一次側のコードが熱を持ち、危険だというのは、納得できない 純丘 曜彰 さんの書かれている コンセントからアダプターまでのコードが長時間使用で熱を持つから危険で、 高電圧仕様(英国仕様?)に替える必要があるというのは、電気工学的に、必要なことなのか、 どうもおかしいと思う。 何人かが、定性的に、そんなことはないと書き込みされているが、 数値で示せば、納得できるのではないかと思い、 ある仮定を置いて、モデル的に計算してみました。 差し込みプラグの差し込み方が不十分で、その部分に熱を持つ話は除く。 (電気の専門家ではないから、高校で習った程度の知識を利用したまで) まず、パソコンの消費電力 50wとする。(実際は、もっと少ない可能性あり) アダプターの100vでの消費電力 4wとする。 (アダプターの特性は知らないので、通常の抵抗程度として、 100vで4w程度、2500オームと仮定) 一次側コードの抵抗は、たいへん小さいと思うが、数値を出すために1.0オームと仮定。 (実際はこの10分の一以下か。240vの時との比較を出すためであり、数値はアバウトでよい) 1) 100vの時の1次側コードに流れる電流を計算 パソコン本体の電流 50w÷100v = 0.5A アダプターで消費される電力相当分の電流 4w÷100v = 0.04A 合計の電流 0.5+0.04 = 0.54A コードでの消費電力(=発熱)は 1Ω×0.54×0.54 = 0.29w 2) 次いで、240vで使用したときの電流量を計算 パソコン本体(消費電力一定) 50w÷240v = 0.208A アダプターは、電圧が上がると、比例して消費電力が上がると仮定 (実際はそんなに上がらない可能性あると思うも) 240v÷2500Ω = 0.096A 電流の合計 0.208+0.096 = 0.304A コードでの消費電力(=発熱) 1Ω×0.304×0.304 = 0.0924w 比較すると、コードで発生する消費電力(発熱)は、 240vの時は、100vの時の3分の1以下となる。 多分、この計算で大きな間違いはないんじゃないかと思う。 (電気工学の専門家じゃないので、仮定があっているかどうか等の疑問の余地があります。) 一般的に、発電所から遠方の消費地へ電力を送るのには、 高電圧にして、途中の電線での電力の消費(発熱)を押さえている。 これと同じ事が、100vのパソコンを240vで使うとき、言えると思う。 (高校で習った知識を応用したまでなので、電気の専門家のコメントをお待ちします。)
電流が流れんと発熱はありませんからね。 電気取扱者での定義では240Vは低電圧の部類ですね。 イギリスがどうのといいますが、この程度ならば日本でも普通に使われていますし。そもそもパソコンの電源はスイッチング方式ですので、入力電圧さえ検知したら後はスライスで制御したら良いだけです。100ボルトも240ボルトも技術的には大差はありません。
このあたりは、電線屋の領域ですね Southeast Asia traveller 様、内蔵介様、電子スピン共鳴様、コメントありがとうございます。 コードの特性を定性的に相対比較すると、以下のようなことなんですね。 日本の100V用 芯の銅線は太め、被覆の絶縁材は薄め 英国の240V用 芯の銅線は細め、被覆の絶縁材は厚め、又は高絶縁性樹脂使用 英国の経験はないですけど、フランスの家庭で200Vでの家庭用電気機器、 電気スタンド、トースター、電子レンジ、電気ポットなどのコードは、 そんなに太い感じではなかった印象です。 樹脂の絶縁性能がいいのか、 耐久性のいいものを使っているから、劣化による有効部分の絶縁破壊を計算しても、 それでいいという計算なのかは分かりませんけど。 コードの2本の線の間隔が日本よりくっきりしているものもあったような気がしますが、 そのつもりで見ていないので、確たる事は分かりません。 今度行く機会があったら、よく見ておきます。
あまりここで電気の話はしたくはないが。 こっちの一次コードは、断面積0.75mm2 300V耐圧が、一般的な安全規定値。だから、念のため、買い換えろ、と言っているのに。 現実には、経年劣化すると、こっちでは、この強いコードより、コンセント側の方が、火花が出て、交換を余儀なくされる。集合住宅であるために、電圧、電流、ともにきわめて不安定。落雷も多い。もちろんブレーカーは各戸についているのだが、家の中の電球が切れただけでも、かなり派手に瞬間的な異常電流が生じ、他の機器にダメージを与える。だから、パソコンやAV機器については、コンセントと一次コードの間に、コンセント型の定圧定流のための安全装置をかます人も多い。 頭の中の計算どおりには世の中は行かないから、実際に現地へ旅行して、自分の目や耳で直接に見聞きし、体験してみるものだと思うのだが、この掲示板、あまりによくわからんやつらが多いので驚かされる。
