11/10/06 11:56

経験から来る防衛心

サンフランさん、こんばんは
僕もジョージア州は2度行った事があるんですが、2度ともアトランタは通り抜けただけで郊外の街へ行き、そのうちの1度はアラバマ州との州境のコロンバス市に1週間滞在して、ムスコギー教委の各小中高を案内してもらいました。
Muscogee Countyは、その名の通りMuscogee族(Creek族)が住んでいた地域で、街も児童生徒も、中南米系と旧インディアン系の方が黒人よりもはるかに多い地域でした。(教員、教委職員はほとんどが白人でしたが)

> そのころは街中、アフリカ系の人たちでいっぱいでした。そのころも地下鉄はあったみたいですが、ちょっと怖くて歩くという気にはならず。

実際に生活していると、やっぱり人種『差別』と『偏見』と、それと関連するけれど目的が違う『人種や見た目による、自己防衛準備の意識』とがありますよね。
僕も同様です。

『差別』というと、雇用とかバスで後ろの席しか座れないとか、婚姻とか(有色人種:含む日本人:が合法に白人と結婚出来るようになったのはつい半世紀まえですもんね)、プールやビーチで泳ぐ事を禁止されるとか、レストランはドアが違うとか、今見ると「そんなバカな!」と思うような法律が公然とあったようですけど(今はさすがに無いでしょう)

『偏見』は、やはり残ってますよね。
僕は、黒人で家族づきあいしてるような友人たちも沢山居ますし、中南米系のとても親しい友人たちも居ますし、第一僕自身がアジア人ですから、偏見は無いつもりなんですけど、よく言われるのが、『黒人が一番人種偏見意識が強い』というのは、実感します。
人種偏見というか、(自ら)閉鎖的な社会で、とても排他的な意識が強いグループだと感じてます。

自己防衛意識として、人種『も』判断の材料にするというのは、僕も意識の上での統計的な(経験としての)判断材料になっていると思います。

LAだとWattsやSouth Central、Inglewood・・・・。
そこが『黒人がたくさん居るから』怖いんじゃなくて、そこは怖い地域で『たまたま黒人がたくさん居る』んですよね。
もっと掘り下げると、ある意味では『黒人街だから、怖い地域になった』という事が(あくまである意味で)言えるかも知れません。
僕の友人で、カリブ出身の黒人夫婦がLAに住んで間もない頃に、南の黒人街やダウンタウンの黒人の多いところへ行って、「怖い」「こんなひどい地域(スラム化した地域)で、周りを見渡すと黒人ばかり・・・・黒人として恥ずかしいやら情けないやら・・・」と感想をもらしていました。

僕も、リムジン会社勤めの頃に、二度ほど(迎えに行く地域が理由で)仕事を断った事があります(South Central地区でした)

勿論、黒人が住民の大半を占めるような地域でも、庭も家もきちんと手入れされた綺麗な住宅街も多いです。(たまたま住民が黒人が多いという、綺麗な静かな住宅街)

これ、多分中南米系にも言える事だと思うんですよね。
LAの東側はヒスパニックが多いですが、静かで(高い家ではないけれど手入れしてある)綺麗な家が並ぶ住宅街もあれば、信号で停まってる間も不安感が拭えないようなヒスパニック地域もありますし・・・・(残念な事に後者の方が多い)
友人の家に行くのに、友人の家の周りは良いけどそこへ行くまでが怖いから行きたくないというラテン系の友人も何人か居ます。

(サンフランさんのように)アメリカで生活している人が「黒人がたくさん居て怖かった(不安を覚えた)」という場合と、日本人(日本在住者が)「(普段の生活で見る事が無い)黒人がたくさん居て怖かった」というのとは、やはりちょっと違うような気がしています。

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1件のコメント

  • 退会ユーザ @*******
    11/10/06 17:13

    Re: 経験から来る防衛心

    1981年に初めてLA に行った時には、すでに入り口が分かれているレストランはありませんでしたが、いいレストランでアフリカ系の人たちを見たことはありません。

    私のサンノゼのアパートの夜から朝へのガードはアフリカ系のでっかいやつです。味方につけるとこころづよいです。無愛想ですがいいやつです。

    ロンドンにはまだ差別のパブがあります。このごろは境を取っ払っているらしいですが、入り口のひとつは地元の人用でいすとテーブルがある。もうひとつはアイリッシュの出稼ぎ者用でいすもテーブルもない! アメリカ人はアイリッシュが多いからどちらへ入るのでしょうか?

    またまたお邪魔しました。

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