フランダースに犬はいなかった 以前にもちょっと書いたことがあるのですが。 「フランダースの犬」の作者はフランス人で(違ってたらごめんなさい)、ベルギー国内ではほとんど読まれていないそうです。 以前、ベルギー人と話をしなければならないはめに陥ったとき、話題に困ったあげく、飛びつく思いで「フランダースの犬」を持ち出したら、「知らん」と一言で片づけられて、たいそう悲しい思いをしたことが忘れられません。 アントワープのネロの銅像は、日本人観光客からの問い合わせの多さに閉口したアントワープの観光局(?)が、日本人のために後から作ったものだと聞いています。 やはり何かないと、記念写真が撮れないからでしょうか。 行ったことの証明として撮る記念写真用の名所。これが、がっかり名所のひとつのパターンかもしれませんね。
ええ~ >日本人観光客からの問い合わせの多さに閉口したアントワープの観光局(?)が、日本人のために後から作ったもの ええ~ そうなんですか? そんな理由で作ってしまった観光局にも、作らせてしまった日本人にもショックです。(私は写真取らなかったけど) そういえば先月カナダはビクトリアのエムプレスでアフタヌーンティをする際耳にしたのですが、 これまた日本人が沢山やって来るようになり、さばききれなくなった為、 歴史ある正面玄関(こじんまりと狭かった)を増築した方へ移してしまったとの事。 ネロといい、とても情けない関係だなあ。。 いくら問合わせが多かろうと、押し寄せようと、”無いものは無い””順番順番”で良いのにな。 (ネロの像...ミケランジェロ作とかなら話はわかるけど)
Re: フランダースに犬はいなかった 何年か前に、NHKの番組で、アントワープの人たちにとっての「フランダースの犬」の位置付けについて、説明していたことがありました。 曰く、作者はイギリス人女性で、19世紀末にイギリスで出版されたが、ベルギーでは出版されなかったそうです。 そして時は流れ、1970年代?に日本ではアニメがヒット。 その後、多くの日本人観光客がアントワープを訪れるようになったが、彼らが目指すのはネロ少年が死んだ場所とされるノートルダム大寺院のルーベンスの絵画「キリストの降架」の前ばかり。 「なぜ日本人はあの絵ばかり見に来る? ルーベンスの名作は他にもあるのに・・・・・・」と、当時のアントワープの人たちは大そう不思議がったそうです。 その後、その理由が日本のアニメにあったことが知られるようになり、フラマン語版も出版され、今ではアントワープでは子供から大人まで誰でも知っている物語になった・・・・・・とのことでした。 かく言う私も平均的日本人観光客よろしく、ノートルダム大寺院前の「ネロとパトラッシュのベンチ」をしっかり撮影してきましたが(笑)、日本人以外の観光客は何がなんだかわからなかったようです。私も「これ、何なの?」と質問され、日本の有名なアニメである旨教えたところ、一応は納得した様子ではありました。
Re^2: フランダースに犬はいなかった 日本でのアニメの功罪はさておき、小学校の頃、授業時間に設けられていた映画鑑賞の際「フランダースの犬」の映画を見ました。 何年生か覚えていませんが、昭和40年前後です。 おじいさんの葬式を済ませると財布に残ったお金はコインが1,2枚。切ない映画でしたねえ。 勿論アニメではありませんし、薄れ掛けている記憶でも舞台は外国の村で、登場人物は西洋人でした。 少なくとも海外で製作されたものであるのは確かだと思いますし、時代からして文部省が製作を支援したとも思えませんので・・・当時は要するにヨーロッパの何処かでは少しは知られていたのではないか・・・と思います。 >曰く、作者はイギリス人女性で、19世紀末にイギリスで出版されたが、ベルギーでは出版されなかったそうです。 と言う事は・・件の映画はイギリスの可能性がある・・・のかも? イギリス産ベルギー人と言えばやはりポアロさんですが・・・さすがにフランダースの犬よりは有名ではないかと思うのですが・・・チョコレートw食べに行ってみたい。
Re^2: フランダースに犬はいなかった 私もワインが好きさんと同じようなお話をお聞きしました。 フランダースの犬のお話は、ネロが不幸にもめげず 健気で素直なので ついつい魅入ってしまうのです。 前にテレビ番組で、西洋人と日本人のアニメを見ての反応の違いを実験していました。 日本人は悲しいお話に感情移入して、涙を流して見入るのですが、 西洋人は どうしてそんな悲しくて主人公が惨めなお話を 日本人が好んで見て涙を流すのか理解出来なかったようです。 ハッピーエンドのお話を見れば良いのに・・・と。 だから日本人が物語りに拘って、たくさんアントワープを訪れるようになるまで、ベルギーの人は物語自体知らなかったらしいです。 今は日本人観光客がたくさん行くので、観光客用に銅像などを整備したらしいです。 自分でも笑えますが、こちらは物語に思い入れを持って訪れるので、 行く前にその事情は知っていながら、やはりネロの取ってつけたような銅像にはがっかりさせられるのです。 ルーベンスの絵画「キリストの降架」も真っ先に行きましたが、 こちらは欧米人のツアーでも人気のようで、ガイドさんが長々と解説していましたよ。
となると… >行ったことの証明として撮る記念写真用の名所。これが、がっかり名所>のひとつのパターンかもしれませんね。 世界三大がっかり名所は納得できるように思います。 マ、マーライオン(/_;)