メーチェムへ行ってきました(その2)

文中の会話部分はたいていタイ語を使っています。
バスの行き先には英語で書いてあるものが多いのですが正面はタイ語だけのバスもあり、フロントにタイ語の行き先板が挟まっていたり、いろいろです。

モニターに映画が映り、音量は下げているものの時々あらぬ方向からガラスの割れる音や銃声が聞こえ、気になる。映画が夜行にふさわしくないと思ったが、食事休憩のサラブリに着いたら起きてほしいという目論見があったらしい。

休憩後は1号線を高速で順行。隣を走る大型貨物が多いし、走行の振動で基本は眠れないと思っていたら良い。時々うとうとできる。1号線を離れてドイターオへの山道に入るころから明るくなり、大型バスがやっと通れる程度の2車線の曲がりくねった道を行く。対向車はあるがカーブミラーはないので少し怖い。このあたり東北日本の奥入瀬か十和田を思わせるような美しい自然の中を走る。

再び雨が降り出し、ホートへ向かう。女性の乗務員にメーチェムまで行くんだけどと告げると4輪があると言うのだが、よく聞き取れない部分があり、チョムトンからだねと確認すると間違いない。小止みのホートで下車する客を見送ってそのままチョムトンへ108号線を行く。途中はタイダム族の木綿の良い手織物の産地。

再び降り出した雨の中、8時30分少し前。チョムトンで下車する。ワットチョムトンの前だ。
メーチェム行のソンテウ乗り場は来たことがあった。貼ってあったのはメーチェム行の時刻表だった。
9時30分、11時30分、13時30分、15時30分(ここまでの便は満員になり次第発車の注記あり)、最終が17時30分。

始発が9時30分、まだ1時間ある。ということは仮に19時30分発のVIPバスに乗れたとしても雨のチョムトンで3時間待ちか。大屋根のあるランシットの方がまだまし。すでに何人か乗っている車の中に荷物を載せて、お寺で参拝して戻るからと荷物を頼む。

ワットチョムトンの前は開店前のビニルシートの店が軒を連ね、回転遊具のような施設もできて寺院の縁日か特別な催しのようだ。その先は柵が閉じられ回り道しなければ境内に入れない。
金色の仏塔はチェンマイのドイステープに似た姿。隣の白い仏塔は時代が遡るのかもしれない。靴を脱いで行くことになっているのだが、雨の中。本堂の軒下には履物が見えるのだが、何か言われるのも業腹で、Uターン。

門外へ出ると天罰のように雨が激しくなって、折り傘があってもどうしようもない。雨具を着ていても濡れてくる。
なんとかメーチェム行のソンテウ乗り場に戻る。乗客も荷物も目に見えて増えてそんなに乗れるのか。
激しい雨にもうメーチェム行はあきらめて、青バスで今日のうちにチェンマイへ行こうかと弱気が出る。

そんなときドライバーが屋根に上がってビニルシートを広げ、荷物の積載を始めた。わたしのカバンも屋根の上へ。これでメーチェム行は確定。あとは自分。ドライバーの指示で後方荷台へ乗り込む。荷物もあるので満杯。
ソンテウを待っていた人全員が乗ったわけでもないのは、見送りなのだろうか。よくわからないが定刻に出発。

タイの最高峰ドイインタノンはここからソンテウで行ったことがある。

既知の坂をぐんぐん上る。勾配はかなりあるのでドイステープ同様の登坂能力と運転技術が必要だ。途中で雨は小やみになった。親子が乗ってくるがなんとか乗れるものだ。
峠でドイインタノンへの道を分かれ、カーブの連続の急坂を降りる。どんどん降りるとメーチェムだ。徴収漏れがないように到着前に停車して運賃徴収。所要1時間30分、約70THB。
ドライバーはソンテウ発着所からタラートまでの乗客とわたしを乗せて運んでくれた。最後の客はわたしでメーチェムホテルへ。ソンテウ乗り場から歩いても10分足らずなのだけれどありがたい。

  • いいね! 0
  • コメント 1件

1件のコメント

  • 訂正、往路の所要時間は1時間50分でした。

    メモを確認したら、チョムトンからメーチェムの往路のソンテウの所要時間はおよそ1時間50分でした。
    訂正します。

    所要1時間30分は復路のソンテウ。
    復路108号線に出る前に運賃徴収の停車があり、そこでチェンマイ行のソンテウが来て客を拾ったので、正確には1時間30分はメーチェム-チョムトンのトータル所要時間ではありません。

    • いいね! 0
    • コメント 0件