定番質問のひとつに、こういうものがあります。
「○○空港に××時に着きます。それから、町の中心に出て宿を探すんですけど、宿は予約しておいた方がいいですかね」
目にするたびに、オバサンは画面に向かって叫んでしまう。
「しておいた方がいいに、決まってるじゃないかあ。」
そして、ふと考える。
「初日の宿を予約しておかない方がいい理由」って、何かあるのだろうか。
旅の途中の宿なら、わかる。
私も、今でこそ異常にがんじがらめの予定を立てた旅を好むようになってしまったが、大昔は、気に入った宿に連泊、好みでなかった町は素通り、なんて旅をしていたこともあるのだ。
しかし、初日である。
着く町も、着く時間も、変更しようがない日なのである。
到着が朝というのなら、それもわかる。
明るいうちに、地域の雰囲気を確かめ、宿の施設を見てから決めるのもいいだろう。
しかし、質問者の多くは、搭乗機が空港に到着するのは、夜の9時とか10時、あるいはもっと遅い時間だという。
入国手続きを済ませ、交通機関を探し、宿のある地区にたどり着くのは、一体何時になると思っているのだろう。
日本にいたって、普通、そんな時間帯に、初めての町を泊まる宿もなく、荷物を抱え、さまよったりはしないのではなかろうか。
リピーターで、町の様子もわかり、宿にも少々心当たりがある、というなら、それもいいだろう。
しかし、当然のことながら、そういう人はそんな質問をしたりはしない。
海外、初めてで~す。
英語、わかりませ~ん。
オンナノコで~す。
オバサンは、目の前が暗くなってしまう・・・。
「予約」というシステムを知らないのならいいが、その存在を知っているからこそ、上記のような質問をしてくるのであろう。
そこで、こちらから、質問です。
初日の宿を予約しておかない方がいい理由って何ですか?