広島に拘らない

ことと、夜行便の飛んでいる空港まで移動すれば、選択肢が拡がるということを本当は理解して欲しかったのです。

まず、広島空港の利便性と需要からして、近隣の選択肢は間違いなく福岡です。最近は地方空港にも海外のエアラインが就航しているのですが、相手国の航空会社であると言うことと、本来相手国の住民の訪日のために、地元自治体が頭を下げて、時には財政的優遇をして飛んできてもらっているのです。そのため、日本に夜着いて、早朝戻るということは経費（飛行機と要員を一晩遊ばせる）の面でも集客の面でも不利なので、大抵は近場の現地を（早）朝に出て、客を運んで、以前に送った客を昼頃から夕方に掛けて回収し帰国させる。ついでに、地方の日本人にも来て貰うというようになっています。ですから、日本からの週末旅行にはまず使えないのです。

福岡は大きな空港で、蛇足ですが、一本滑走路での離発着は日本一（完全に能力を超えていますが・・）で、しかも、アジアへの位置が近いため、ここからなら一気に選択肢が増えます。台湾、韓国（敢えて台北とソウルとしなかったのは、高雄と釜山もあるため）は勿論、キャセイが撤退したものの、LCCのHKExpressがバンバン飛んでいるので、週末二日も可能です。バンコクは11:40-15:40で、戻りが1:00- 8:10 なので、地元民で職場が博多駅近くならば、土曜日に出て、日曜の深夜に帰国すれば、一日以上滞在できるのですが、これが広島になると無理です。もっと近いホーチミンなら、8:55-12:25、戻りが0:25 -7:20なので、地元民なら何食わぬ顔で（海外から帰国したことすら悟れずに）出社できます。流石に広島は無理でしょうが。

さらに、深夜便が充実している羽田、撤退復活を繰り返している関西（広島からは意外に不便だが、遅くても新幹線でなんとか戻れる）から金曜深夜に出れば、かなり遠くまで行けます。確か、トルコ航空が来年3月から羽田就航なので、これに乗れば、羽田を金曜の22時50分に出て、土曜日の5時20分にイスタンブール、そのままイスタンブールで観光して、日曜の深夜1時40分に出国し、その日の19時25分に羽田。ここから広島に戻るには、20:05の全日空岩国行き、20:25の全日空広島行きに乗れれば戻れます（まあ、かなりの冒険ですが）。これも、週末にイスタンブールにいき、美味しいものを沢山食べ、お洒落で可愛い雑貨などを購入することは不可能ではありません。このような方法で世間に知られる事なく海外旅行をしている人は意外に多いのです（勤務先にプライベートの行動を把握されたくない人はむしろ多数派）。

羽田は所謂大手航空会社（FSC）ですが、関西になればLCCが支えていると言っても過言でないため、深夜便早朝便でしかも格安にいくには適しています（早朝着でも8時台に広島駅に着くことは可能）。特にバンコクはLCCが旧国際空港（今でも使われています）に頻繁に飛んでおり、23:35のエアアジアで土曜日4時にバンコク着、そのまま週末市場に突入し、一日食事と買い物をして、日曜の昼過ぎに発てば、関西には21時40分に着けます。その版は新大阪近くまで移動し、みずほで戻れば、7時半前には広島駅です。なんと一泊できてしまうのです。これはかなり現実的で、しかも往復2万円台前半で行けてしまうのです。むしろ国内移動と宿泊のほうが上回りますが。

と言うことで、広島から離れて別の空港にすれば、週末旅行も可能なのです。