11/08/21 08:47

温度差

内蔵介さん、こんにちは

> 私の場合今でも「黙っていることは良くない」と自分に言い聞かせています。

逆の状況を考えて、僕がブラジルとかイタリアとかで困った時に、みんな知らん顔してるけど一人だけわざわざ席を立って片言の日本語とポルトガル語(イタリア語)と英語とを駆使して、なんとか説明してくれる人に出会ったら、とっても嬉しいと思います。
知らん顔している他の人たちに対しては、確かにちょっと寂しい気はしますけど、判らなくは無いので非難したり悪い印象を持つ事は無いと思いますけど、一生懸命説明してくれた人が『仮に』全く英語や日本語が判らずポルトガル語一本だとしても、とても感動すると思います。
(日本の場合の『英語』は、「あいつ、ちょっと英語が出来るからってカッコ付けやがって・・・」とか、「あんな下手な英語ででしゃばって・・・逆にカッコ悪いじゃん・・・」という部分がどこかにあるような気もするので、『他の国で困ってる日本人』とは若干状況が違うかもしれませんが・・・・)

それとは別に国内(アメリカ)に居て、「あなたもしかして日本人ですか?僕/私、日本語を少しだけ勉強してるんです・・・コンニチワ・・・オゲンキデスカ・・・」と話しかけてくる、あからさまに僕を教材にしようとしてる人(たまに居ます・・・と言うか少なくは無いです)・・・・正直な話、ちょっと面倒(うざったい)ですね・・・。

> と言うのも日本語ででも何をどう説明すべきか、未だに整理ができていませんので・・・

僕も、同様です。
知人でTsunamiのチャリティを2度ほど開催した人が居ます。

数ヶ月前(地震の2ヵ月後位)、お客さんがTsunami話題を話しているのが耳に入ったので、つい聞き耳を立ってていたのですが、僕にはとてもついていけないほどの高度な原発事故の分析とか、地震被害状況と原発被害状況の統計とかの『世間話』をしていて驚きました。
(『世間話』としたのは、彼らはIT系のビジネスをしていて、決して原発や災害復興などの専門家ではなく、レストランへ食事に行く前にたまたま日本の震災話題を話していたというだけだったからです)

マリブの高級ショッピングモールで、ガンバレ(日本語)Japan、Tsunamiと書かれた高そうなポロシャツ(Tシャツではなく)を着ていた女性をたまたま見かけたので、「ありがとうございます。僕、日本人です」と声をかけたら、「このポロシャツの売り上げは直接被災者に渡るように赤十字経由ではなく全額XXX団体へ送られて現地では・・・・」と義援金が渡される経路などについて詳しく説明をしてくれて(勿論、僕なんかよりもずっと詳しかったです)、こういう人たちは僕が日本人だからという事で話題に関するSympathy(共感、共通性)は感じても、僕が日本人だから彼らよりも詳しいだろうという意識は全く持っていないように見受けられました。

以前どこかでも書いたんですが、家内の友人が仙台在住で(夫がアメリカ人)、高齢のご両親が気仙沼に住まれていました。
奇跡的にご家族全員無事で数日後に避難所で再会しましたが、避難所生活です。
(ただ、家内から話を聞くととても明るい人で、ご自分やご家族の苦労話を友人たちにはジョークにして笑い飛ばしているようです)

日本国内でも温度差(情報差、感覚差)がかなりあると思うので、外国に置いては更に大きいと思います。
(前述のように『一般の』日本人よりもはるかに詳しいアメリカ人も沢山居ますし・・・ただ節電とか電力不足とか風評被害とか『被災地以外の日常生活』に関する情報は英語情報ではほとんど無いに等しい状態ですが・・・・)

僕に言えるのは、「僕はそこには居なかった・・・僕には語れるだけの情報は無い・・・・ただ、日本へのご支援ありがとうございます」しか無いんです。

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1件のコメント

  • 日本語の練習相手・・・ご苦労様です。

    >それとは別に国内(アメリカ)に居て、「あなたもしかして日本人ですか?僕/私、日本語を少しだけ勉強してるんです・・・コンニチワ・・・オゲンキデスカ・・・」と話しかけてくる、あからさまに僕を教材にしようとしてる人(たまに居ます・・・と言うか少なくは無いです)・・・・正直な話、ちょっと面倒(うざったい)ですね・・・。

    日本でも似たような話があったことを先ほど書きましたが、やっぱり、そう言う事ってあるんですね。

    >僕に言えるのは、「僕はそこには居なかった・・・僕には語れるだけの情報は無い・・・・ただ、日本へのご支援ありがとうございます」しか無いんです。

    正直そうだと思います。

    質問されれば知っていること(=ニュースで見たこと)は答えられますが・・・
    阪神大震災のときは記憶に止めるため(近くでしたし)地震発生1週間後に、学生時代すごした地区を歩いてみてきましたが、カメラを持っていたのに写真は全く撮ることができませんでした。

    東北の被災地は復興した所以外には、申し訳ないですが立ち入る気力が出ません。
    私にできる援助は義捐金と観光に行く程度ですし・・・

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    11/08/21 10:19

    ノースリッジ地震

    阪神大震災のちょうど一年前に起きたノースリッジ地震の時には、震源から15キロほどの所に住んでいました。

    幸いウチの被害は皆無に近かったのですが(PCのモニターが落ちたとか、食器が割れた程度)、ご近所さんの被害とか近くで送電線が切れて火花が上がっていたりとか・・・・
    でも、結局「自分の目で見た、自分の体験」以外は判らないんです。

    それ以外は、他の人たち同様にテレビにかじりついて見聞きした情報だけなので・・・。
    勿論、崩れた高速の脇とかを『事後』には通りましたけど・・・。

    ルイジアナのカトリーナ被害の時に、友人が州間協定で緊急時の警察官相互派遣でしばらく部下を連れてニューオーリンズに行っていました。
    後で様子を聞くと、
    「州外から来た警察官の俺たちが行くようなところは、テレビで映ってたのと大体同じさ・・・診療所とか低所得者が瓦礫の下で雨風をしのいでいるような所へ行けば、それはそれできっと違うんだろうけどな・・・」
    と、多分同じ警察官でもルイジアナ州警察やニューオーリンズ市警察が管轄しているところとはまた違うところに居たようで(厳密には『警察官』としての資格はありませんから)、これもまた「自分の目で見た体験以外は、近くても遠くてもテレビの情報と変わりない」という事になるんでしょうね。