Re: 旅、海外旅行って好奇心の強い方の一種の野次馬的行為ですよ。いい意味で。 私もN.N.さんとまったく同じ違和感を感じました。 そりゃ、誰でも、知り得なかったもの、体験できなかったもの、そういう世界に対して、いささかの好奇心があるのは一面当然かもしれません。 しかし、それをこうしたところで、のっけに平気で書く、ということはまた別のことです。 好奇心自体は健全なことであっても、いかなる好奇心であろうといつでもどこでも平気で剥き出しにするものでないというのはあまりに当然のことではないでしょうか。 例えば、今、朝鮮半島は南北に別れていますよね。 将来例えば南北統一されたとき、例えば韓国のひと、北の軍事活動によって命を失った家族のいるかもしれないひとの面前で、あるいは、圧政によって飢餓や言論の不自由を耐えたひとたちの面前で、「昔の北朝鮮に行ってみたかった」なんて平気で言えるものでしょうか。 面前で言えないようなことは、陰でも言うべきではありませんよね。 ここはドイツから遠く隔たってはいますけれど、また、時代も遠く隔たりつつありますけれど、歴史的事実に対して謙虚な気持ちを持っていれば、そのような好奇心は、持ったとしても胸のうちにおさめておくべきもの、軽々しく書くべきことではないでしょう。 私の知人は、ドイツ分断の冷戦時代、大学関係のグループで訪問し、何がどうだったのか、東ベルリンで当局に「別室」につれて行かれた経験を持っていました。 そのときは、生きて日本に帰ることはできないかもしれない、と一同覚悟した、と言います。 彼女が、無限ポンダさんの発言を、軽い気持ちで聞き流せるとは思えませんね。
まあまあ… 無限ポンダさんの感想はたまたま私がそういう体験ができたことについてであって,「羨ましい」「素晴らしい」という言葉であっても,意味するところは「体験できてよかったですね」ということでしょう。少なくとも私はそう読み取りましたが。 分断時代を体験できたなら誰でも羨ましい,素晴らしいと書かれたわけではありませんから,そんなに拡大して解釈しなくてもいいのではないかと思います。 私はさして羨ましがられるような体験をしたわけじゃありませんが,分断時代にそこへ行くことができ,危険な目にあわずに帰れたことは(不安はありましたよ,完全な保障はできないって言われましたしね),今となっては体験しようがないのですからやはり僥倖だと思っています。
やっかいなのは「公開掲示板」である点でしょうね。 >そんなに拡大して解釈しなくてもいいのではないかと思います。 仰せの通りかもしれませんが、タイトルに書いたとおり、掲示板は世界中どこからでも読めるのです。 日本語が読めるドイツ人が読んでいないとも限らないのです。 その辺も考慮して書き込まれたほうが良いのではと言う皆さんから無限さんへのご意見だと思います。
私信/メッセージを、Muumilaakso様宛お送りました。 まずはじめに、わたしの真意を汲み取っていただきありがとうございます。 わたしはMuumilaaksoさんの体験は、この21世紀にあってかけがえのない経験だと思っています。 私信/メッセージをぜひご覧ください。
Re: まあまあ… Muumilaaksoさん、初めまして。 ご自分のトピックに急に横やりがはいったような気がされて、心地よく思っていらっしゃらないであろうことは拝察いたします。 そのことについては、申し訳ないと思っています。 しかしながら、ここは、パブリック・フォーラムですので、見過ごすことができないと思いましたことを書き込みさせていただきました。 Muumilaaksoさんご自身が、内心、「分断時代のドイツにいられて今となってはラッキーな体験だったな」と思われたとしても、それは自然な感情だと思います。 また、うちうちでそういうお話をされることはおありでしょう。 しかし、無限ポンダさんのこの表現、 >壁の時代に行かれたのは羨ましすぎます。 >新旧のドイツを体験できるなんて本当に素晴らしいこと。 これに、歴史に対する謙虚な認識が感じられるでしょうか? 公的な場で口にすべき言葉でしょうか。 角が立つようですが、私は、「拡大して解釈」しているのではなく、「字義通りに解釈」したに過ぎません。 むろん、私と同感でいらっしゃらない方がいらしても、それはそれであり得ることでしょう。 無限ポンダさん自身、後から言い直されているように、「貴重なご体験でしたね」といった表現であれば、何の問題もなかったでしょうね。 「ユーロが導入されてしまってからフランスに行ったので、とうとうフランス・フランを見損ねて残念!」「早くに智積院に行ったので、等伯の障壁画を、収蔵館に入る前に見ることできてラッキーだった」~という類と同等には言えないと思われませんか? 楽しい旅のご報告のやりとりを中断させたようで恐縮です。 失礼いたしました。