ベルリン3泊はやめたほうがいいと思います

日本のドイツのガイド本はトップにロマンチック街道が来て、詳しく紹介。ベルリンやケルンは比較的軽い紹介なのは日本人の興味にあわせていると思います。

日本もドイツも大都市は空襲で壊滅状態で、近代都市に生まれ変わりました。近代建築はどこも同じで、ベルリンも東京と変りません。
日本人はそういう場所ではなく、日本で言えば京都、奈良、木曽路、倉敷、萩などのその国独特の伝統建築が残っている町に魅かれて、ローテンブルクやハイデルベルク、ライン下りの古城群などを好んで訪れます。
ケルンは大聖堂だけ、ベルリンはカットというのが大半です。
なぜ、皆さんがアメリカの大都市と変らないベルリンではなく、上の3ヶ所などドイツらしい街を選ぶかを考えられたらいいかと存じます。

途中でベルリンに寄られるにしても、3泊はあきらかに他とのバランスを欠きます。3泊するならクラクフかと。
ここは世界で最初に世界遺産に登録された、いわば欧州で最も価値のある街です。

ケルンでは大聖堂だけのように、ベルリンでは壁+αくらいに留めないと全体の旅程がガタガタになります。
最初の行きたいリストとベルリン3泊は明らかに違います。

別にベルリンだけが3泊する価値があるわけでなく、ドレスデンでもクラクフでもみなできれば3泊はしたい素晴らしい街ですが、全体のバランスも考え1泊程度に抑えているわけです。

ベルリン、ドレスデン、クラクフのどれも計3日で見たいなら、各1泊ずつになりますね。ベルリンだけで3日なら他は行けません。

お二人のもたれるドイツのイメージはベルリンではなく、ハイデルベルクやローテンブルク、ドレスデンなどにあると思います。ドレスデンも壊滅状態となりましたが、旧市街の建物の多くが見事復元されました。

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2件のコメント

  • ありがとうございます

    とても参考になりました、
    ケルンは大聖堂だけでいいと思っていたので、行程作りの参考にさせて頂きます

    有難うございます。

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  • 逆も真なり・・・・って気もしますけど

    >日本のドイツのガイド本はトップにロマンチック街道が来て、詳しく紹介。ベルリンやケルンは比較的軽い紹介なのは日本人の興味にあわせていると思います。

    これもあるとは思いますが、
    昔からガイドブックでページを割かれない場所だから
    必然的に興味を抱いて訪ねる観光客が少ないってのもあるかもしれませんョ。

    それに、何と言っても断トツに(個人旅行と比べてって意味です)
    集客力のある団体パックツアーなる旅行商品も
    旅の目玉はロマンチック街道!の扱いは昔も今も変わらずなんで。
    ドイツ=ロマンチック街道 
    これも、知らぬ間に刷り込まれた?!

    マルコさんこそ、お若い頃から数々の欧州個人旅行の経験をお持ちなら
    それこそ、日本のガイドブックから洩れてる素敵な場所を沢山御存知なんではなかろーか?
    つねづね
    パック旅行よりも個人旅行を御勧めされるのに
    旅程だけはパックツアーと変わらぬ行程を推薦されるのか?不思議に思ってました。

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    旅先選定の黄金率

    いやいや、日本人100人が1週間でAベルリン3泊よりもBハイデルベルク、ローテンブルク、ライン下りで1泊ずつをして、どちらがよかったと問えば,Bのほうが8、9割はよかったと言うと思います。
    やはり、この3ヶ所はドイツ観光の核であり、この3ヶ所+α(持ち時間により1~数ヶ所)がいいと思います。
    αにベルリンを入れても勿論構いません。好き好きですから。

    大学でいうとこの3ヶ所は必修科目、他が選択科目といった感じに捉えています。

    たまたま、ドイツはツアーの定番とお薦めが一致するだけで、台湾ツアーの定番の台北、台中、高雄、花蓮(+タロコ峡谷)の都市めぐりはこき下ろしております。
    台湾はタロコ峡谷以外に阿里山、日月譚、墾丁の大自然四天王と故宮博物院に行かないと台湾に行ったことにはならないと。

    ドイツでもベスト3以外にもツアーでは余り行かない、ゴスラー、リューネブルク、ツェレ、ツークシュピッツエとガルミッシュ、ベルヒテスガーデン、ミッテンヴァルト、ヘルゴラント島などを紹介、お薦めしています。
    スペインでもツアーの定番のバルセロナやマドリーはカットしてでも、スペイン観光の核であるトレド、セゴビア、コルドバ、グラナダ、白い村へと誘っています。

    外国人には東京、富士山、京都、奈良が必修科目で、1週間以上滞在なら他のαが選択です。北海道や東北、信州の自然中心、小さいが昔の日本の面影を残す小京都的街々、阿蘇、沖縄、広島、伊勢神宮などそれぞれの興味があるところへ。

    その友人が来日すると、やはり京都、奈良、富士山は必ず行っているので、やはり日本文化、芸術のルーツ、メッカに感銘を受けている方が多いようです。

    これらに相当するその国の観光的核を必ず外さず、そこにその方の興味ある、好きな場所を+するのが一番いいと思っております。

    つまり、常に半分は共通、半分は人ごとに違うのが旅先選択の黄金率ではないかと思っております。
    滞在が短いとどうしても、定番だけで終わってしまうのが残念ですが。まあ、2度目のチャンスがあったら、定番を外して、回ればいいかと。