レポート

誇大広告じゃないの?・・・・JTB海外送金サービス

公開日 : 2010年11月14日
最終更新 :

 そこそこニュースにも取り上げられていましたが・・・

http://www.jtbmoneyt.com/

 送金は30万円まで。送金手数料は送金額の2%、上限は2000円。・・・・きょうぴ、銀行からの送金だと、とても2000円では済まない。相手方で200円の手数料を取られても、このくらいならいけるかも・・・・が、

http://www.jtbmoneyt.com/info/transaction_fee.html

 米ドル換算で1米ドルあたり片道4円も取るの?マスターカードのレートというのは、ほぼインターバンクのレートに等しいので、要は邦銀でキャッシュ両替する時の「片道4円」とそんなに変わらない。(邦銀は日本独特の仲値という制度を使いますが、一日の中で大きく変わる日はそんなにないので。)

 となると、一ドル80円の世界では、それだけで5%近い「手数料」になるわけで、JTBでなく、銀行がこんな広告を出すと、きっと一発で「金融庁注意もの」になるのでは?ためしにさっき換算してみたら、一米ドル=87円台。そんなものでしょうね・・・・。

 換算の仕方も、英語しか出てこないで不親切。米国を「United States」で引っ張れる人は、案外多くないのでは・・・・マスターカードのシステムをそのまま流用しているのかも知れないけど、やっぱ1ドル=○○円という表記の方が親切では。ちなみに「Zimbabwe」で計算してみると・・・・結果はお楽しみに。

 ということで、入会金が無料で、年会費1050円払ってまでやるほど魅力的なものなのか・・・トラベレックスの似たような仕組みもいまいちだし、「送金自由化」というなら、スカッとした商品をどこかが出さないですかね。

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3件のコメント

  • まだまだ日本は海外送金鎖国!

    高島さん、先日は海外でのクレカ利用で大切な情報をくださりありがとうございます。勉強になりました。感謝します。
    おっしゃるとおりで、JTBはMoeyTで2015年に100億円の取扱いができるの?と思います。

    日本の割高で手間のかかる海外送金システムは、海外旅行が特別なことだった大昔から基本的に変わっていませんね。
    先日、韓国の友人から「なんで日本の(海外送金)手数料が韓国より高いの?」と笑われました。
     わたしのブログ 日本の金融機関の閉鎖性 その5
     http://kaigaisokin.seesaa.net/article/169096592.html

    その他おかしいと思う例として
    1.トラベレックスで扱い始めたウェスタンユニオンは最低手数料は990円と安いですが、外貨両替手数料率を公表しません。きっと高いのでしょう。
    2.11月15日から始まった三井住友銀行のネット海外送金の手数料は旧態依然としたまま。お得なモバイル外貨両替(半額)で両替えすると、海外送金するときにリフティングチャージを取られます。
    があげられます。

    これからSBIグループとマネーグラム、セブン銀行とウェスタンユニオン、楽天の法人向け海外送金サービス(?)が始まると思いますが高島さんのようにしっかりと確認する必要がありますね。

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  • 私も最初見たときは

    ”安い”

    って思いましたが、実情はかなり割高ですね。

    広告だけ見たときには1000万円くらい送るのに良いなって思ってました(そんなお金持ってませんけど)
    まさか2重、3重、4重の手数料がかかるとは思いませんでした。
    しかも最高30万円まで・・・・・。
    広告には書いてなかったな。



    これのサービスを使える状況を考えてみました。
    海外で盗難などでカード含めて全て盗まれた場合の送金。
    切羽詰った人には多少の手数料が高くてもこのサービスはつかえるかもしれません。
    カードも送ってもらえるようですし(有料)。
    しかしそのような状況には会いたくないですね。

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  • 10/11/15 11:03

    素朴な疑問が沸きました

    このシステムって入会手数料だけじゃなくて、『退会手数料』も同額かかるんですね・・・・・。
    退会手数料ってあまり聞いた事が無いのでちょっと驚きました。

    件名の、『素朴な疑問』についてなんですが、
    日本発行のATMカード/デビット・カード/キャッシュ・カードで、CirrusやPlusロゴが入っている物でも、アメリカのATMからキャッシングは出来ないのでしょうか?
    僕は日本の銀行には口座が無いので日本発行のATMカード(デビット・カード)は持っていないんですが、アメリカ発行のATMカードには裏に、PlusとInter Link、Starのロゴが入っています。
    発行銀行によって、PlusとInter Linkのロゴが無く、BlinkとPay Passが付いているデビットもあります。
    (これは、時期読み取りじゃなくてチップ読み取りシステムみたいで、米国内でもまだ特定の銀行と特定の企業しか提携していないみたいです)

    逆検索で、アメリカのサイトでPlusネットワーク網を使って日本でキャッシング出来る銀行を調べると結構出てきます。
    http://visa.via.infonow.net/locator/global/ResultsDisplayAction.do?uid=X1172942-1289785704-ac130101

    クレジットカードからのキャッシングは『借り入れ』になるので当然手数料や金利などが高いですが、CirrusやPlusでの『自分の口座からの引き出し』であれば、手数料(他行や独自設置のATMからの引き出し)と為替換算レートだけの問題のような気がするので、わざわざ入会料や退会料を払って、新たに口座を作らなくても良いような気がするのですが・・・・。

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    一例・・・ですが・・・

    J@LAさん、おはようございます。

    >わざわざ入会料や退会料を払って、新たに口座を作らなくても良いような気がするのですが・・・・。

    海外送金って旅行者にとっては切羽詰って・・・の状況だと思いますので、必要性は低いと思いますが、海外赴任者にとっては必要な場面があると思います。

    例えば、日本に居る友人や親族に立て替えてもらっていた冠婚葬祭の費用の支払いとか、進学などのお祝い、親への送金とか・・・です。

    私の勤務先は提携先の銀行に新たに銀行口座を作ることで、その口座を経由した海外送金手数料(換金レートは別途)を所定回数だけ無料(会社持ち)にする・・・と言うサービスをやっていました。

    私の場合単身赴任だったので実際には使った事はありませんが、日本に出張回数が少ない赴任者は何度か使っていたようです。

    会社のサービスが無い場合・・・海外赴任させながら、そんな会社があるのかどうかわかりませんが、使いたい人(や会社)もいるかも知れませんね。