Re: このあたりは、電線屋の領域ですね >日本の100V用 芯の銅線は太め、被覆の絶縁材は薄め >英国の240V用 芯の銅線は細め、被覆の絶縁材は厚め、又は高絶縁性樹脂使用 同じ消費電力の機器の場合、理屈では仰せのとおりだと思います。 残念ながら欧州の電線は馴染みが薄いため存じませんが、日本で200V系であれば・・・動力用が主流となるためでしょうか、2重皮膜の線を使います。 >英国の経験はないですけど、フランスの家庭で200Vでの家庭用電気機器、 >電気スタンド、トースター、電子レンジ、電気ポットなどのコードは、 >そんなに太い感じではなかった印象です。 そうなんですか。 意外ですが、線や皮膜が太いと使いにくいですよね。 >コードの2本の線の間隔が日本よりくっきりしているものもあったような気がしますが、 記憶が正しければ・・・空間(空気)を1mm空ければ1000V程度の絶縁は可能だったと思います。 皮膜の中でスがあったり、線が切れて隣同士近づかない限りそれほど問題にはならない・・・と思っていますが、理屈と規格(法律)とはまた別ですしね。 コード事故で怖いのは、何方かが書かれていましたが、プラグの根元など良く曲がる部分で断線し、皮膜の中でくっついたり離れたりすると、火花(アーク)が発生、火災に繋がる可能性が大です。 >今度行く機会があったら、よく見ておきます。 ぜひよろしくお願いします。
どこにつけていいのか分かりませんが、....どちらも正しい! >一次コードは、断面積0.75mm2 300V耐圧が、一般的な安全規定値 にわかには信じがたいですが、日本の電気安全取締法では、600ボルトポリエチレン絶縁電線の使用を義務付けています。線径は2スケ(2mm2)が多いと思います。0.75mm2 300Vは何かの間違いと思います。 純丘さまのおっしゃることもその他の皆さんの反論もどちらも正しいと思います。海外用にこういった電線も売られています。 http://store.shopping.yahoo.co.jp/travel-goods-toko/et-007.html 実際は確率的に日本規格のもので十分実用には足るものであると思います。少なくとも1年ぐらいの滞在で、わざわざ現地規格のものを購入する必要はないと思います。 またまたお邪魔しました。お後がよろしいようで、…
電線屋ではありませんが… 電線屋ではありませんが、多少は知っているので書いておきます。 各国電源コードをまとめた資料があります↓。 http://www.hewtech.co.jp/products/pdf/AC_CORD.pdf 私のソニーのノートパソコンの1次側コードはHVFF 2x0.75sqmmなので、PVC絶縁体の厚さは0.8mm、許容電流は8A、最大定格電圧300Vです(7ページ)。 一方、欧州向けコードを見ると、それに該当すると思われるLC線では、PVC絶縁厚0.5mm、PVCシース厚0.7-0.8mmで、許容電流6A、最大定格電圧300Vです(28ページ)。 絶縁体自体の厚さは日本仕様のほうが欧州よりも厚いです。おもしろいのは日本仕様とヨ-ロッパ仕様と最大定格電圧が同じことです。したがって耐電圧的には日本仕様を欧州で使用しても絶縁破壊しないと考えられます。PVCの絶縁破壊強さは10-30kV/mmですので、0.8mmあれば1万V程度以上で破壊するということになり、絶縁破壊に対しては十分すぎるぐらいの安全率があると言えるようです。ただしコネクターやプラグがなんらかの制約があるかも知れません。 国内仕様の絶縁層が厚いのは、シースの機能(絶縁体の外傷防止、難燃性、そのほかにもあるかもしれない)を絶縁体に持たせているためでしょう。つまり、100Vであれば0.1mmでも十分絶縁できますが、薄くしすぎると爪で引っかいただけで導体が露出しかねないので、コードは絶縁性能ではなく機械的特性で絶縁体厚さが決まっているのかもしれません。 例の理科音痴さんの間違いだらけの書き込みで、唯一まともなのは、「アダプターからコンセントまでのコード(電源アダプターにブタハナ型で差し込んであるもの)は、こちらで買い換えなければならない。」です。国によって安全規格が異なるので、その国の規格に適したものを使うほうが良いと思います。おそらく欧州等は難燃性・環境問題等外部環境に対する考え方が異なるのではないでしょうか。 電線コードの素人が推測を含めて書いていますので、必ずしも正しいとは限りません。もし誤りがあればご指摘ください。
訂正 実行値 でなく 実効値 です。 失礼しました。
P=IE mamoru さんこんばんは そんなにむづかしく考えないでも、オームの法則の変形を使えば簡単にできます。 P = I * E P 電力 ワット数 I 電流 アンペア E 電圧 ボルト 一般に、PCの充電器の入力側は、1.2Aぐらいが多いです。 そうすると、日本では100Vなので、Pは120W。 ちなみに出力側は、15~19V,8~10wの直流。 英国では、200Vで Pは変わらないので、I が半分の0.6Aとなります。 したがって、電源ケーブルの発熱量も、抵抗値が同じなので半分になります。実際は発熱はありません。 日本のPC用の電源ケーブルは、125V、6Aぐらいですから、容量的には問題ありません。 しかし、英国では240Vですから、耐圧的には日本から持ち込んだケーブルで一時的に使うのなら良いですが、長期的に使うにはちょっと問題があります。 日本の電圧表示は、実行値で表記してありますので、60Hzの場合、最大電圧で120Vになります。 ですから耐圧125Vな訳です。 他の国は、最大電圧表示が多いので、英国の場合60Hzなので、実行値は200Vになります。 おじゃましました。
