あれは、2013年秋のことだったと思う。
私は、バンコクのツーリストエリア・カオサン近くのゲストハウスに泊まっていた。
夜、どうしても、タクシーに乗らないといけないときがあった。
以前、夜のタクシーに乗ったとき、運転手が、舟を漕ぎながら運転し、ハラハラした経験があった。
そこで、私は、今回は、コンビニで、12バーツ(約42円)で買った、缶コーヒーを用意しておき、タクシーの運転手に手渡して、
「DRINK」
と言った。
運転手は、缶コーヒーを受け取ったが、飲まずに、脇へ置き、やはり、舟を漕ぎながら、タクシーを運転した。
タイには、労働基準法や、免許や許認可といったものは、ないのだろう。
運転手は、長時間の運転に、疲れていたと思う。
それでも、
「知らない人にもらったものは、口にしない」
という大原則は、守っていた。
私も、バンコクは、慣れているから、夜のタクシーに乗ることもあった。
ただ、日本以外は、夜、タクシーに乗るのは、危険なので、やめておいたほうがいい。