年末から年始にかけていろいろ(エジプト以外の国も含め)まわったのですが、その中でもっとも印象深かったのがルクソールでした。ルクソールに個人旅行で行く予定のある方には、多少は役に立つ情報も書くようにするので、是非おつきあいください。質問は大歓迎ですが、誰でも読める掲示板に書いている以上、特定の業者を中傷するような内容は避けたいと思ってますので、そこはそのようなものとして読んでください。
1、カイロ駅
エジプトでの拠点はカイロ。高校時代に覚えたメンフィス、テーベ、テルエルアマルナのうち、テルエルアマルナは治安の問題からあきらめることにして、メンフィスとテーベには行きたい。メンフィスは2日目に行き、3日目はテーベすなわちルクソールに行くことにした。航空代金は高いので、寝台列車のワゴンリーでカイロからルクソールまで移動することにする。
チケットについては、時間の節約のために現地の旅行会社にとってもらった。
当日は地下鉄を使ってワゴンリーの始発駅に到着。地下鉄の治安は悪くはなさそうだが、多少混んでおり、すりの危険はありそう。そこで、貴重品をジャンバーの内ポケットにれジャンバーのファスナーを閉めたり、ずぼんのポケットに入れる場合には貴重品を入れた後に手前にどうでもいいものを入れ抜き取りづらいように工夫をしたりした。
地下鉄の駅から国鉄の駅まで行くのに迷ってしまい、道を歩いている人に聞いてなんとかたどり着く。エジプトでは何をしてもらってもバクシーシ(一種の寄付)を要求されると誤解されているかもしれないが、普通の人は道を教えたぐらいでバクシーシやチップを要求したりはしない。なんだ、そんなバクシーシ、バクシーシって気にすることないとこのときは思ったが、やっぱりバクシーシは煩わしいということが後でわかることになる。
駅についたものの、どこのホームから発車するのかわからない。最初は外国人らしい旅行者がたくさんいるところに並んでいれば大丈夫と考えていたが、それほど甘くなかった。北(アレクサンドリア)方面と南(ルクソール)方面は分かれており、南方面のホームに行くことができたが、その先がわからない。ちなみに駅の看板等の殆どはアラビア語のみで英語併記のものは少ない。結局駅員らしき人に聞いて教えてもらう。
ところが、隣のホームにいかにも寝台列車らしき電車が入ってきた。これまで見たほかの列車ともちょっと雰囲気が異なる。不安になり、階段を下りてその列車のホームに行ってみる。列車の一番後ろの車掌さんらしき人に切符を見せて聞いたところ、その列車の一番前の方を指差した。どうやらこの列車っぽい。号車番号を確認しながら一番前まで行き別の車掌さんに切符を見せてこれでよいか聞いたところ別の列車だといわれる。どうやら元のホームがあっていたらしい。しかし15両ぐらいある長い列車。荷物を軽くしておいてよかったと思いながらまた長いホームを歩く。
さて、どうやらいい加減な人もいるらしいということがわかった今、どうすべきか。ここは多数決で決めるしかないという結論に至る。そこで、他の駅員らしき人にも聞いたところやはり元のホームが正しいらしい。ま、始発駅で列車が入ってきてすぐ発車するわけではないから間違っても大丈夫と開きなおり、元のホームで待つことにする。(続く)