08/06/11 04:45

ちょっと誤解を生んだようですが、真意はこういうことです

中国四川省で救出隊として活躍した方たちは、警視庁や消防庁などから選抜されたスペシャリストたちでした。これは明らかに「ボランティア」とはまた違う、プロフェッショナルな仕事だったと思います。こんなことを素人にやらせたら、人を助けるどころか、自分が死にかねないと思います。結果としては生存者救出とはいかなかったにせよ、これはもう少し早い時期に派遣できなかった政治的な理由もあったかと思います。生存者は救出できませんでしたが、中国の人たちは高い評価をしてくれました。

ボランティアというのは、別に給料が出るというわけではなく、こういうプロフェッショナルな仕事とはまた違うでしょう。しかし、給料が出なくても、プロと同じか、それに準じるくらいの能力をもたないと、なかなかこういう緊迫した状況では役に立ちません。でも、状況に応じて、さまざまなニーズがあると思います。そこまで高い技術や能力をもたなくたって、できることはたくさんあるでしょう。英語だってプロの救出隊がみんなできるかといえばそんなことはないと思います。四川省のケースなどはむしろ、英語などより遥かに大事なこととしてその分野の技術力・専門能力が求められたケースだったかと思います。

自分は、みどりのくつしたさんが言うように、日本は人をもっと出すべきだと思うし、そのために政府が資金をもっと出すことだって必要だと思います。この部分は、もともと自分も強くそう思っています。でも、ボランティアというからには、何かをボランティアしているわけであって、そこには内容によって最低限の技術力は必要になることが多い、それを自分は言いたかったのです。技術能力も高くて英語も万能な人を無給で集めるなんて非現実です。

別にこれは全部ボランティアにする必要はないと思います。その給料を日本政府が払えばよいのです。もしかしたらODAよりも役にたつかもしれません。そうすれば、もっと人を出せるでしょうし、優秀な技術者の人たちを派遣することもできます。業種によっては国内ではなかなか仕事が得られない分野の技術者たちもいるかと思います。そうであれば、双方にとってよいわけです。さらには、ボランティアをする人たちには、そういう技術者たちを招いて適切な研修を事前に行なえばいいんじゃないでしょうか。

若い人たちでも技術をもっている人たちはいっぱいいます。そういう力を海外での貢献にあてることは、とてもいいことだと思います。ボランティアはそういうことを補助する役目としても有効でしょう。この部分は、システムがきちんと確立すれば、受付先もより広い間口をもって機能するでしょう。

  • いいね! 0
  • コメント 1件

1件のコメント

  • 政府は、もっと、若い人たちの気持ちを現実化する手助けをするべきなんですけどね…(涙)。

    >>自分は、みどりのくつしたさんが言うように、日本は人をもっと出すべきだと思うし、そのために政府が資金をもっと出すことだって必要だと思います。この部分は、もともと自分も強くそう思っています。

    まあ、同じことを考えてるわけで、その表現の仕方が、ちょっと違っていたということでしょう。

    若者には大きな可能性がありますから、
    海外経験という刺激を受けることで
    社会の見方も、大きく変わることでしょう。

    僕の友人のフリーターの女の子は、
    サイパンツアー、プーケットツアー
    なんかに参加して普通に観光を楽しんでましたが、
    僕と一緒にタイへ個人旅行へ行きました。

    タイ・カンボジア・ベトナム駆け足旅行記(1994)
    http://homepage3.nifty.com/worldtraveller/1994/1994.htm
      ↑
    これにでてくるY嬢というのが、その女の子です。

    そこで、いろいろなことがあって、
    帰国後は黒人の子供を援助する仕事をしたい
    と言ってましたが、どうしたらいいかわからない。

    それで、日本の語学学校へ行って、
    アメリカの4年制大学へ行ったとおもったら、
    優秀な成績で卒業して、
    現在、奨学金をもらって、ニューヨークの
    コロンビア大学の修士課程にいます。

    若い人の中には、
    海外で活躍したいという意欲を持っている人は多いでしょう。
    ただ、どうしたらいいのか、わからないんですよ。

    もっとハードルを下げて、
    半年くらいの海外ボランティアに
    誰でも参加できるようなシステムを作るべきです。

    現在は若者の海外旅行数も減少しているとか。
    世界から取り残されている日本が、
    さらに、見捨てられる寸前まで来ているのに、
    政府は何もしようとしませんからね(涙)。

    おまけに、僕の持論を書いておくと、
    日本のテレビ地上波に、一日中英語ニュースと英語番組を流す、
    英語専門チャンネルを作るべきですね。

    みどりのくつした

    • いいね! 0
    • コメント 1件
    08/06/11 11:26

    Re: 政府は、もっと、若い人たちの気持ちを現実化する手助けをするべきなんですけどね…(涙)。

    みどさん、お早うございます。
    政府を当てにする前に自分自身がその気になるほうが大事です。
    英語専門チャンネルはCATVならばありますが、地上はでは民放は商売にならないでしょう。

    NHKのニュースはバイリンガルだし語学講座英語だけでも見る気があればかなりあります。
    聴く気があれば国際放送は必ず英語放送はあります。短波受信機がなければインターネットでいくらでも聴く事も見る事もできます。
    http://www.wavehandbook.com/jp/f-dig-j.html

    私は県の防災ボランティアに正式登録して時々簡易トイレの設置方法など訓練にも参加しています。
    何も海外へ行かなくても国内だけでも良いと思います。
    与えられる前に自分でその気にならなければ駄目です。こればかりは理屈ではなく実践です。

    いざと言うときに現地で、自分は何をしたら良いのかなど聞かれる人がいるが、
    すべて衣食住は自己完結型でなければかえって迷惑だと言われています。

    ただ格好が良いからという理由でボランティアをするのでしたら、しないほうが良いです。

    無線のときも如何にに参加するかよりも如何に混信を与えないため余計な電波を出させないようにするかの方が重要です。

    私の経験した訓練の範囲では役所は未だ縦割りで、訓練期日だけ済ませればそのうちに転勤になり多分今本物の災害は起こらないだろうと考えているような感じです。

    私たちボランティアは変わらないのに担当のお役人は何回も変わっています。
    意見をと言われて話してもあまり改善は無いです。

    毎度の犯罪も災害時の対応でも今後2度と同じような事の無いようにと言う決まり文句の繰り返しです。

    しかし実際に災害が起こった地区の経験談は参考になります。
    私が一番感じるのは昔と違って個人情報保護法の行き過ぎでお互いの交流が少なくなってきたことです。
    そのため死ななくてもすんだ人がずいぶん亡くなっています。

    迷惑メールの規制にしてもすぐ新聞協会が言論の自由の侵害だと言い出す始末で、
    悪いことは悪いと言う簡単なことができない世の中になってきたのは私が年をとったと言うことでしょうか。

    私は海外も良いですが、本当にやる気でしたら地元でいくらでもボランティアはできると思っています。