Re: 地球の歩きかた アトランタ編について(雑感)/拝読しました。

のりーたさん、興味深いご報告、ありがとうございます。
寄ってみられてよかったですね!

キング牧師の暗殺に関連しては、昔、ドキュメンタリー番組を見たことがあり、州?市?当局の冷淡さ、よくまああそこまであからさまにというほどの差別に、ショックを受けたものでした。
いまだにそれが続いているなんて、なお一層のショックです!

マーガレット・ミッチェルに関しては、『風と共に去りぬ』の中で、黒人がステレオタイプに侮蔑的に表現されている、というのは、読んだときから既に後書きなどに書かれていましたね。
彼女の場合、差別とい意識さえなく、単に、彼女が所属している社会の標準的な感覚で叙述したに過ぎないのでしょう。
差別を糾弾する北部一般への反発もあったとかも聞きます。(北部には北部の身勝手があったのは疑えないところですものね、リンカーンの演説だけの美談ではないでしょうから。)

しかし、その当時は、小説の勢いというか、面白さに圧倒されて、そんなものかな、という程度にしか感じていなかった気もします。
最近読んだ本で、映画化に際して、出演した黒人俳優のなかに葛藤が生じたなど、いまだに尾をひくものがあることを知り、ちょっと反省。

1960年代まで公然と法的差別が続いていたのは驚きですよね。

この公民権運動のときの騒動についてはスタインベックの『チャーリーとの旅』に触れられています。
チャーリーというのは、(確かフランス生まれのために英語がちょっと苦手な)プードルで、彼を連れて、スタインベックが“アメリカ発見”の旅に出る話。
公民権運動の場面になるといささかシリアスになりますが、全体にとても素敵な本なので、お薦めです。


~【地球の歩き方】にも、適切に解説が載っているのですか。
それはいいですね。


~私は、まだ、片肺飛行、本で読むのみ......行ってみられたらいいのですけれどね!
南米に行く、なんてことがあれば、こうした訪問も可能だということがわかりましたので、チャンスが来たときには逃さないよう頑張ります!


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2件のコメント

  • もしも キング牧師が存命であれば 2011-1929=?歳ですね

    ときどきClioさん お返事ありがとうございました

    キング牧師のお生まれは 1929年世界恐慌の年です
    2011-1929=?歳ですね

    凶弾に倒れる 4年前にノーベル平和賞を受賞しています
    功績は
    「アメリカ合衆国における人種偏見を終わらせるための非暴力抵抗運動」です

    しかし 記念館に展示された亡き骸を運んだ馬車は 驚くほど小さく 粗末な物でした
    見ていたら 涙が出てきました・・・

    今回のアトランタ訪問は「アルゼンチンへの 寄り道」とか 思っていました
    でも 「とても価値のある寄り道」になったことを 嬉しく思っております



     



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  • 法的差別はたぶん現在も残っているんでしょう

    公民権運動で法的に人種差別をすることがなくなったかと言えば、最近でもときどき「変な法律」みたいなレポートだかテレビやウェブのネタでお目にかかるように感じています。
    確かに連邦、州や大都市では法的な公平、公正さを糾すことで差別がなくなっているはずですが、小都市や地域での法令をみていけば、廃止されずに残っていたり、「住民の安心感」の担保として維持されているものはあるように思います。
    あるいは人種を基準にしていなくても、結果的に差別層が対象となるような法令も存在すると考えます。

    ジョージアなどは、いまだに南軍の旗を掲げる土地柄です。
    北軍側ももちろん人種差別撤廃という美名のためだけに戦ったわけではなく黒人労働者をうまく確保して使うことが目的にあったというような説も聞いています。
    アメリカに限らず、日本人旅行者は白人(米欧先進国)側の視点に立って物事を見たり聞いたり(見させられたり、聞かされたり)することがほとんどでした。
    ミッチェル女史のようにそういうことに疑いもなく過ごすことは、現代ではイノセントというだけでは済まされなくなっていると感じます。

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    Re: 法的差別はたぶん現在も残っているんでしょう/そう言えば、アメリカは.....

    州の権限が強いですものね。
    南部諸州は、まだまだなのかもしれませんね。


    >あるいは人種を基準にしていなくても、結果的に差別層が対象となるような法令も存在すると考えます。

    ありそうですね。


    >ジョージアなどは、いまだに南軍の旗を掲げる土地柄です。
    じゃ、リー将軍は、未だ英雄ですね!
    (南部では言動に注意した方がいいかも......)


    しかし、この項でちょと気になり、公民権法の成立年代を確認したのですが、何かとケネディの後ろにかくれて評判のぱっとしないジョンソン大統領ですが、もともと保守派と見られていたにもかかわらず、これの成立になかなか尽力したようですね。

    私は、こどものころ、『暮らしの手帖』に連載されていた『アラバマ物語』(映画化されてグレゴリー・ペックが主演しています)~中学にはいって読みました岩波新書の『アメリカ黒人の歴史』(確か現在も加筆されて再版されていると思います。)あたりの影響で、いっときは、人権の闘士になる勢い??でした。
    ~いつのまにかすっかりそんなことも忘れ、今ではふつーのおばさんしていますが、子どもの頃のそうした印象は強く、さきほどもネット上で、誰かが『風と共に去りぬ』の感想として当時の黒人奴隷の生活は意外に悪くなかったんだな、などと脳天気なことを書いているのを読むと、むらむらとこみ上げてくるものあがあったりします~


    声高に差別反対!などと叫ぶのでなくても、旅に出ればそこの地に住んでいたひとびと、今住んでいるひとびとの思いや歴史を知ろうとする気持ちを忘れないでいたいです。