次回はパスの利用も選択肢に

今は駅に入るとき、スイカなど交通系カードをかざすだけですが、少し前まで券売機で目的駅まで買っていましたね。それと同じです。

高速列車や特急に乗るとき、安いからと早割にしてしまうと、その列車にしか乗れない(乗れる早割でも高い追加料金が必要)ので、観光が全然終わってなくて、もう少しいたい場合、あらためて高い普通乗車券を買うはめになってしまいます。

ヨーロッパはどこも列車の遅れが多く、早割の列車に乗り継げないことが多いです。その場合、駅で手続きすれば次の列車に乗れるのですが、窓口が込んでいたり、うまく説明できなかったり、次の列車は満席だったりので途方にくれる方にも何度も会ってます。

それらを避けるにはどの国にもある乗り放題の鉄道パス(下に詳しく紹介)が最適です。普通のきっぷの半額程度で済みます。

パスを検札時に見せるだけで独やスイス、オーストリア、ベネルクス、チェコ、デンマークなどでは高速列車、特急に予約なしで乗れます。

仏や西、伊など高速列車や特急は要予約の国では乗車前に予約が必要ですが、どの列車にも乗れます。
JRのみどりの窓口と同様、列さえなければパスを見せれば、乗車直前でも予約できます。

観光しにヨーロッパに来てるのですから、思い通りに観光が終わってから列車に乗ることが一番大事です。
まだ半分も見ていないのに、早割の列車に乗らなくてはならないなんて愚の骨頂かも知れません。
なぜなら、どうしても見たい所を早割きっぷのせいで見残したら、また来なくてはなりません。
その金額は早割で得した額の数十倍、数百倍にもなるでしょう。日本からの往復飛行機代などがまたかかるので。
安物買いの・・・の典型だと思います。

頭のいい旅行者は旅程が遅れても修正、調整できる自由度100%のパスを利用している方が多いです。

海外からの個人客のほとんどは新幹線、特急に乗り放題(指定券も無料で何回でも発行)のジャパンレイルパスを利用しています。我々日本人の新幹線代などの4分の1くらいの激安料金で。

残念ながら同パスは外国人用なので日本人は使えませんが、なので我々もヨーロッパでは外国人ですから、高速列車・特急乗り放題のユーレイルフランスパスやグローバルパス(欧州28ヵ国の列車OK)が使えます。欧州のすべての国にパスはあります。

次回からはパスの利用も選択肢に入れられるといいですよ。

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1件のコメント

  • わかりやすく教えていただきありがとうございます

    マルコポーロ3、何度もありがとうございます。

    遅延の場合の対応を自分でしなければならないので、予約していくのも善し悪しですね。
    また、自分の好きな時間での電車利用では、パスはすごく便利ですね!
    パスって、1日に何度も利用する場合にしかお得にならないイメージがあったのですが、ゆっくり自分のペースで旅行したい自分には最適だと思います。
    かなり余裕をもたせすぎて、満足しているのに移動が翌日など時間を持て余してしまった経験があるため、今後の旅行の際にも、選択しに入れておきます!

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    パス代は必要経費

    >パスって、1日に何度も利用する場合にしかお得にならないイメージがあったのですが

    これは大変な誤解ですよ。普通のきっぷでその国の主要観光地を周遊する場合よりかなり安く(2~3割は)なるように料金が設定されているからです。ルートによっては5割引き(半額)になることも。
    私が最初にヨーロッパ一周した時は、その都度きっぷを買う場合より4分の1ほどで済みました。使用は1日1回だけです。連泊で使用しない日も。
    1~3区間ほどのだけの利用ではパスより安いので、そういう方はその都度きっぷでしたが、それ以外はみなパス利用でした。
    現在、外国人はほとんどが新幹線、特急指定席乗り放題のジャパンレールパス利用ですが、以前は日本人も多くが高速列車、特急乗り放題の各種ユーレイルパス利用でした。

    今は早割もできたので安さ最優先の人は早割、自由さと使い勝手優先はとパスかその都度きっぷと多様化してるわけです。

    早割の一番のデメリットは毎日のように起こりがちな旅程の遅れで観光がまだ終わってないのに、後ろ髪を引かれる思いで早割列車に乗らざるを得ないことです。パスがあれば、正午の列車を4~5時にしてどうしても見たかった2か所くらいは見れます。

    ホテルは動かせないにしても列車は半日くらいは遅れさすことができるので、それで翌日以降の旅程もそれほど行きたくなかった所はカットなどで調節できます。

    全部早割にしておくと、こんなことが各地で起こり、消化不良ばかりの旅になってしまいます。
    行けなかった地が1か所くらいなら諦められでしょうが、4,5カ所それ以上だと全然見れなかった!
    もう1回行かなきゃだめだ。こりゃとなります。

    特定の国リピーターならそれでもいいでしょうが、ヨーロッパが好きで、仏、伊、西、ポルトガル、ギリシャ、英、独、スイス、オーストリア、北欧、チェコ、ハンガリー、クロアチアなど人気な国には一つでも多く行きたい方にはどこかが、そのあおりで行けないことに。

    パスがあれば、◎〇は列車を遅らせても行き、△はカットし、1回の旅だけで完結するでしょう。
    1カ所ならともかく、訪問予定地あちこちでそんな不良消化が起こるわけです。


    逆に、旅程の遅れで見逃すことがないように、普通は1泊のところを2泊など余裕を持ちすぎると、あなたが経験されたように観光が早く終わって暇を持て余すことになります。

    ガイド本やネット情報だけでは観光にどのくらいかかるかわからないのです。期待してたが、余り自分の好みの場所ではなにいこともあるので。

    よって早割の合計のほうがパスより安いという理由だけで早割だけ、または早割中心の旅にするのは考え物です。
    パスも普通のきっぷよりははるかに安いのですから、賢明な旅行者はパス代は自由で、自分が満足できる旅をするための「必要経費」と考えているようです。

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