日本企業はそれほどバカではない ドル建て一本の決済から複数通貨に。 仮にドル建て50%、円建て50%で考えてごらんなさい。
イランからの原油代金の支払? 昨年9月頃でしたか、イランから新日石にドル決済から円決済を要求してきていました。 決済は確か12月以降と書いてあったかと思います? その場合、1バレルの円価格はどのように決まるのでしょうか? (通常WTI価格のみが知られていますが、油種によって価格にバラツキが有ります。) 円高、円安と言っていますが、円支払の場合為替動向に関係なく年間契約なのでしょうか? その場合、現在の高値の価格決定では、今後下がる恐れも多分にあるのでリスクが大きいのでしょうね?(条件付でしょうか?)
Re: イランからの原油代金の支払? イランはドル決済をやりたがりません。米国の対イラン制裁があるからです。おまけにドル安だから利益の目減りを減らしたいのでしょう。 原油取引の決済ですが、いくら円取引であっても、世界最大の原油市場はNY市場なので、1バレル=何ドル、というのが国際指標となります。従って、その国際指標を円に換算して考えるとき、当然そこにドル円の為替レートが介在するかと思います。 原油の取引は、実際の決済が先でも、積み込み時などの原油価格で想定計上して、実際の決済は決済が行なわれるときの原油価格、つまり国際指標が反映されることが多いようです。 http://benjamin24.blog109.fc2.com/blog-entry-1709.html 原油の価格も為替も動いていますから当然リスクも出るのではないかと・・・。
Re: 日本企業はそれほどバカではない まあ、決済は工夫できるでしょう。 でもそれは企業間取引の部分だけであって 一般の「市場」はその国の通貨でしか売買されてませんね? 売り上げそのものが 軒並み目減りするのですよ。 アメリカで自動車販売店へ行って日本製の乗用車を円で買えますか? ドルでしか買えない。 タイで自動車販売店へ行って日本製の乗用車を円で買えますか? バーツでしか買えない。 これがすべてです。 2万ドルのトヨタの乗用車は1ドル100円のときは200万円の価値があるのですが1ドル90円になったら180万円の価値です。 円高が日本の輸出産業にデメリットなのは明らかすぎるので、そこはあまり議論したくないです。もちろんそれに耐えうる政策をとっている会社もいっぱいあるでしょう。でも、だからといって、円高がいいわけないのです。 日本を思う気持ちがあるなら、円高は憂うべき事態です。 円高が続けば、いずれ輸出産業は崩れていき、日本社会全体が大不況に陥っていくでしょう。
円高のナヤミ どこまで K28さん まあこれほどイッペンに円高がすすむとたしかにあちこちギクシャクするでしょうね。 しかし いまや自動車などの大型機器のほとんどはかなりの部分が現地生産(海外生産)で生産コストのかなりの部分が円では無いのだそうですね。その分 円高ショックはかなり軽減されているようです。 しかも近年はかの国はかなりの物価上昇だったとかで売値もけっこう上がっているのだとか。その上 以前と違って米国市場への依存率もかなり低下していると、TVのニュースで報じていました。 もちろん円高による日本経済の影響は 直接に、間接にかなり大きなものがあるのはいうまでもありませんが お隣の大国ほどいまや直接輸出の形をとっていない、それだけ市場をとられてしまっているという実情があるようです。 もしかするとせっせと溜め込んだ外貨準備高(そのほとんどがドル建てのようですね)、民間金融機関を含めて保有する莫大な米国国債のカチの目減りが実は一番の憂うべき事態なのかもしれません。 >円高が続けば、いずれ輸出産業は崩れていき、日本社会全体が大不況に陥っていくでしょう。 は たしかにおっしゃるとおりですが 初めての経験ではありませんね 。 何事もバブル崩壊のせいにしていますが そもそもバブルも、その崩壊も、その後の状況も、そして今の円高もみな一連の動きではないでしょうか。なるべくしてなっているような気がします。 冷静に見て円がここまで安かったのは 果たしてフェアであったのかという気もしているのですが いかがでしょう。 ご隠居さんのブツブツでした。
