写真が見れんなぁ。

それ、世界でよく知られているバドワイザーとは、まったく別のバドワイザーなんだ。

チェコが共産圏に落ちてしまっている間に、偽物のセントルイス・バドが、世界中で勝手に「バドワイザー」の名前を商標登録しまくった。それどころか、いまも政治力で本家のチェコの方にその名前を使えなくさせようとしている。それで、彼らは激烈に怒っている。だから、東欧崩壊後、反撃に出て、わざわざ英語で、バドワイザー・オリジナル、として、輸出を始めた。チェコに看板があったとすれば、それは、外国人観光客向けのもの。チェコ語の、プヴォドゥニ、ではなく、オリジナル、や、ロリジナル、と、英語やフランス語になっているのが、ミソ。もう、こじれまくっていて、解決の目処が立たない。とくにドイツは激戦区で、両方が本物を名乗っている。

ビールが好きなら、チェコに行ったら、英語読みの「バドワイザー」ではなく、ブデジョヴィスキー・ブドヴァルを、ないし、サムソンぷろすぃーむ! と言った方が、お、おまえ、わかってるねぇ、まあ、本物を飲んでみな、と歓迎される。(セントルイスバドと商標で争って、わざわざ英語名を使うまでは、ずっと「サムソン」だった。)

列車や道路は、夏と冬では交通量がまったく異なるところがある。とくにスイスやチェコ、オーストリアは、雪で道が閉ざされるので、別世界のようになる。そこがまた、おもしろいところではあるが。でも、雪で列車が止まるのは、しんどい。日本みたいに、まめにアナウンスが入るわけでなし、窓を開けて線路を歩いている保線工事のおっさんに話しかけている乗客に、英語のできそうな若い学生みたいな別の乗客から、どんな様子だった? とか、また聞きのまた聞きで聞かないと、さっぱり様子がわからん。もっとも、最近は、若いチェコ人は、かなり英語が通じるのでありがたい。

せっかくの写真、なんとか見えるようにしておくれ。私も、夏の様子が知りたい。夏に、あのあたり、レンタカーでぽこぽこ旅をしたら、とても気持ちがよさそうだ。 

  • いいね! 0
  • コメント 1件

1件のコメント

  • 写真を公開しました。でも明日は削除します。

    純丘博士、こんばんは。

    とても興味深いお話ありがとうございました。
    雪が深いところでは、交通機関もそんなに夏と冬とは違うのですね。

    バドワイザーもそんな因縁があったビールだったとは。
    でも、私がチェスケ・ブデヨヴィッチェ(?これでいいのかしら)の旧市街で飲んだビールは絶対チェコ産だと思います。
    そう思わないと、なんの為にかの地に行ったのか・・悲しくなりますもの。

    写真がご覧になれないとの事、公開しました。
    どうもトピ主さんの要望のものとは違うようなので、明日には削除します。

    • いいね! 0
    • コメント 1件

    私が乗ったときより遥かにきれいになっている!

    私が乗ったのは、3年前の冬。でも、こんな近代的な列車じゃなかった。この路線を走っていたのは、鉄骨材の枠組の上に木で箱形の客車を乗っけただけみたいな、信じられないようなおんぼろ。1車両も、この半分くらいで、めっちゃ短かった。そのうえ、トイレや廊下、機械ボックスがでかくて、客室は狭かった。それが、こんなまともで立派な車両になれば、まして夏は、そりゃガラガラになるはずだ。

    チェコの発展はすごいから、どんどん車両も最新型のものに置き換わっていっているのだろう。こういう国は、経験談を話すにも、いつの時点の話か、きちんとせんといかんな。しかし、車両の写真だけで、ちょっと残念。いつかどこか、なにかの機会に風景の写真も見せてもらいたいものだ。

    この看板は、地元の本物の方。チェコ国内では、セントルイス・バドは、すでに駆逐されたはず。