運転に自信がない場合、近道をしようと思ってはいけない

まあ、今さら言うまでもありませんが、マンハッタンとその周辺をドライブする場合には、大胆かつ細心の注意をもって運転する必要があります。
マンハッタンのコロンビア大学周辺を走るだけであれば、信号と一方通行と走行車両と道をふさぐ駐車車両に様々な工事、そしてどこから現れるかわからない歩行者と自転車に注意して路上教習のように走れば、さして問題はありません。

また、東海岸を縦断する大動脈、ニューヨークと郊外を結ぶ幹線道路でも、走るだけならでかいトラックだの渋滞に注意さえすれば、信号もなく歩行者もいないので、それほど難しくありません。

問題となるのは、そういう幹線道路から市内の路地にいたるまで、いろいろな経路を乗り継いで走ることです。
基本的に道路サインは他の土地でご経験になられている通り、非常によく整備されていますから、標識の案内通りに走れば目的地に向かうことができます。
まずは道路標識の特徴をよくつかんで、たとえば分岐点や出口が何マイル先、何フィート先になるのか、それはどちら向きに分岐する（降りる）のか、走っているレーンは本線なのか支線になるのか、出口になっちゃうのか、などなど。

さて、そこで一番難しいのはどこかとなると、迷ったときです。
レーン案内（どっちのレーンに変更するか）、出口案内（どのレーンでどの向きに出るか）、そして間違えてしまった場合。
いずれの場合でもあわてるのが一番よくありません。
間違えた場合にはあわてずに、次に安全に回復するための方法を考え、同時に道路状況や標識等の確認も忘れない。間違えても、時間とガソリンと有料の場合の通行料が余分にかかるだけです。たいていは、その場ではどうしようもありませんから、「安全な場所まで行ってから次の手をうつ」ことです。
現場でそういう間違いをしないためには、今回、こちらの掲示板にご質問なされたように事前準備がたいへん重要ですね。間違えそうな場面に遭遇しないことが一番ですから。

ひととおり講釈を終えたところで、実際どこを走るかということになりますが、先にも申したように、マンハッタンからいきなり走り出すのか、ちょっと楽なところから走り始めるのかという問題があります。
コロンビア大学近くで車を借りれば、返す時に場所がわかりやすく、荷物もすぐに車に積めると言う利点があります。
一方、たとえばケネディー・エアポート（ＪＦＫ）で借りると、マンハッタンから出かけて行くわずらわしさが減少します。走り始めてからは市街地ではなくハイウェイなので運転が楽で、そのうち慣れてきます。（高速走行が苦手であれば利点ではありませんが。笑）

マンハッタンから走り始める場合の鉄則は、マンハッタン内の観光でなければ、さっさと外周部の FDR Drive あるいは、Henry Hudson Parkway などに乗ってしまうか、トンネルや橋を渡って、混雑する繁華街は走らないことです。

今回はブルックリンに向かうので、110 ST を東に走って、FDR DRive (East River Drive) に乗り、イースト・リバー沿いを南下、マンハッタン・ブリッジなどでブルックリンに渡ったあとは、I-278 をニューヨーク湾沿いに走って行き、Verrazano Narrows Bridge には入らずに大西洋岸を走って行けば、コニー・アイランドに向かうことができます。
間違っても、下の道を走って行かないことです。距離的に近道には なっても、時間がやたらかかる上に、事故、事件に遭遇するリスクを高くするだけです。

コニー・アイランドから直接ウッドベリー・コモンに向かうのか、別の機会なのかわかりませんが、直接の場合には、来た道を戻る形でブルックリンを北上してマンハッタンには渡らずに、そのままブロンクスに入ります。
I-278 から、Triborough(Triboro) Bridge（有料）を渡ると、I-87 に接続していますので、そのまま I-87 (NY State Thruway) を北上します。
トール・バリア（料金所）やハドソン川の橋を渡ったりしてずんずん走って行くと、Harriman Toll Plaza の手前の Exit 16 がウッドベリー・コモンへの出口です。

帰りは、I-87 をブロンクスまで走ってきたら、ヤンキー・スタジアムのあたりで降りて、マンハッタンに渡ればいいんですが、いったん、ここで終わりにしておきます。