横レス失礼します。気になる点がありますので・・・ Southeast Asia travellerさん、こんにちわ。 一部勘違いされていらっしゃると思いますので、若干訂正させていただきます。 >日本の電圧表示は、実行値で表記してありますので、60Hzの場合、最大電圧で120Vになります。 ですから耐圧125Vな訳です。 実効値100Vですので、電圧(サイン波)ピーク値はルート2倍(AC100Vであれば141V)になります。 またこれは周波数に関係なく同じです。 100V専用のアダプタにAC125V表記されている場合がありますが、こちらはアメリカ(AC115V、地域によってはAC120Vもあるそうです)でも使用可能であるように余裕を持たせている様です。 >他の国は、最大電圧表示が多いので、英国の場合60Hzなので、実行値は200Vになります。 私の記憶では他国も同様に実効値表示ではなかったかと・・・ ですのでピーク電圧はAC200Vの場合282V、AC240Vの場合338Vと結構な値になります。 感電には十分な注意が必要ですね。 なお、交流の実効値表示の利点は交流を直流として扱えるため、計算が簡単になる・・と理解しています。
Q=R I^2t >したがって、電源ケーブルの発熱量も、抵抗値が同じなので半分になります。 ジュールの法則は、 Q = R * I^2 * t Q:発生熱量 R:電気抵抗 I:電流 t:通電時間 ですので、発熱量は電流の2乗に比例します。 したがって発熱量は「半分」ではなくて「1/4」になります。 >実効値で表記してありますので、60Hzの場合、最大電圧で120Vになります。 最大値=実効値*√2 ではなかったでしょうか。 つまり日本の場合、最大電圧は141V。
英国は実効値240V 50Hz 私はゲルマからシリコン、IC世代ですが、真空管のプレートを真っ赤に焼いてしまったこともあります。 英国は実効値240Vですので、波高値は339Vです。 周波数は60Hzではなく、50Hzですね。 負荷(PCや、ACアダプタのスイッチング電源)は、純粋な抵抗負荷ではないので 電流波形はSIN(COS)波にはなりません、実際には339Vよりもっと高い電圧がACコードにかかることになります。
純丘 曜彰様のレスは考えない方が良い アダプターの消費電力等をも考慮したmamoru様の考え方は理論的かつ正解です。 mamoru様の言う通り電圧が高くなるほど1次側電流は少なくなり、1次側コードの発熱も少なくなります。
レスありがとうございます 科学技術的に考えて、理論にあわないとが、 まことしやかに語られることは、ままあることですね。 デマみたいなものですね。 デマの大きさは、 (事態が深刻である程度)×(内容の不確かさ) によるなんて、 どこかに書いてあったような気がします。 (出展は忘れました)
Re: 一次側のコードが熱を持ち、危険だというのは、納得できない その通りですが、ど素人さんは逆だと思いますよね。 vとwは大文字のVとWを使っていただくと、直流の計算としては正しいです。 コンセントに来ているのは、交流ですので、力率(皮相電力(VA)に対する有効電力(W)の割合)を考慮する必要があります。 100Vでの力率と240Vでの力率が大きく違うアダプタであれば、 コードを流れる電流が逆転する可能性が0ではありませんが、 240Vで使うと電源コードが発熱するなんて、大嘘です。 危険なのは、コード、プラグなどの絶縁破壊(落雷ではなく)で火花が散って、機器が跳ねて、電撃を受けることです。 三つ又プラグなどの日本的(松下幸之助的)機器は持ち込まないことです。 UKで同僚が100V用の安物テーブルタップ繋いで、派手な音と停電にびっくりしたことは大昔にこのBBSにも書きました。
絶縁破壊 コメントありがとうございます。 パソコンに付いているコードがもともと240Vまで使用可能な物なら、 コードの絶縁破壊は240Vで使っても、劣化していなければ、発生しないと 見ていいでしょうね。 そうすると、パソコンのアダプター電源コードのプラグの先に取り付ける、 英国コンセント向けの継ぎ足し用プラグが、いい加減な物だと、 絶縁破壊が起こって、スパークが生じる危険があると言うことになりますね。 内部の作り方が、空気での絶縁破壊が起こらないように、うまく組み込んであることと、 使用している樹脂が、例えば、電解質を多く含まない、 また、絶縁破壊電圧の高い樹脂を使用した物を購入する必要がありそうです。 継ぎ足し用プラグは、100円ショップあたりで買わない方がいいという感じです。 多分に、100円ショップのものは、電気特性をそれほど考えた物ではなく、 形を正規に売られている物と同じように似せて、 不純物の多い安価な樹脂で造ったものかも知れないと言う疑いがありますね。 勉強になりました。