけどダメよ、イサーンはw」 すっかりいい気分のおじいちゃま劇場になってきましたw 楽しかったなあ.....
アユタヤ 56 ライトアップツアー 「俺、生中!」 「俺も」 「じゃあ、俺も」 「え~っ? みんなまだ飲むんですか~?」 「まだってったって、そんなに飲んでないよw だって、これからって時にアレだったじゃんw」 みんなよく言いますよ~w ごはん食べる前にたくさん飲んでたくせに~w 「のんちゃんはお酒飲めないの? 博多っ子ってお酒強いんだろ?」 「そんなの人それぞれですよぉ、みんなすぐそんな事言いますけど、飲めない人いっぱいいますよ」 すると、S君が、 「あ、俺の親父って九州生まれなんですけど、酒、全く飲めないっすよw」 「マジで!? 何か、九州人って、冬でも短パンで過ごして毎晩焼酎1升空けるイメージなんだけどw」 「T君最低~w 福岡だって雪積もったりするもん!」 「えっ!? 九州って、雪降るの!?」 「当たり前じゃないですかぁ泣!」 枝豆と、私が注文をした梅チューハイを持ってきたお父さんが、 「おっ! なんだい、のんちゃんは九州から来たのか?」 「はい、福岡です」 「そうかそうか、ワタシはねぇ、鹿児島人なんだよw」 「あっ、そうなんですか! 北と南ですね~w」 「そうだねぇ、今は博多から鹿児島まで車でどれくらいかかるの?」 「高速道路を使ったら......多分6時間くらいだと思いますよ~」 「そうかぁ.....今はそういうのがあるんだなぁ。 ワタシの時代はね、夜行列車で小倉まで行って乗り換えて、大阪行ったり東京行ったりしたもんだよ....船なんてのもよく乗ったなぁ.....便利になったねぇw 便利になったのに、またこんな不便な国に住んじゃってw 時間が止まったまんまだよw 日本はいいねぇ.....」 お父さんは、目元をしわくちゃにして懐かしそうに笑いました。 「あのぅ、お父さんは、やっぱり日本に帰りたいんですか?」 お父さんは少し考えた顔をして、 「今帰ったらワタシは浦島太郎になっちゃうからそれは無いけど、死ぬ時は鹿児島にいたいなぁ~w」 飲みすぎなのかなぁ、お父さん。 Aさんもそうだけど、海外で暮らすって大変なんだろうなぁ......
日本と言う国を出て 知らない他国で自分を見つめなおすって言うのか南国のなま暖かい風に 触れたとたんに自由になった気がするのは爺だけなのか、すべてのしが らみから離れてほっとする。 地位、名誉や財産に関係なく受け入れてくれる人たちがいるためなのか・・・ のんの「外国って不思議です」にへんな理屈をつけるより同感する以外にない、又頑張ってタイに行こうよ。(他のところでも) 今、家内に聞いたのだけど、ドリアンの時期は6月で形にもよるけれど、タイの食材店で1個2000円から3000円で買えるそうだよ。 虫編はごめんね。また。