今回はドルの独歩安で95年とは違います 今回の円高でも米国向けの輸出に関しては各企業損失が出るかもしれませんが、その他の地域に関してはドルが安くなっても、現地通貨も円以上に$に対して強くなっている場合もあるのでそれ程被害を受けないと言われています。ここが95年の円の独歩高の時期とは違います。 欧州、カナダ、豪州だけでなくアジア通貨に対しては円安気味です。(円高ドル安かもしれませんが) なのでこれらの国の通貨がドルに対して円高時に価値を上げれば、輸出産業もそれ程打撃は受けません。(ただし米国の商品と競合している場合は、ドル安により米国製の商品が安くなるので別な意味で日本製は不利になります。) また他の方が言っていましたが、95年に比べて現在は日本企業は現地生産科をかなり進めているので過去のように円高になったからと言って同じような被害を受けるとは考えがたいです。 貴方様の文章を読んでいて気になったので旅行とは関係ないですがコメントしてみました。
受け売り 私は自営業だった為企業の事はわかりませんが、NHKの放送で話していました。 以前の円高の時はアメリカ依存度が相当の割合を占めていましたが、 今は現地生産や米国への依存度を分散させているので利益が少なくなるのは確かですが、前の時ほど深刻ではないそうです。 度合いの違いは覚えていませんが、円グラフで見るとかなり米国異存が少なくなっていました。 勿論業種や規模による違いは有るでしょうが、総合的な前との比較です。 これは私の意見ではなく全く放送を見た受け売りです。 私のような無関係な旅行者は今は欧州へ行くより米国へ行ったほうが良いと思うだけです。
憂いて円安を是正できるならいいんですが・・ >日本を思う気持ちがあるなら、円高は憂うべき事態です。 私はアメリカに残しているドルと株価がどんどん目減りするので毎日憂いているのですが、一個人の無力さを痛感します。 >円高が続けば、いずれ輸出産業は崩れていき、日本社会全体が大不況に陥っていくでしょう。 数年前メキシコ人が言いました。 「メーカーがどんどん中国に移転してメキシコがダメになる」 それをアメリカ人に言うと 「その前はアメリカのメーカが全部メキシコにいってしまったではないか」 日本のメーカも過去かなりの生産が出て行っていますが、それでもなんとか努力と根性で頑張っています。 今回も生き延びられるよう祈るばかりです。 しかし・・従業員は給与が上がらず大変です。 勿論、会社がつぶれても大変なんですが・・。
トヨタ自動車と輸出産業 K28さん、こんにちは。 ちなみにトヨタ自動車の場合 http://www.toyota.co.jp/jp/ir/financial_results/2008/q3/presentation.pdf 25ページをご覧いただくと分かりますが、国内生産419万台、海外生産394万台、国内生産分のうち、国内販売166万台、輸出260万台(数字が合わないのは逆輸入車ですかね・・・・)全生産台数812万台のうちの輸出が260万台・・・「輸出産業」の筆頭がこういう状況です。これでもトヨタは1円の円高で350億の利益が飛ぶといいますが・・・・・電器メーカーもしかり、(最近になって日本製が「ウリ」になってきていますが、国内で日本製の電気製品というのは少数派ですね。)旧来的な「円高→輸出産業がだめになる→不景気・・・」というのは、十分検証する必要がある。と思います。 イケアでないですが「貧乏な国で作って、豊かな国で売る。」というのは最近の「世界的な企業」トレンドで、本当の意味の地場産業(そこでしか作れないお酒。とか)以外は、為替の影響より、某国の景気がいいか悪いかの方が影響が大きいと思いますが・・・まあ、為替と景気はにわとりが先か、たまごが先かの議論になりますけど。余談ですが、この前買ったノキアのケータイが「フィンランド製」だったので、びっくりしました。ノキアって自国で作っているんですね。 それと、自国通貨が弱い・・・・というのは、本当に悲惨ですよ。最近だとジンバブエ・・・・。第一次大戦後のドイツ(これは極端ですが)、90年代の北欧通貨、ブラジル、アルゼンチンの通貨危機、97年のロシア・・・感覚的に円安というのはすごい「恐怖」です。お金を出しても外国から何も買えなくなるわけですし。・・・・日本でも今の80代以上、もうわずかにしか残っていませんが・・・戦時中に国債を給与代わりとかに支給され、戦後紙くずになった人・・・これもインフレによる円の弱体化が原因ですが・・・達には、「日本の国債は絶対に買わない。」という人たちが少なからずいました。私たちの世代ではそういう人たちはあまりいないですけどね。 今はドル安が原因ですが、この騒ぎがひと段落すると・・・800兆円の借金を抱えている国の通貨がどのようになっていくかは・・・見ものです。