法的差別はたぶん現在も残っているんでしょう 公民権運動で法的に人種差別をすることがなくなったかと言えば、最近でもときどき「変な法律」みたいなレポートだかテレビやウェブのネタでお目にかかるように感じています。 確かに連邦、州や大都市では法的な公平、公正さを糾すことで差別がなくなっているはずですが、小都市や地域での法令をみていけば、廃止されずに残っていたり、「住民の安心感」の担保として維持されているものはあるように思います。 あるいは人種を基準にしていなくても、結果的に差別層が対象となるような法令も存在すると考えます。 ジョージアなどは、いまだに南軍の旗を掲げる土地柄です。 北軍側ももちろん人種差別撤廃という美名のためだけに戦ったわけではなく黒人労働者をうまく確保して使うことが目的にあったというような説も聞いています。 アメリカに限らず、日本人旅行者は白人(米欧先進国)側の視点に立って物事を見たり聞いたり(見させられたり、聞かされたり)することがほとんどでした。 ミッチェル女史のようにそういうことに疑いもなく過ごすことは、現代ではイノセントというだけでは済まされなくなっていると感じます。
Re: 法的差別はたぶん現在も残っているんでしょう/そう言えば、アメリカは..... 州の権限が強いですものね。 南部諸州は、まだまだなのかもしれませんね。 >あるいは人種を基準にしていなくても、結果的に差別層が対象となるような法令も存在すると考えます。 ↑ ありそうですね。 >ジョージアなどは、いまだに南軍の旗を掲げる土地柄です。 じゃ、リー将軍は、未だ英雄ですね! (南部では言動に注意した方がいいかも......) しかし、この項でちょと気になり、公民権法の成立年代を確認したのですが、何かとケネディの後ろにかくれて評判のぱっとしないジョンソン大統領ですが、もともと保守派と見られていたにもかかわらず、これの成立になかなか尽力したようですね。 私は、こどものころ、『暮らしの手帖』に連載されていた『アラバマ物語』(映画化されてグレゴリー・ペックが主演しています)~中学にはいって読みました岩波新書の『アメリカ黒人の歴史』(確か現在も加筆されて再版されていると思います。)あたりの影響で、いっときは、人権の闘士になる勢い??でした。 ~いつのまにかすっかりそんなことも忘れ、今ではふつーのおばさんしていますが、子どもの頃のそうした印象は強く、さきほどもネット上で、誰かが『風と共に去りぬ』の感想として当時の黒人奴隷の生活は意外に悪くなかったんだな、などと脳天気なことを書いているのを読むと、むらむらとこみ上げてくるものあがあったりします~ 声高に差別反対!などと叫ぶのでなくても、旅に出ればそこの地に住んでいたひとびと、今住んでいるひとびとの思いや歴史を知ろうとする気持ちを忘れないでいたいです。
ジョージア州の州旗 > ジョージアなどは、いまだに南軍の旗を掲げる土地柄です。 一般の市民でそういう方は多いとされていますが、州旗についてもう少し、事実関係を正確にしておきましょう。^^;) 確認していなかったのですが、ジョージア州旗は20世紀後半のものは南軍の旗をデザインに取り入れた旗だったものが、2001年に変更されていました。知らなんだ。 南軍の旗のデザインは2003年に州旗からはなくなったものの、新しい州旗は南部連合初代の旗がベースになっているそうな。 その他、南部諸州の州旗の中にはいくつか南軍旗のデザインを入れたものがあります。 参考 ↓ http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%82%AB%E9%80%A3%E5%90%88%E5%9B%BD%E3%81%AE%E5%9B%BD%E6%97%97 アメリカ連合国の国旗
過保護 Clioさん、こんにちは 以前、別のトピックでも書いたのですが、戊辰戦争にこだわる旧会津藩の方々(非常にこだわる方、少しだけ気になる方、潜在意識として頭のどこかにある方など様々と思いますが、少なくとも学校の郷土史などでも教わるでしょうし)、函館戦争(これは函館が戦場になったというだけで、函館市民はあまり関係なかったですが)、薩摩の琉球侵略(これは沖縄の学校ではしっかり教わるそうです)・・・。 それらよりももっと大きな内戦(南北戦争)が、完全に意識の中から消え去るのはもっともっと後になるのかも知れませんね。 ただ、アメリカは日本と違って移民が多く、土地の移動(引越し)も多いので、日本ほど郷土史に固着している人は少ないかとは思いますけど・・・。 >>あるいは人種を基準にしていなくても、結果的に差別層が対象となるような法令も存在すると考えます。 ↑ > ありそうですね。 僕の、個人的な感覚としては、人種均衡政策(法律)は、すでに行き過ぎの感すらあります。 州法で禁止されていない行為でも、差別(偏見とは別、後述)に繋がる行為をした場合は、連邦裁判所に訴えますから、逆にそれを盾にとって好き勝手言いたい放題さえ目立ってきています。 15年ほど前に読んだ新聞記事なんですが、テキサスのある企業が、2人は黒人で1人の白人という3人のうちの1人をレイオフ(経営上の一時的人員削除で本人の非ではない)した時に、白人がレイオフされ、この白人社員が「黒人をレイオフの対象に選ぶと人種差別で訴えられる事を恐れた企業側の、逆差別(白人差別)だ」と訴えを起した記事がありました。(以降、その手の逆差別は多いです) 友人の息子が5-6年前に、LAシェリフ局に応募して試験を受けたんですが、うなだれて帰ってきた息子が「あれじゃ、受かりっこないよ・・・」と・・・(結構倍率高いんです)。 聞くと、試験会場の半分は有色人種で、人種均衡政策で、有色人種は5ポイントのヘッド・スタート、女性は5ポイントのヘッドスタート(体力試験ではないです筆記です)。 つまり、有色人種の女性の受験者と彼(イタリア系白人)とでは、試験用紙を受け取った時点ですでに10点差がついているんです。 「ただでさえ競争率高いのに、高卒、白人、男・・・・俺なんて受かりっこねぇよ・・・・」と、諦めて消防局へ再応募してました(笑) 先だって読んだ新聞記事で、LAの人権保護団体(NPO)が、ある市警を差別で訴えていたのですが、 ある市の交通検問で、10数台の車が無免許運転として没収され、そのうちの7割がメキシコ系だったと、地元のメキシコ系が警察は普段からメキシコ系を差別していると、人権団体に泣き付き、人権団体が市警を差別で訴えたんです。 でも、没収されたのは実際に無免許運転で、その場で逮捕・没収だったわけです。 それに対して、人権団体は「非合法滞在者は運転免許証を取得出来ない。だから無免許運転せざるを得ない。何も悪い事をしていないメキシコ系住民をターゲットにした違法な差別検問だ!」と言うのです。 * 違法滞在は、既にそれだけで違法行為 * 無免許運転は、違法というだけではなく他者への命の危険さえある。 * 交通検問をしたら、それらの『違法な』無免許運転者が捕まり、たまたま7割がメキシコ系だった これを、人権団体は『差別だ!』と裁判に訴えるんです・・・。 振り子が中心を越えて反対側へ振っているように、どこかでひずみが出てしまっているように感じて仕方ありません。 さらに事例はまだまだ続くんですが、確実に2000字を越えてしまうので・・・・(汗)